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とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

11月のラボ便り

2010年11月30日 | ラボ便り
11月のラボ便り


皆様こんにちは。

今月は、凍結融解胚移植についてお話します。

胚移植には、新鮮胚移植と凍結融解胚移植があります。
新鮮胚移植とは、採卵周期(当院では採卵の三日後もしくは五日後)に移植することをいいます。
凍結融解胚移植とは、その名の通り採卵周期では移植せず、
一度凍結をして別の周期で移植をすることをいいます。

新鮮胚移植か凍結融解胚移植のどちらで行うかは、
卵の数やグレード、ホルモン値などを考慮して、
院長とラボチーフが最善の方法を選択します。

凍結融解胚移植の場合、
移植当日の朝に胚の融解をし、アシステッドハッチング(AHA=アハ)を行います。
AHAとは、透明帯という胚を包む殻に切れ目を入れ、胚が脱出するのを助ける作業です。
AHAが終わると培養庫の中でその時を待ちます。

移植が始まると専用のカテーテルに胚を吸い上げ、
腹部超音波を見ながら子宮内膜の最適な場所へ移植します。

当院で使用する移植専用カテーテルは三種類あり、
子宮の向きや奥行き、頸管の形によって使い分けます。
そして、オペ室に設置されたモニターが培養室の顕微鏡と繋がっており、
実際に移植する胚(=受精卵)や、胚がカテーテル内に吸い上げられる様子をご覧になれます。
自然妊娠では絶対に見ることが出来ない貴重な瞬間です。
とても小さくて綺麗で力強い命の素を実感して下さい。

移植までのスケジュールや、移植時の尿の貯め方については、
9月、6月の看護・検査部便りに書いてありますのでご参考下さい。

うまく尿をためて胚移植に臨むという事も、妊娠への道のコツのひとつともなります。


とくおかLCラボスタッフより
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