◆ Football Kingdom ◆

日本代表、欧州リーグ、Jリーグを動画と図解にて分析。リバプールを追跡中。
そして、Leeds United を応援中!

日本代表、観る側の指針について

2007年09月08日 | 日本代表 (オシムJAPAN)
■ 親善試合 
   オーストリア(0-0)日本
    【PK】
     オーストリア(4-3)日本
オーストリア日本
リンツ中村俊輔
アウフハウザー遠藤
スタンドフェスト中村憲剛
ガリクス×今野
ヒデン××中澤

この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ 決定力不足、得点力不足は昨日今日始まった話ではない・・・

◆ 試合雑感
結局、ゴールを奪えること出来ずスコアレスドローでした。オーストリアが予想以上に大したことなかった。ホームゲームで、新スタジアムの柿落とし(こけらおとし)の試合であの程度のレベルの試合であったら、来年のユーロ2008のホスト国としてはいかがなものでしょうか(苦笑)PK戦に関しては、あれはさほど重要でもなく...でも、遠藤のPKの蹴り方あれはいい根性しとるわ(笑)


結局、スコアレスドローという結果。
「決定力不足、得点力不足」 という言葉が噴出していること限りなし・・・
でも、日本の「決定力不足、得点力不足」ってのは、昨日今日に始まった訳でもなく、今回のオシムJAPANが歴代の代表チームに比べて異常に得点力が低いか?と言ったらそんなことないと思うのです。ジーコJAPANもトルシエJAPANも加茂JAPANも・・・総じて「得点力、決定力不足」だったと思うのです。

この問題を改善する為には、戦術(システム)的な問題云々というよりも、個々の能力や意識だったりに帰結すると思うのです。結局、それは、育成段階でも日本の問題なのかもしれません。仮に、監督がモウリーニョ、ライカールト、ベニテス、アンチェロッティなんかになっても“劇的に”変わるような問題じゃないと思うのです。

次の日本代表監督を外国人にするならば、(Jリーグや日本代表の事をよく知らない人に依頼する際には)「日本人は決定力・得点力不足なんです・・・」と伝えないとダメでしょうね(苦笑)

・・・と、こういう事を言っていると試合を見る気も失せますし、希望もへったくれもありません。オシム監督自身はJリーグで監督の経験もあるので、こういう日本人の特性を頭に入れた上でこれまでチームを作って来たんだと思います。しかしながら、「アジアカップと変わらない」そんな論調も見られたりするのも事実です。

■ 見る側の指針・・・

◆ オシムJAPAN、世界における位置
3日後かな?スイスとの一戦がありますが、その試合の結果次第で、今のオシムJAPANの世界における位置ってのが漠然と見えてきそうな気がしています。

アジアカップでは、「オーストラリア、サウジアラビア、韓国」この3チームに2分1敗(PK含まず)。
今回の欧州遠征・・・「オーストリア、スイス」(現時点で)1分。
例えば、アジアカップでの上記3チームは、W杯出場常連レベルだと思います。しかし、決勝T出場常連レベルではないと思います。で、この3チームと互角レベルの日本は、結局は決勝T出場常連レベルではないということです。

W杯出場国を「欧州、南米、アフリカ、アジア、北中米」という5大陸に分類して考えた場合。(オセアニアは除く)過去3回のW杯では・・・
フランスW杯アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカ南米、欧州、北中米
日韓W杯ベルギー、ロシア、チュニジア、トルコ欧州、欧州、アフリカ、欧州
ドイツW杯オーストラリア、クロアチア、ブラジル旧オセアニア、欧州、南米

欧州、南米、アフリカの中堅レベルの国と同じグループに入る確率は高く、この辺のチームに「勝てるか否か」によってグループリーグ突破が掛かってくると思うのです。つまり、日本代表は、しばらくの間(いつまでか分からないが)各大陸の中堅レベルのチームに勝てるチームを目標に強化・育成していくべきだと思うのです。イタリア、イングランド、ブラジル、アルゼンチン、オランダ、フランス、スペインなど・・・いわゆる強豪国と互角に戦えるチームを作る前に各大陸の中堅国に勝てるレベルに日本のサッカー界を押し上げる必要があると思います。

