■ AFCアジア/アフリカ チャレンジカップ2007 |
日本(4-1)エジプト ・前半21分 大久保(日本) ・前半42分 大久保(日本) ・後半 8分 前田 (日本) ・後半13分 ファドル(エジプト) ・後半23分 加地 (日本) |
■ 南アフリカアジア3次予選の序章 |
◆ 試合プレビュー
今回の試合の主催?は、AFCなんでしょうか?スポナビの試合速報のページを見たら「AFCアジア/アフリカ チャレンジカップ2007」と書いてありました。試合前日のオシム監督の会見でも親善試合にも関わらず「交代枠が3人」ってことに軽く言及していました。(エジプト戦前日会見)
そもそも今回の試合に招集されたメンバーにはさほど気にしませんでしたし、前回のスイスのような“力試し”という感じではないので、試合の重要性というか、見ている側のモチベーションが上がるような試合のタイミング、相手ではないと思っていました。
しかし、ただでさえ、時間のない代表チームにおいて、この試合も重要であることには変わりはないと思います。試合前日のオシム監督の会見でも言っていましたが、『チームの底上げ』の部分に大きなウェイトがおかれた試合なのかな?とも思っていました。
例えば、(現時点での)スタメンが怪我などで招集出来ないケースも発生する可能性は多いにあります。その為には、もっとチームの底上げの為の「選手のテスト、チームの連携、経験」などがポイントと思っていました。
また、日本は、南アフリカW杯アジア3次予選からの登場となりますが、オシム監督就任時の命題の一つとし「世代交代」ってのもありました。残念なことに下のカテゴリィの融合は現在のタイミングでは難しいのですが、今回のメンバーでどれくらい出来るか?そこに注目して観ました。
◆ 試合雑感と選手起用法について
大久保の2ゴール、前田、加地1ゴール。終わってみれば4-1という快勝でした。
エジプトが若手主体のチームでしたので、本当の実力からどれくらい差があるのか分かりませんけど、少なくともエジプトより日本の方が選手を入れ替えてもチームとしての根幹が大きく揺るがないレベルにあると思います。(但し、ホームだったが・・・)
しかし、よく考えれば、欧州組が加わる以前に今回のメンバーの大多数は一緒にプレーしているわけで、これまでベンチが多かったメンバーが出場して連携を高め・経験を積んだというだけの試合だったと思います。後半入ったメンバーで言えば、橋本がアグレッシブに前へ行くプレーが良かったですね。まぁ、連携ミスとかありましたけど。
逆に、中村憲剛は、疲労なのかプレーに精細がなかった。ボールを持ってパスを出すだけであれば、特に問題はないのですが、守備の際の運動量・ポジショニングなどオフザボールの動きが少なかった。また、遠藤も存在感が薄かった。
◆ 攻撃の形 - 『右で展開力、左で起動力』
オシムJAPANの現時点での攻撃の形は、右サイドでタメを作るタイプ(遠藤、中村俊輔)を配置して、左サイドで突破や前へボールを運ぶタイプ(駒野、山岸、松井)という感じで、『右で展開力、左で起動力』という感じですね。選手が変わってもこの形は、チームとして出来てきているようです。やっと叩き台が出来た感じかな?
リアクションとアクション、そして3人のパサー系選手
以前から思っているのですが、遠藤、中村俊輔、中村憲剛。この3人の同時起用には、正直、懐疑的です。まぁ、個人的な好みってのもありますけど・・・この3人のオンザボールのスキルを生かしつつポゼッション度が強くなるのは、それはそれで悪いとは思いませんけど、逆にアクション度が影を潜めます。(世界とどれだけ渡り合えるか?まだ見えない部分が多いってのもありますけどね。)
今回は、2トップが前後左右に有機的な動きを見せていました。これにプラスアルファとして中盤でもっとアクションを仕掛けれる選手がいたら、今回のエジプトレベルであれば、もっともっと面白いサッカーになると思うんですけどね。例えば、以前からプッシュしていた磐田の太田なんかいたら面白いのになぁって思いますね。(呼ばれなくなりましたね・・・)
◆ バックアッパー不足の守備陣
最後に守備陣ですが、今回もいらぬ1失点。しかし、セットプレーでの失点がこのチームは多くないですか?
