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第1回 考えて走るサッカー / アジアカップのテーマ

2007年07月05日 | アジアカップ2007
■ アジアカップでの4つのテーマ(内容)

◆ アジアカップは、1年目の集大成
「結果と内容」論について書く予定でしたが・・・(厳密には書きかけの状態)巷の話題も随分と下火になった感がありますので、ちょっと変更して「内容と結果」論の「内容」の部分についてクローズアップしてみようと思います。(今も変わらず)元々このブログを始めたきっかけが、私の中でその時のサッカーの「記録」という方針がありましたので「内容と結果」論については、多分UPすると思います。


基本的には、私はアジアカップでは結果を重要視して応援しようと思っています。つまり、多少内容が悪くともアジアの頂点まで勝ち上がって欲しいと思っています。しかし、今回のアジアカップは、キリンカップ等とは明らかに異なるガチンコ勝負の大会です。そういう意味で、結果だけではなく約1年間のオシムJAPANの集大成という見かたをしても良いと思います。
そこで、以下の4つのテーマ(内容)について大会までに書いて行こうと思います。

  『考えて走るサッカー』、『ポリバレントとスペシャリスト』、『欧州組&ベテラン組』、『オシム采配』

この4つのテーマは、これまで1年間のオシム体制の下、何かしら話題になった内容と私なりにチェックしてみたいと思っている内容です。(多少、変更あるかも・・・)

■ 考えて走るサッカー

まず、第1回は「考えて走るサッカー」についてです。
やはり、オシムJAPANのメインテーマは「日本化」だと思うのですが、このテーマの根幹部分は、「考えて走るサッカー」に尽きると思うのです。
Q:疲労度の濃い中でも選手たちは走っていたが?

「立っていればよかったということですか? よく見ていれば、選手たちは十分に走っていなかった。走っている選手ももっといいクオリティを出せた。そういう走りができていなかった。走れる選手であったとしても、もっとフレッシュな動きができた。タイミング、スピード、方向、アイディアなどいろいろ考えられた」

引用元:J'sGOAL -
7/3練習後のオシム監督(日本代表)コメント

◆ 高温多湿の中で「走るサッカー」の危険性
欧州組の高原、中村俊輔以外の選手は皆Jリーグでプレーをしています。そういう意味では、この時期に疲労のピークが来るのは、いたしかたないのかもしれません。事実、Jリーグの日程の問題で多少フィジカルコンディションでは疲労というネガティブな側面が影響したのか?播戸が右ハムストリング痛により離脱となりました。そして、追加招集として伊野波(FC東京)となりました。


日本代表は、千葉のどこで合宿をしていたのか詳しいエリアまで分かりませんが、この日(7/3)の千葉の平均気温は、23℃でした。では、日本の初戦(7/9)が行われるベトナム(ハノイ)の予想気温などはどうなんでしょうか?

 ベトナム(ハノイ)の7/9予想気温
 最高気温:35℃ 最低気温:27℃ 湿度:81%Yahoo!天気予報 - 世界の天気 より)


実際の試合が行われる時間帯の気温や湿度はどんな風になるのか分かりませんが、「ザ・東南アジア」って感じの数字が並んでおります(苦笑) アジアは、日本や韓国などより少し緯度が下がると気温も上がりますし、地域によっては湿度も高くなります。そして、日本代表にとってこの気象条件は、一つの大きなマイナス要因かもしれません。

そして、オシム監督がいつも呪文のように言っている「走れ」ということは、下手したら裏目に出る可能性も孕(はら)んでいると思います。

つまり、今回のアジアカップで日本のグループリーグの試合が行われる(ハノイ)では、現状の選手のコンディションなども考慮した場合、「走る」という部分を前面に押し出したサッカーをしたとしたら昨年のドイツW杯の二の舞になる危険性があると思います。

■ 考えて走るサッカー(応用編)

◆ 走るバランス
そこで、今回のオシムJAPANに求められる「考えて走るサッカー」は応用編だと思うのです。
これまでの親善試合などでもスタミナ切れが原因でチームとしての動きが悪くなる時間帯、試合がありました。そしてそれに伴い自分達のサッカーの内容も悪くなる・・・これは、チームとしての「走る」部分のバランスの悪さにあるんだと思います。