◆ 日本代表の目標
当たり前のことを言っているように思う方も多いと思いますが、なぜこういうことを思ったかと言いますと、あまりにも論調が「良かった」と「悪かった」に大きく分かれており、それはどの辺りを基準として「良かった」と「悪かった」と言っているのか?が分からないからです。

チャンピオンズリーグに出場するクラブのサッカーばかり見ていると日本サッカー界のレベルの低さに愕然とすることがあります。それは代表のゲームでも同様で、イタリア対フランスの試合のクオリティを日本代表に照らし合わせて見てしまうとどうしてもね・・・

別に、サッカーは主観のスポーツなので人それぞれが独自の視点で観ることが大事でしょうし、だからこそ色々な意見が飛び交うものだと思います。
試合の位置づけも本気の大会と親善試合、ホームとアウェイ、選手のコンディションおよびモチベーションなど多くの要素が絡み合います。ただ、現実的な問題として、日本代表はどれくらいのレベルのチーム力になるべきなのか?なって欲しいのか?その辺の指針を観る側きちんと持つことも大事なのかな?と思うのです。

加地のクロスの精度が問題・・・誰と比べて?!オーストリアのクロスもほとんど封じていたし、似たようなものだったと思いますしね。シュート数でも日本の方が上回っていたと思います。でも、満足出来ない。それは、このレベルで勝てないからなのか?もっと上のレベルを観て判断しているのか?その辺の現実と理想のギャップが観る側にもあるような気がします。

ただ、高いレベルに目標を据えて日本が強化・育成していくことは大事だと思います。一昔前、「アジアの壁」ということでアジアレベルを突破することが目標だった日本。その壁が簡単だとは言いませんけど、昔に比べて容易になった。しかし、次の目標があまりにも漠然としているのは気のせいでしょうか・・・

ここまで書いて、思い出しまいたが、以前も似たようなものを書いていました。オシムJAPANの最終目標は?「結果と内容」論書いていたら、初めに考えていたのと違う方向に進んでいったので、試合の詳細分析は、夜にでもUPします(笑)

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
よかったらクリックお願いします。


■ リンク - ブログ検索 
にほんブログ村 サッカーブログへブログランキング・ブログ検索ポータルサイトのにほんブログ村。
人気ブログランキング、ブログ検索、トラックバックセンター、アンケート掲示板などが大人気(無料)
人気ブログランキング【ブログの殿堂】
ブログの殿堂は人気ブログや話題の記事をユニークな視点で集めたブログポータルサイトです。
■ ピックアップ 過去エントリー | ワールドカップ、日本代表、Jリーグ、欧州サッカー、その他

 第1回 アンケート結果 / アジアカップの結果による オシム監督の去就を考える
 【アジアカップのテーマ】
 ・第1回 考えて走るサッカー
 ・第2回 ポリバレントとスペシャリスト
 ・第3回 欧州組と古井戸組
 ・第4回 オシムの采配
 ・その他 オシムJAPANの「最終目標」は?

ドイツW杯 総括
ジーコJAPAN『W杯ドイツ大会、総括』
敗因と日本サッカーの一つの問題点 - 日本vsブラジル【プレーバック ドイツW杯】
(オーストラリア、クロアチア戦のリンクも有り)





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yohan)
2007-09-08 20:27:25
アンチェロッティなら、
→日本にFWはいない=ゼロトップだ!!になるんでしょうかねww
去年のミランみたいに。


得点力不足という言葉が出てきたのは、カズさんがいなくなってからですね。オフト時代に聞いたことなかったです。97年仏ワールドカップ最終予選のウズベキスタン以降ではないでしょうかね。

ヤットさんのコロコロキックには笑ってしまいます★

返信する
コメントのお返事 (コージ)
2007-09-08 23:30:12
yohanさん

こんばんは。
ゼロトップは、それはそれで見てみたいかも(笑)
アジアのレベルでは決定力不足とか当時さほど気にならなかったんだと思います。それ以前に、勝てるか否か?みたいな次元だったのでね。
ところが、世界と対峙するようになってからは、決定力の差ってのが顕著に現れるようになったんだと思います。
返信する

コメントを投稿