◆ Football Kingdom ◆

日本代表、欧州リーグ、Jリーグを動画と図解にて分析。リバプールを追跡中。
そして、Leeds United を応援中!

鹿島 vs 浦和 【第1節】

2009年03月07日 | Jリーグ
■ Jリーグ2009 第1節
   鹿島(2-0)浦和
    ・前半22分 野沢      (鹿島)
    ・後半 6分 マルキーニョス(鹿島)


この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。

■ 明暗分かれた一戦

両チームの差
ホームの鹿島は、先日のゼロックス・スーパーカップでG大阪に3-0と勝利して、3連覇に向けて上々の出だし。やはり、今シーズンは鹿島を中心にリーグが動いていくような予感。

一方、浦和は、監督が変わり、新体制となった。昨シーズンは、散々なチーム状態だったので、今年に掛ける思いは強いはず。

注目の浦和ですが、現時点ではフィンケ監督が狙っているようなサッカーは出来ていない感じ。
多分、パスを繋いで選手がその中で動くようなサッカー。「人もボールも動く」的なイメージに近い感じかなと…ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で優勝してクラブW杯で3位を取った時のような堅守でワシントンやポンテなど個のアタック力に依存する形から大きく違い、「チームとしての攻守の連動性」という形を目指しているような雰囲気は感じられた。


浦和は[4-4-2]
攻撃に関しては、中央からパスを繋いでという形に依存し過ぎで、きっちりと守備ブロックを形成した鹿島の守備を崩せるようには思えなかった。前半なんかはポンテが中央へ入って来たがる傾向が見られ、浦和の右サイドが機能不全を起こしていた。ついでに、高原、田中達也のスペースも消され、中央にごちゃっとしていた。多少、良い形が出来たのはSBが高い位置まで上がってクロスを上げたケース。守備に関しては、あまり整備されていないという印象。

浦和、一つの課題
例えば、パスを中心としてのスタイルを標榜したチームで陥りやすいのが、局地的なパスを繋ぐ形に意識が行き過ぎると、サイドへのワイドな展開であったり、相手DFラインの裏へのフィードやFWへの楔であったり、上下左右への展開が乏しくなる傾向がある。つまり、オフザボールの動きが減り、「足元、足元」というパスが増え相手DF陣にとっては的(まと)が絞りやすくなりやすい。さらに、単純に攻撃への手数が掛かり過ぎ、相手に守備ブロックを形成させる時間を与えてしまう。事実、中盤でインターセプトされて…という嫌なボールの失い方も多く見られた。

コンフェデレーションズカップ2005 日本vsブラジル


鹿島は[4-4-2]
磐田と共に一時代を築いた頃の鹿島の強さが戻ってきたという印象。
まず、チームとして守備の意識が高い。先制点も浦和のCKからのボールを速攻。マルキーニョスが平川を振り切ってゴール前での数的優位は圧巻。野沢が合わせてゴール。2点目の速攻も基本的には同様のスタイル。

この試合で見せた鹿島の攻撃の形が、鹿島スタイルという印象がある。
また、この辺が鹿島のブラジルっぽさを感じもさせる。
余談だが、ブラジルのサッカーは個人技を生かしてテクニカルかつ意外性なプレーというよりは、高いスキルをベースにしたシンプルなサッカーがブラジルのサッカーの真の強さの理由。
そういう部分が今の鹿島にはある。また、2トップのマルキーニョス、興梠の動きにも連携が取れている。その他は、とりあえず、現在の鹿島については、チームとして守備が安定しているので言うことなし。
(コンフェデ2005でのブラジルの先制点なんか特徴的)

◆ 両チームの今シーズン
今年の鹿島は、当然3連覇という目標があり、さらに、ACLもある。そういう意味で昨年同様、大変なシーズンになると思う。鹿島の牙城を崩すのは、川崎、名古屋、大分、G大阪辺りだと思う。もう1チームくらい昨年の大分のように台頭してくれば面白くなると思う。

今回の結果は、純粋に今の両チームの力の差だと思う。
個々の能力に大きな差はないが、チーム力、チームの熟成度という意味では、鹿島の方が明らかに上である。

浦和はもっとチームとしての動きの整理しなければ、なかなか快勝という試合はしばらくはなさそうな感じ。また、この試合を見る限り、もうしばらく苦しい時期が続きそうな予感。
あとは、それをチームフロント、選手、サポーターがいつまで耐えられるか、監督を信じきれるか…!?

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
よかったらクリックお願いします。


■ リンク - ブログ検索 
にほんブログ村 サッカーブログへブログランキング・ブログ検索ポータルサイトのにほんブログ村。
人気ブログランキング、ブログ検索、トラックバックセンター、アンケート掲示板などが大人気(無料)


フィードメーター - ◆ Football Kingdom ◆


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (PJ)
2009-03-16 18:38:25
なんとなく呼ばれたような気がしましたので、今更ながら伺いましたw

仰るとおり、現時点でのチームの力の差が如実に現れた試合でした。
浦和も時々狙ったプレーが出来た場面もありましたが、それよりも「ショートパスでボールを繋ぐ」事に気を取られ過ぎて、鹿島のプレスの網に引っかかる事が多かったように思います。
そして、まさか両SBがあんなに高い位置を取るなんて思いもしませんでしたw
鹿島はプレイヤーの意思統一がしっかりしており、特に中盤でのプレスの掛け方やカウンター時の上がり、攻守の切り替えの早さはさすがはJ王者でした。

浦和としては、開幕戦に完成度の高いチームと試合できたのは、戦術の不備とか課題といった点が見えたことで今後プラスになるんじゃないか、と期待しております。
実際、第2節のFC東京戦は前半の立ち上がりこそもたついていた印象がありますが、それ以降は狙ったサッカーがある程度展開できていたと思います。
もっともFC東京の出来は良くなかったので、その分差っぴいて考えないといけないかもしれませんが…。

まぁ昨年のあの内容のサッカーに比べれば夢も希望も感じられるので、結果に全く拘らないわけじゃないですが、たとえ負けても正しい方向に向かっているとチームに関わる皆が信じていけるでしょう。
返信する
コメントのお返事 (コージ)
2009-03-17 19:47:25
PJさん

こんばんは。
正しい方向に進んでいると感じれるのであれば、大丈夫でしょうね。昨年は、チームだけではなくサポーターからの支持を受けることが出来なかったような印象があったのでね。

長いシーズンですので、これから上がってくるチーム、下がっていくチームが如実に現れると思いますし・・・とりあえず、GW明けまでは読めないかな。
返信する

コメントを投稿