日本vs.ベルギー戦について【欧州遠征】

■日本vs.ベルギー【欧州遠征】

日本（0－1）ベルギー ・後半27分　ルカク（ベルギー）

この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。

■ W杯のシミュレーションでもあった

◆ 日本サッカーの守備の問題
ちょっと今日は、試合内容のレポートという形にしはしないでみます。
ただ、ブラジル戦もそうだったんですけど、1つだけ日本サッカーの守備について苦言を。

ルカクに決められた日本の失点シーン。
日本サッカーのディフェンスの問題点が、改善されていない点があって、細かく言えば2つ。

1.守備ブロックは作っているけど、ボールホルダーにプレス行っていない。ゾーンで受け渡しちゃう（ベルギー戦） 2.カウンター食らってリトリートし守備ブロックが出来ているけど、ボールホルダーにプレス行っていない。（ブラジル戦）

これ、ドイツW杯の頃からなんも変わってない。
要は、誰かがボールホルダーにプレスに行ってドリブルのコースやシュートコースを限定しなければならない。ガッツリ奪うまでもしなくても、相手のドリブルやプレーの選択するような守備をしなければ、トップレベルでは、テクニックがあるので、わずかなコースがあれば、シュート打って決めてくるし、ビッグチャンスを作る。ジュニア、ユース、Jリーグレベルであれば、形式的に守備ブロックを作っておけば、失点の確率は低いので、その重要性に気づいてないんだろうけど、トップレベルだとそうはいかない。何年もずっと言っているなぁ、これ。

◆ 注目は、今後のヴィジョン
12月１日に行われるW杯の抽選会。

そこで、ポット１に入るブラジルには、0-3。ベルギーには、0-1。
この結果は親善試合というのを差し引いても世界トップの国と日本との差を改めて明らかにした。
解説は、視聴者の為に、「おしい試合だった」とか「チャンスはある」とか期待を持たせるが、実際には、得点以上の差が両チームにはあった。

例えば、7番勝負みたいな形でやったら、ブラジルには4連敗だろうし、ベルギーには1勝くらいはするだろうけど、負け越すだろう。
つまり、それだけの差が、日本と世界の間にはあるということである。

今回の試合、W杯の本大会に置き換えれば、第1戦で敗れたことになる。
残り2試合、2連勝、あるいは、1勝1分でなければ、グループリーグを突破できないのである。

ハリルホジッチ監督は、今回の欧州遠征で、勝ち負けよりも選手のテストを重要視した。
外された本田、香川、岡崎の実力や能力は分かっているし、これまでのチームのやり方も熟知しているから、別に呼ぶ必要もなかったのであろう。
長澤や井手口、杉本など比較的最近ハリルJAPANに入った選手の可能性をテストし、良くも悪くも成果はあったと思う。おしむらくはブラジル戦での開始いきなりのPKからの失点がなかったら、結果は変わらなかったかもしれないが、もう少しゲーム展開としては、違ったものになっていたかもしれない。

ハリルホジッチ監督は、仮に本大会で同じグループになった時に、今回の試合結果を踏まえてどのように戦うか興味深い所である。同じような戦術で臨むのか、それとも今回より守備にシフトするのか…。


12月1日の組み合わせが決まったら、招集する選手は、おのずと絞られていくと思われる。それは、グループリーグ、そして、その先の対戦相手を見据えたメンバー構成になるであろう。ハリルホジッチ監督は、相手によって戦術を変えるタイプなので、これまでの歴代代表に比べると、能力的なめんでは、ある程度限定的なメンバーが選ばれる可能性は高い。

今回の欧州遠征で肌で感じた明らかな差をどれだけ埋めることが出来るかが、残り7～8カ月のヴィジョンをどれだけ明確に出来るかが、ポイントであると思う。

みなさんは、ブラジルか、ベルギーと同組が良いですか？
それとも、 ロシア（開催国）、 ドイツ、ブラジル、ポルトガル、アルゼンチン、ポーランド、フランスがポット1ですが、どこが良いですか？

個人的には、ベルギー、ロシア、ポーランド辺りが、相性など踏まえて比較的組し易いかなと。

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