◆ Football Kingdom ◆

日本代表、欧州リーグ、Jリーグを動画と図解にて分析。リバプールを追跡中。
そして、Leeds United を応援中!

ゴールを決めた札幌FWのオフザボールの動き - 札幌vs千葉【天皇杯】

2006年11月10日 | Jリーグ
■ J1対J2で見られる、J1の悪い傾向

試合開始から千葉の選手の動きは良くなかった。さらに水本が負傷交代(楽山)。先日のナビスコ杯決勝の疲れかもしれないが、とにかくリズムが悪かった・・・“人とボールが動くサッカー”が千葉の象徴だとしたら、前半20分過ぎまでボールしか動いていなかったのです。むしろ、札幌の方がスピードを生かしたアグレッシブなサッカーを展開していました。

◆ J1対J2で見られる、J1の悪い傾向
これは一概に言えないのだが、『栃木SCvs清水』、『鳥栖vs川崎』、そしてこの試合。これらの試合を見る限りJ1のチームがゴール前でのフィニッシュへの意識が低い。正しくは、バイタルエリアでのドリブル、パスという崩しを最後の最後にしようとしているように思えた。つまり、ボールを持ち過ぎなのである。

これは、J1同士の対戦に比べて中盤でボールをキープすることが簡単な事に起因すると思われる。また、清水、川崎、千葉とリーグ戦では中位以上のクラブであるからそれなりに戦力としてはJ1の中では高い方である。つまり「点を取るのは時間の問題」みたいな気持ちがあるかもしれない。

◆ 中盤のスペースを与えた千葉
前半、2度ほど得点チャンスがあった千葉だったが、試合の印象としては札幌の方が圧倒的に押し込んでいた。実際にデータ上でも【千葉:5本(シュート数)8本:札幌】という数字を残していた。そして、“ボールを奪うと前線へ”というチームとしての意識が札幌にはあった。千葉の中盤でのプレスが厳しくなかったので、札幌が攻撃を仕掛ける為の中盤のスペースがあり、2トップの相川、フッキの動きも非常に良かった。

■ 1点が遠い試合

◆ 千葉のサイドの起点を潰す札幌のプレス
千葉のフォーメーション[3-4-3(3-6-1)]の場合、後方からのビルドアップを行う際の特徴としてサイドの起点を作るというのがあります(詳細:ナビスコ杯決勝より

この千葉のサイドの起点に対して札幌は前線から献身的なプレスを仕掛けていた。これにより千葉は、後方からのビルドアップに苦戦していました。結局、千葉は前半同様“人とボールが動く”という自分達のスタイルを実践出来ない状態にあったのだと思う。その原因は、やはり疲労なのかもしれない。実際TVからも千葉の選手のダイナミズムが伝わってきませんでした。

また、両チーム共DFラインには、同じ弱点を抱えていた。それは3バックの泣き所(両SBの脇のスペース)です。そして、泣き所を上手く使えていたのは、ナビスコ杯王者ではなく札幌の方でした。しかし、札幌はフィニッシュがあまり良くなかった。これは単純にスキル的な問題かもしれないが、良い形までは作るものの決定機と言うまでには至らなかった。ただ、外国人FWのフッキのプレーには、日本人に足りない一人で局面を打開するものがあり積極的にシュートを打っていた。

■ 札幌のゴール - やはりポイントは“泣き所”

千葉の潰しの甘さを突いた!?
後半21分、ついに試合の均衡が破れた。
やはり、この日の千葉は、動きが悪かった。まさにそれを象徴するような失点シーンだった。札幌は、フッキ(FW)がくさびで受けたボールを大塚?がサイドの西谷へ展開した。
この時点で千葉の3バックが右側にスライドした状態だった。元を辿れば、“くさびのボールが入った時”、“サイドへ展開された時”この2つの段階で止めなければならなかった。最悪、最後でクリアしなければならなかったのだが・・・

FW相川のオフザボールの動き
この得点シーンは、この試合の前半から札幌が何度か形を作っていたサイドからのクロスという形だった。この局面、札幌のFW相川のオフザボールの動きに「巧」って感じでかな(笑)多分、千葉は坂本、中島が中央に残っていたと思うのですが、この坂本の背後から回り込むようにDFの間、そしてDFとGKの間に出た時点で勝負が決まったと思う。仮にファーサイドまでボールが流れていたら、千葉と札幌の選手が走りこんでいたがクリアされていたと思う。まさに、千載一遇のチャンスを確実に決めたと言っても過言ではない。

残り時間、約15分。札幌は丁寧な試合運びをした。
千葉は、1失点をして同点に追い付かなければならない状態にあったにも関わらず、同じようなリズムでプレーを続け、覇気が感じられなかった。

最後まで読んで下さって、ありがとうございます。ランキングにご協力お願いします。


リンク - 姉妹サイト Football Kingdom2 / ブログ検索
基本的には、当ブログのサブ的な位置付けです。(姉妹サイト)
・チャンピオンズリーグ、W杯のレギュレーション。
(CLのページリニューアルしました)
・W杯各大陸予選のレギュレーション。
・W杯ドイツ大会の結果を掲載中!! 【決勝トーナメントの結果】
PING受信対応の人気ブログランキング/blog検索サイト。ブログ連動プロフィールや便利なアフィリエイトツールを提供中。芸能人ブログランキングが人気!
にほんブログ村 サッカーブログへブログランキング・ブログ検索ポータルサイトのにほんブログ村。
人気ブログランキング、ブログ検索、トラックバックセンター、アンケート掲示板などが大人気(無料)

W杯関連 - 過去Blog

【本大会試合関連記事】
 『ドイツW杯 総括 』 ※ ドイツW杯期間中の過去Blogは、ここから全て読む事が出来ます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