■ 北京五輪 グループB 第2戦 |
日本(1-2)ナイジェリア ・後半13分 オビンナ (ナイジェリア) ・後半29分 アニチェベ(ナイジェリア) ・後半34分 豊田 (日本) |
■ 反町JAPAN、終幕・・・ |
◆ なんだよこれ・・・
この試合、あわよく勝利出来れば、グループリーグ突破というミラクルもあるかな?と根拠のないことを思っていましたが、その一方でサッカーにおいてミラクルってのはそうそうないということも半分思っていて、結果は後者に(笑)ドイツW杯でもそうだったね。
前半に両チーム共に決定機があったもののゴールならず。
後半、ナイジェリアに先制された時点でミラクルの可能性が消滅。やっぱりこのチームは、先制して自分たちのペースというか心理的アドバンテージを握った状態でないとプレーに余裕がない。その後、日本は同点~逆転を狙うべく選手交代をするものの効果なく。
そうこうしていたら日本は、追加点を奪われてナイジェリアが2点差とした時点でほぼジ・エンド。
ナイジェリアが多少油断したところに豊田のゴールでなんとか1点返す日本。
しかし、引き分け以上でなければ、グループリーグ敗退が確定。つまり、観ている側とすれば、第3戦の楽しみがなくなった・・・
トゥーロンの時も先日の親善試合2つも、第1戦アメリカとの戦いでも、それよりずっと前でも・・・このチームって魅力がなかった。
反町監督の能力だと思われるが、チームの顔の輪郭が見えない。そこへの不安ってのはずっと感じていたけど本大会でも同じだった。また、ピッチ上の選手達からも戦意が強くビシビシと伝わってこなかったのも残念だった。
◆ スペシャルな能力
W杯と異なり、18人しかメンバー登録出来ない。そういう意味では、今回のメンバー選考は失敗だったのかな?と思う次第。
失敗というか、結局は、スペシャリティを持った選手が必要だったと思われる。結果論ではなく、これは選手の顔ぶれをみれば分かること。また、選手交代で入った選手とその効果を考えれば一目瞭然。(豊田のパワープレー的な放り込みは、意外と良かったが)
反町JAPAN初期では、平山、家永、水野、梅崎など日本では珍しいタレントが豊富な世代と思われたが、オシム的「走るサッカー」に傾倒した結果、テクニックより運動量を優先しまった感あり。勿論、今回選ばれなかった選手を選んだからと言って勝利出来たとは言い切れない
・・・ただ、約1ヶ月前反町監督の選んだ18人とその戦い方は、「プレッシング&ショートカウンターとサイドの起点」わりと現実的な方向性で戦うことを決めたという証だったわけだが、結局、フィニッシュワークの部分では改善が見られず。戦術のディティールに目を向ければ、監督(チーム)として意図した部分と実戦の中での対応力(柔軟性)に欠けていた。そして、このチーム対してずっと感じている「閉塞感」は消える事がなかった。
■ 現実と理想のアンバランスと柔軟性 |
◆ 例えば、サイドについて
本田圭、香川を利き足と逆のサイドへ配置して中央へのベクトルを向けるやり方は、ポゼッション志向のチームによくあるやり方で、縦への突破からクロスという方法を取るのであれば、右サイドであれば、切り返しの要らない右利きの選手を配置すべき。この試合でも何度か切り返して本田圭のクロスのタイミングが遅れたりというのがあった。
逆に、SBを上手く使えれば、両サイドからのアグレッシブな攻撃が生まれる。しかしながら、両サイドのバランスがあまり良くない。前回も書いたけど、中央の使い方が上手くないからサイドも生きない。
つまりサイドでの起点を作ることによってSBのオーバーラップであったり、2列目からのゴール前への侵入、はたまたサイドから中央へ絞ってのプレーなどがメインとなるのだが、現実的な戦いの中では、ポゼッションを高めても崩せない。中盤でプレスを仕掛けてサイドへ展開しても利き足と異なったり、SBや2列目以降の上がりを待たなければならない(1トップだしね)。
また、ピッチ縦横の長短というか奥行きに乏しい。1トップがどんどん裏を狙うような動きだったり、DFラインやボランチからの展開であったりと・・・(オフサイド取られても構わない)
◆ 真の戦術となっていなかった日本
反町監督が思い描いていたような、選手達がやりたいと思っていたサッカーと実戦の中での展開、そのギャップが試合の結果を分けたようにも思われる。第3戦に関しては、日本にとってはその重みがないので参考になりにくいが、第1~2戦を見れば、前述のサイドの使い方でも、もっと簡単にゴール前に放り込んでも良いというプレーでも無駄にサイドでの数的優位を作ろうとしていた。ボールを持っている選手としてしては、ゴール前に1人しかいないので、なかなか放り込めないという問題もあっただろうし、後方からロングボールを入れる際にも前線・チームとしてその意図に反応する部分などが欠如していた。
チームとしての戦術とピッチ上の事象(現実)のすり合わせというか、対応力・柔軟性のなさが凄く気になった。
戦術というのは、チームの方向性でしかない。戦術に縛られるチームというのは、型にはまらないと弱い。むしろ、ピッチ上の選手がそのチームの方向性と現実(ピッチ上で起こっていること)のバランスを考慮して戦うのが大切である。
オシム監督がよく言っていた「考えろ」というシンプルな言葉は重い。この辺の概念的な話はきりがないので、これくらいにしておくが、2つの試合を見ていて、反町監督が思い描いた理想通り(プラン通り)行かなかった時の柔軟性に乏しいチームであったのは間違いない。最終的に、FWを大量投入するという選手交代策も見ている側としては、しらけた。
■ 個の基礎技術の向上が必須 |
◆ 「五輪世代」の位置付けを考える時