まぁ、全体的に見れば大きな問題もなく良かったと思います。但し、「加地、中澤、闘莉王、阿部、駒野、鈴木、川口」これらチームの屋台骨となる守備を支える選手の控え層の薄さが大きな懸念材料と思います。
まず、GKで言えば、現在の3人(川口、楢崎、川島)で問題はないのですが、川口がスタメンで、唯一楢崎がモンテネグロ戦で1度出場しただけです。今回のような試合の位置づけであれば、楢崎や川島に出場機会を与えるべきだと思います。この点だけは、オシムを支持出来ません。
また、W杯でグループリーグ2位を狙うのが日本の現実的な目標だとしたら、阿部のCBも危険な感じは拭いきれません。さらに、加地、駒野のバックアッパーで純粋なSBのプレーヤーがいないってのが、大きな問題かなと。仮に、「加地、中澤、闘莉王、阿部、駒野、鈴木、川口」のメンバー3~4人が怪我で出場出来なくなったらどうなるんでしょ?
■ これからが正念場 |
◆ 大久保、前田の真価が問われるのはこれから
大久保、前田とFWの3ゴール。プラス加地の素晴らしいゴール(個人的にはこういうゴール好きですね)で快勝しました。
特に、大久保、前田は、高原、巻、矢野、そして播戸とこれまでのFW陣の序列を大きく変えるような結果と内容を出したと思います。特に、FW(2トップ)として効果的な運動量は、これまでのオシムJAPANの試合の中でもナンバー1に近い出来だったと思います。
しかし、これだけ結果も内容も良かったということは、今後、サポーターやマスコミ、監督、チームメイトの期待が高まると思います。そのプレッシャーの中で、今後この2人が結果と内容を出せるか?年明け以降、重要な試合が始まりますが、過度な期待をせず応援しようと思います。このような良い意味でのチーム内での競争がもっと起きて欲しいものです。
これで年内のA代表の試合は最後となりました。
昨年末のように、今年のA代表を振り返ってみるかもしれません。
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・第1回 アンケート結果 / アジアカップの結果による オシム監督の去就を考える 【アジアカップのテーマ】 ・第1回 考えて走るサッカー ・第2回 ポリバレントとスペシャリスト ・第3回 欧州組と古井戸組 ・第4回 オシムの采配 ・その他 オシムJAPANの「最終目標」は? | |
・ドイツW杯 総括 ・ジーコJAPAN『W杯ドイツ大会、総括』 ・敗因と日本サッカーの一つの問題点 - 日本vsブラジル【プレーバック ドイツW杯】 (オーストラリア、クロアチア戦のリンクも有り) |
快勝しましたね~!!
しかし、コージさんの言うとおり両サイドバックの選手層の薄さが心配です。
下の世代からそのままつれてくるのでしょうかね?
(安田と内田)
日本は左から攻めるの好きですね。
相馬-名波から。
99ワールドユースやシドニーでの本山-小野みたいな。
加地さんはああいうシュート得意ですね。去年?の浦和との開幕戦も決めてましたし。サイドバックが決めるの痛快です。
北京五輪組を早く融合させたいのでしょうね。水本青山あたりを。
試合を見て思ったのは、何だかボール回しがセカセカしてないか、ってことです。
所在無いというか、タメがないと言うか…ワンタッチを意識してるのか知りませんが単純なパスミスだったり、呼吸の違いだったり。
俺にはすごく目に付いてしまったんですが、コージさんは如何でしたか?
こんばんは、お久し振りです。
現状で、駒野、加地の両SBが固定されて、それなりに安定しているので、今後は各ポジションごとのバックアッパー及び新しい選手の調整を段階的にやっていくんでしょう。
こんばんは、はじめまして。
ご指摘の点に関しては、これからじゃないかな?と思っています。遅攻と速攻の使い分けが連携を含めてそれほどチームの根幹まで深く染み込んでないんだと思います。
ジーコJAPANの時のようにそれ以前から継続されて来た選手達のチームでもないですし。でも、タメを作ったり、試合のリズムを自分達である程度コントロール出来るようになれば、このチームは面白いサッカーをすると思います。
こんにちは。
下の世代の融合がどのタイミングで開始されるのかは、
ちょっとしたポイントかもしれませんね。
その為には、融合出来る環境を作っておくのが大事なわけで。
たくさんSB候補がいたとしても、本当に使えるのか?
また、オシムの中ではどう考えているのか?
多少、急いだ方がいいんじゃない?って近頃思います(笑)