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日本vsエジプト【ロンドン五輪】

2012年08月06日 | 日本代表 (五輪世代)
■ ロンドン五輪 準々決勝
   日本(3-0)エジプト
    ・前半14分 永井謙佑(日本)
    ・後半33分 吉田麻也(日本)
    ・後半39分 大津祐樹(日本)



この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ ベスト4進出決定!

◆ 理想の先制点
何度か書いてますが、関塚JAPANがベスト4まで進出出来るとは思っていませんでした。正直、私の知る過去のA代表、五輪代表のように決勝トーナメントで敗れるんじゃないかという不安がありました。しかし、結果は想像していたのとは大きく異なる3対0。
<日本のスタメン>

まず、3得点出来るというのが想像していませんでした。とにかく、先制点が試合を大きく分けるとは思っていたので永井の先制点は歓喜でした。いや狂喜でした(笑)

前回の記事で、ゴールを決めて欲しいと書いたが、注文通りの結果、まさに理想の先制点を奪った。永井が良い時間帯に先制点を決め前半の序盤、日本は試合のアドバンテージを得ることが出来た。

◆ オーガナイズされた守備
ところが、ゴールを決めた際にエジプト選手と交錯した永井が左足太ももを負傷し斎藤と交代。永井を失った日本はカウンターのスピードを失い中盤での得意のパスワークにも精細を欠き始め試合の展開もエジプトへと流れた。しかし、日本はオーバーエイジを中心としたディフェンス陣が0点に抑えた。ボランチラインを基準に2列目とDFラインがコンパクトにするような中盤のやや低い位置で守備ブロックを形成。相手が楔のパスを入れるとそこへプレッシャー。戻すと前線からプレスを仕掛けゾーンをアップさせる。いかにも日本人らしいオーガナイズされたシステムでエジプトの攻撃を封じたと言える。

そして、この状況の中で、またしても日本に幸運が訪れた。前半41分斎藤のドリブルをエジプトのDFサード・サミルが止めに掛かるものの1発レッドカードの退場となり11人対10人という数的優位を日本が得た。

第3戦、大きくメンバーを入れ替えた関塚JAPANではあるが、ほぼ中2日の日程でここまで3試合をこなした両チーム。エジプトの選手達からもフィジカル的に厳しい感じが伝わった。全体的に一歩目の出足が遅い感じがした。

◆ 左サイドの補強
後半に入り、人数的に優位な日本であったが、試合のリズムはエジプト寄りだった。エジプトは退場したDFの穴を埋める交代、その後、後半13分、29分と交代カードを3枚切った。日本は、またしても負傷した東に変わり酒井高徳を左SHとして投入。(斎藤が右に、清武がトップ下へ。)

個人的には、この酒井高徳の左SH投入は、今後の2試合を考えると、関塚監督としては、多少実験的かつ、ある狙いがあったと思う。今回、左SBに入った徳永と比べると守備面での安定性で劣る酒井高徳。
個人的には、ドイツでのシーズンをこなした後というのもあるだろう、フィジカル的にもメンタル的にもちょっとキレが感じられなかった。しかし、後ろに徳永がいるという安心感から、酒井高徳が攻守で良いプレーを出来るのではないかと、関塚監督は考えたと思う。もしかしたら、準決勝でも左サイドの組み合わせとしてあり得るのではないかと思う。SBの選手を縦で並べれば守備力は安定する。あとは運動量で左を制するというイメージである。

◆ 欲しかった追加点
後半33分、清武が蹴ったFKから吉田がヘディングでこの試合の大きな分岐点となった2点目を奪った日本。
なによりもこれまで、1点を死守する戦い方から、人数的に優位性があったものの、追加点を奪った意味は大きい。
この追加点をきっかけに試合のアドバンテージは完全に日本のものとなった。
大津が試合を決定づける3点目を奪い試合は決定。この得点でエジプトの勝利は完全になくなった。
その後、清武→宇佐美と交代。ロスタイム3分後、試合終了。

■ メダルまで、あと2試合

◆ 先制点と引き換えに失ったスピードスター
先制点を決めたものの負傷交代した永井。
今大会、永井のスピードは、2つの面でチームにプラスだった。

・前線からのプレス
・カウンター時の武器

この2つの武器を失ったチームは、試合のリズムをエジプトに持って行かれた。
絶対的な不利ではないものの、若い世代なので、一つのプレー、一つのゴールで試合の流れ・リズムが大きく変わることもある。そういう意味では永井の負傷交代は、今のチームにとってはマイナス要素だったと言える。
当初、怪我は軽いものだったとあったが、その後の報道では、試合の出場は微妙ということ。(永井、メキシコ戦「厳しそう」…関塚監督
但し、これが中東系がよくやるマリーシア(マスコミを使った情報操作)だとしたら、最高の戦略であるが…。

◆ 精神的にどこまで耐えられるか
準決勝の相手は、大会前の親善試合で2-1と勝利したメキシコ。
親善試合と今回では全く別物と考えるべきである。
なにせ五輪のベスト4でウェンブリーでやるわけである。
選手達は、一抹の油断もないと思う。しかし、大きな不安、プレッシャーは抱えていると思う。

正直、セネガルよりは多少は良かったような気がする。
ブラックアフリカンのフィジカル、スピードに優れたチームよりはやり易いように思える。
ただ、粘りや試合運びの巧さなどに難しいという側面もある。
多分、メキシコも準決勝まで勝ち上がる中でフィジカル的に厳しいと思う。

試合の展開は互角の状態で進むと思う。一瞬の油断、一つのミスで攻守が変わるような試合になると思う。
精神的に相当プレッシャーが掛かるような試合になると思う。

◆ ここでも必要となる得点
日本はこれまで、5試合で、永井のカウンターで2得点。
その他、セットプレーで2得点。大津の1得点。これまで、5得点。0失点。

前回も書いたが、この年代は攻撃力、前掛かりに行くチームが多いのが特徴であるが、日本はこれまで守備力で勝ち上がってきたチームである。現在の関塚JAPANは安定した守備を誇っている。一般的にチームの得点力というのは、波があるものの守備力は良くも悪くもある一定のラインで落ち着くものである。但し、一瞬の油断、何かのきっかけで大きく崩壊することも忘れてはならないのだが、まぁチームの守備に関しては、大きく崩壊はしないであろう。

ベスト4なので、敗れても銅メダルを狙う戦いがある。つまり、あと2試合で何色のメダルかが決まるということである。負傷者を出したもののこの試合で3ゴール決めベスト4を決めた関塚JAPAN。現在、肉体的にも精神的にも大変だとは思う。その一方で、過去のサッカー五輪代表の歴史を変えるところまであと一歩まで来ている。その状況を前向きに楽しんで、攻める気持ちを忘れないで試合に臨めば、決勝進出は出来ると思う。

決勝トーナメント組み合わせ - ロンドン五輪2012(男子) - SANSPO.COM

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韓国が空気読まないでイギリスに勝っちゃったから、日本的には嫌な感じになりましたね~(苦笑)
決勝であれ、3位決定戦であれ、韓国とはやりたくないな。まぁ、韓国とやることになったら、絶対に全力で倒してくれると思いますけどね。


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