これでグループリーグ敗退が決まった日本。一応、第3戦が残っているので選手達は、悔いの残らないように全力を尽くして欲しい。二度と経験出来ないのでね。
今回の北京の結果は、改めて日本サッカーにおけるこの「五輪世代」の位置付けを明確にするいい機会になったかなと思う。
例えば、一般的な言い方をすれば、「勝利優先」か「将来性優先」かといった言い方になるだろうけど、結局この辺の方向性は、協会と監督の方針及び考え方となると思う。ただ、ある程度両方のバランスを考慮する必要はあるけど。会長も変わったので、この辺の問題に対しても真摯に取り組んで欲しい。特に、この世代の扱い方であったり、前述の通り方向性を明確にしなければ、日本サッカーの進歩はない。
また、第2戦までの日本の3失点の形を改めて考える必要があると思う。結局、本田圭祐以外は、現在Jリーグでプレーしている選手なわけで、ある意味、Jリーグのこの世代(U-23)の(五輪代表監督的)ベストメンバーなわけで、それは、日本サッカーの現状があのピッチ上に現れていたと言える。
また、得点力不足・決定力不足なんて安易に言うけど、それは戦術的な問題なのか個々の能力の問題なのか、そこは切り分けて明確に見ることが必要となる。また、だいぶ以前(北京五輪アジア2次予選くらいかな?)に書いていたけど、ボールを奪いに行く部分とリトリートの判断が悪すぎる。あと、ポジショニングにも問題ある選手がいる。という感じで、チームのみならず個々の選手の問題もあったりすると思う。
時々書いてきたが、組織組織と言うが、それ以上に個々の能力の向上が必要となる。特に基礎技術(ドリブル・パス・トラップ・シュート)この基本技術を向上させれば、まだまだ日本人選手ののびしろは大きいと思う。但し、この技術は実戦の中で生かせるものでなければならないのだが・・・
決して、ずだぼろに敗れたわけではなかった北京五輪男子サッカー。しかし、得られたものが大きいとも思わない。なぜならば、この手の負け方、試合内容の良かった点・悪かった点に関しては、これまでの反町JAPANAとで何度も見てきたからである。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
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こんばんは、はじめまして。
そうですか・・・それは良かった。
私的には物足りないんですけどね。
というかグループリーグの面子がわかった時点で、かなり苦しい戦いになるというのは、普通にみるとあからさまでしたが、愛国心が強いせいか
「いや絶対やってくれるはず!!」と言う気持ちで観戦してました。
キックオフ直後の気合はカランブさんと同じく僕も感じてました。
がしかし決めきれないいつもの展開、、、。
やはりまだまだ世界での一流レベルに達するまでには今生まれたての子がバリバリ活躍するころまでかかりそう、、?いやもっとかな、、?その頃はもうええおっちゃんになってますが!!ww
結局のところコージさん的にはどんなフォメでどんな戦い方が現在の日本のレベルを考慮して世界のバリバリのレベルのチームとそれなりに出来ると思いますか?
超素人の僕ですが、柔軟性がないのなら、無いなりに組織力を生かしたトルシエ時代のような感じのほうがあってるんちゃうかなぁ~~って僕は思ってます、、、。<ものすごく素人意見ですいません、、、。>
こんばんはmコメントありがとうございます。
みなさん、好評価なんでしょうかね、戦う姿勢に関して。
個々の選手評価で言えば、本田拓など良い選手はいましたけど、総じてチームとしてみれば物足りなかった。
どういうフォーメーションでどういう戦い方をすれば世界と戦えるとかは、正直、答えないと思います。
ただ、少なくとも基本的な技術力のUPは必要だと思いますね。
例えば、サイドチェンジでミスしたシーンっていくつかあったと思うんですけど、見ている人も「おっ、いいね」と思った次の瞬間奪われて、カウンター(チーン)
でも、先日のユーロを見た人であれば、この辺の感覚は分かってもらえるんですけどね。トラップ一つ取っても同様。いい展開しても数mずれて取られる・・・アタッキング・サードに入って落ち着きなくなるとかね。
サッカーは、ミスをするのが前提のスポーツですのでその中で基本的なプレーのミスを減らすのが先決じゃないでしょうかね。
じゃなきゃ、TVゲームのように選手を並び替えてm戦術をあたえて、それなりに戦って来てもつぎはぎだらけのチームになる。
それが大事なんじゃないかなと思いますね。
どうですか?
反町監督は、論理的できちんとした考えというか、(良い意味で)スタンダードな監督だと思います。でも、彼がチームを約2年くらい?費やして構築したチームでも2敗した。トルシエJAPANは、自国開催・黄金世代であったなど特殊だと思っています。(詳細は割愛)
現状では何においてもかなわない、、。
難しい問題ですね、、、。
Scunthorpe 1 - Leeds 2
Gambatte Leeds!
Matt / Tokyo LUSC
http://img208.imageshack.us/img208/4198/dscf1985fh5.jpg
http://img517.imageshack.us/img517/9545/dscf1988vf7.jpg
Highlights...
Enjoy!
On and on!
http://www.dailymotion.com/weareleeds/video/x6eeom_9808-scunthorpe-united-v-leeds-unit_sport