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栃木SCvs清水エスパルス - 善戦の栃木の守備 【天皇杯】

2006年11月06日 | Jリーグ
浦和vs静岡FCの試合も観たのですが、浦和の圧勝で力の差が歴然としていました。現在Jリーグ首位のクラブですので、当然の結果でしょうけど。その他の試合は、週末に行われた天皇杯の試合を録画したビデオを全部見ておらず結果だけは知っていました。

そして録画した中で気になった試合がありました。それは「栃木SCvs清水エスパルス」、「川崎Fvsサガン鳥栖」です。気になった理由ですが、「なぜ清水は大量得点大量失点の試合をしたのか?」、「川崎Fは、なぜ後半30分過ぎまで得点を挙げられなかったのか?」ということです。ということで、今日は、とりあえず、栃木vs清水についてのエントリーです。栃木SCに関しては、分からないことがあり誤りがあると思います。ご了承下さい。

■ 前半0-0で折り返した栃木のオーガナイズされた2ライン
◆ 栃木の守備について
栃木が清水の前半開始の攻撃を回避すると完全に栃木の守備のリズムでした。栃木は2トップ(場合によっては1トップ)を残し引いて守備ブロックを形成していました。本当に栃木の守備は、素晴らしいと思いました。

特徴は、DFラインと中盤とがフラットな感じの2ラインという事です。DFラインは、引いた場合でもペナルティエリア前にラインをロックしていました。そして、そのDFラインに連動するように中盤のラインが絶妙な距離とプレスを行っていました。

もう一つ栃木の守備の特徴としてピッチの横幅に対してバランスよく選手が配置されていたことです。これにより清水がワイドなサイドチェンジをしても必ずマークに付く選手がいました。勿論、栃木は、数的優位を作りボールを奪うということも忘れていませんでした。清水の攻撃がサイドへ片寄ると逆サイドがきちんと絞り、さらに、バイタルエリアでは2、3人とプレッシャーを掛けていましたね。

栃木の攻撃に関しては、2~3人でカウンターだったので、清水としてはさほど怖さはなかったと思います。しかし、J1のクラブとしては、JFLのクラブに0-0で折り返したという事実は、どう清水の選手、ベンチに影響があったのか気になる所でした。ただ、後半は、集中を欠いて栃木にミスが出たり、疲労により中盤とDFラインとの間のスペースが間延びしてきたら、清水にやられるかもしれないな・・・って思っていました。

■ 後半は、点の取り合い

後半20分前後までに、清水が4得点を決めました。このまま試合を決めるかと思いましたが、栃木が連続2ゴールを決め喰らい付きます。その後は点の取り合いで終わってみれば、6-4という乱打戦でした。

清水の先制点は、CKからのゴールでした。
前半苦戦をした清水でしたが、正直、栃木としては、攻撃の突破口が前半には見えませんでした。勿論、チャンスはあったと言えばあったのですが・・・
やはり栃木の場合は、いわゆる弱者の戦術として“引いて守る”って感じで攻撃的な機能が守備のそれと直結していませんでした。よって後半に4得点をしたものの前半と同じような守備を形成したまま4点取れるのか?となると怪しいと思います。

私は、清水が点を取るのは時間の問題だな・・・と思っていました。また、セットプレーもポイントになると思っていましたが、先制点がセットプレーからだとは思いませんでした。結局、1点を取られた栃木としては、前掛かりにならざるを得ず、前半コンパクトに形成していた2ラインの守備ブロックが中盤とDFラインの間が間延びしてしまったことにより破錠しました。

原因は、スタミナ的な部分も多いにあると思います。また、“とにかく守って引いてカウンターで1発”というチームプランが崩れたことによる焦りもあったかもしれません。

でも、栃木が前半に見せたサッカーは、1つのサッカーの試合としては十分に魅力的だったと思います。それは、格下のチームが格上のチーム相手に善戦をしたということよりも、完璧な(守備的)チーム戦術を取ったにも関わらず、Jリーグ上位のチーム相手に前半を0点に抑えたからです。前半は、栃木の監督のプラン通りに進み大成功だったと思います。ちなみに、先日のエントリーで取り上げた、中村俊輔のいるセルティックは、アウェイのベンフィカ戦で守備的に試合に入ったものの前半で2失点をして、失敗した例と言えますね。
システム的には4-4-2の変形で、トップ下を1枚置いて、いつもよりも守備の開始ラインを低くして、自分たちのゾーンにボールを回させて決定機を作らせないという守備は、前半からうまく機能していた

J's GOAL - 試合後の高橋高監督(栃木SC)コメント 

■ 清水に渇!!

最後に、栃木の善戦は十分に評価に値すると思います。
しかし、一方の清水の試合運びは最悪です。いつでも点が取れると思っていたのか?格下相手というおごりなのか?分かりませんが、4-0から2失点。最終的には打ち合いになり6-4という結果を最悪と言わずしてなんと表現したらいいのでしょうかね。

別に、実力的に格下と栃木を見ていても構わないと思うのです。だったらそれなりの試合をすべきだと思うのです。浦和は、静岡FC相手に5-0と貫禄の完封勝ちをしましたしね。この辺は、長谷川健太監督は、選手達に厳しく言っているんでしょうけど、このままでは次の大宮戦は、痛い目に合うかもしれません。最後に監督のコメントを・・・
栃木の頑張りというのは、見習うべきところがあると思う。ただ、そういうチームにしっかりとプロの戦いを見せようということでやったが、最後の部分で、プロの厳しさというのを教えられなかったのは、非常に残念だった

J's GOAL - 試合後の長谷川健太監督(清水)コメント 


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≪追伸≫
U-19日本代表がサウジアラビアに2-1と勝利して、来年のU-20ワールドカップ出場を決めました。明日は、この試合について書く予定ですので、お楽しみに。



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