ジーコJAPANの時のサッカーのベースはポゼッション志向が強かったのですが、オシムJAPANの場合はリアクション志向が強いと思います。さらに、ベンチに座っているオシム監督の前で「チャンスとなったらみんなで攻撃しなければ」という、ある種、強迫観念に近いものがあったかもしれません。

勿論、監督も選手もアホではないと思いますので、こんな「ザ・東南アジア」という環境の中で、がむしゃらに90分間走り続けるとは思いません。そうなると、チーム中の意識の共有として「今は、攻める時なのか?」、「無理しないでポゼッションを高める時なのか?」この辺の走るバランスをチェックするには良い機会なのではと思います。

つまり、「考えて走るサッカー」の「走る」部分より「考えて」の部分の方がよりいっそう重要性を増すと思うのです。場合によっては「ほとんど走らないサッカー」であっても良いと思うのです。なぜなら「内容(走ること)」を重要視して「結果(勝利)」を落とすという事は本末転倒だからです。ただ、「ほとんど考えないサッカー」をしたらアホだと思いますけど(笑)

◆ 避けて通れぬ道
今回、日本と同じグループになった国々は、どこも一癖も二癖もありそうなチームばかりで油断は出来ないと思います。しかし、相手国の立場で考えれば、日本を警戒して慎重な試合運びをすると思われます。場合によっては、相手チームは多少守備的に来ることも考えられます。

その中で日本代表がチームとしてどのようなサッカーをするのか?「走るサッカー」と「考えるサッカー」のどちらに重きを置くか、これはこの1年の集大成として、またステップアップするには、避けて通れぬ道だと思うのです。
先にちらっと書いた、ポゼッションとリアクションの問題も含め、この「考えて走るサッカー(応用編)」は、オシムJAPANの今後を占う意味では、チェックすべき重要事項の一つだと思っております。

本当にこの「考えて走るサッカー」に失敗したらグループリーグ敗退の可能性もあるかもしれません・・・

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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P.S.
最近、キチガイみたいなトラックバックが多くなったので、「承認後、許可」という形にしました。ただ、これまで同様、サッカーに関する記事であれば問題なく許可いたいします。但し、ニュースソースを貼っただけの内容の場合は、こちらで誤認する可能性もありまので、ご理解下さい。アジアカップ終わったら元に戻す予定です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほとんど考えなくていいオートマティズム (CSKA352)
2007-07-05 13:02:12
マンネリ化してくると、考えなくなると思うんですよ。そうなるとロボット状態。
不正ががあっても修正しない。社会的な事件(結果)の原因(内容?)とか考えると面白いですよ。
<科学の基本は因果関係

せっかくの練習時間を時間稼ぎや走らないでボールを回す練習に使ったら勿体無いでしょう。
だから練習(トレーニング)では、ハードワークと実効性を強く求めるのでしょう。

ポゼッションか?アクションか?リアクションか?
そうしたことは試合を積んでゆく中で学んでゆくのだと思います。
人間ほうっておいても楽をしたがりますから、トレーニングで手を抜く方法を教える必要はないでしょう。
むしろ、努力して結果(ゴール)を残す工夫を促さないといけないでしょう。
返信する
Unknown (九州っこ)
2007-07-05 21:32:14
代表選手達が攻守の素速い切り替えと上手な試合運びをすれば、考えて走るサッカーの意味が自然と彼らに解るのではないでしょうか!?
代表の問題はシュートチャンスが作れていないことでしょうね



返信する
コメントのお返事 (コージ)
2007-07-06 16:42:26
CSKA352さん

こんばんは。
ある側面では、ほとんど考えなくてもよいくらいチームとして
オートマティズムが浸透してきたら良いでしょうね。
むしろ、その為に考え・意見のすり合わせをしている段階だと思いますし。
ただ、アジアカップでは現実問題として、スタミナ面を考慮すれば、むりくり走らなくても良い気がします。
まぁ、簡単に言えば、「走る質」をチェックするにはいいんじゃないでしょうかね
返信する
コメントのお返事 (コージ)
2007-07-06 16:48:01
九州っこさん

攻守の切り替え部分に関しては、ちょっと違う角度から見れば、
面白いチェック事項となるような気がしますね。
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