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とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

五体満足

2006年07月10日 | Weblog
乙武洋匡氏の「五体不満足」という本がベストセラーになりましたね。
乙武さんという方は、本当に強くて素晴らしい方だと思います。
ご本人そのものが強いのか、育ってきた環境が人を育ててあのようにしっかりとした人となり得たのか、どちらにしてもスゴイ事だと思います。

普通に生きている私達は、その”普通”というものが当たり前になってしまっているように感じます。
普通に生きている事に感謝するのを忘れ、ついつい もっともっと・・・と、今の自分に”もっと何か”をプラスしようとして常に何かを求め続けて生きているように感じます。

さて、先日、私は一瞬の事故で、左額を強打しました。
ぶつけたという気楽なものではなく、かなりの衝撃を伴った強打でした。
びっくりする位のタンコブの大きさでした。

*)タンコブとは ー 頭を何かかたいものなどにぶつけた時に出来る内出血です。頭は、筋肉が薄く脂肪も少なく、皮膚のすぐ下は骨です。更に毛細血管が多いこともあり、外部からの衝撃で血管が切れやすい部位でもあります。頭をぶつけると、そのぶつけた部分の血管が破れて、血管を流れていた血液の一部が血管から出てきます。傷がない場合は体の外に流れ出ることは出来ず、破れた血管の近くに流れ出た血液がたまります。頭や顔には沢山の血管が張りめぐらされているので、他の部分より内出血しやすく、タンコブができやすいのです。

話は、自分のタンコブの話に戻ります。
膨れ上がったタンコブの大きさとあまりにもひどい痛みとで、病院に行き、頭部レントゲンとCTを撮りました。
強打直後から冷やし続けましたが、タンコブにたまった多量の血液と浸出液が少しづつ顔の下側におりてきて、顔の表面に溜まっていきます。
目の上下はいつの間にか腫れあがり、内出血のようなアザになり、顔がどんどん浮腫んでいくのがわかります。
今回のタンコブは、完治するまで2週間と言われました。
左額のすぐ下の左目が腫れきってしまい見苦しいので、仕方なく「眼帯」をつけました。
「眼帯」をつけて受付に出ると、患者さんが驚いて半歩引くのがよくわかります。皆様、純粋です。なるべくびっくりさせないようにしなくては!と思いました。
たかがタンコブ・・・されどタンコブ・・・です。
額と頭はズキズキ痛むし・顔は内出血でジワジワ痛むし~です。

皆様、事故や怪我には十分お気をつけ下さい。
一瞬で取り返しのつかない事にもなりますので、どうかくれぐれもご注意下さいね。

「眼帯」をして思った事は、両目があることへの感謝です。
両目で物を見るのが当たり前でしたので、いきなり右目だけで物を見るという事に慣れていませんでした。
私の場合は、左右というよりも前後や上下の感覚がよく掴めませんでした。
それも約3日経つと、すっかり慣れます。人間は慣れる動物なのですね。

「五体満足」の本来の意味は、頭部を含めた胴体に2本の腕・2本の足が揃っているという意味です。
ですが、指や目・耳・鼻・口などの部位全てを含んだものをさすのが普通です。
まずは、「五体満足」、それで普通の生活を送る事が出来る自分に満足して、毎日を明るく生きないといけませんね。

明日も素晴らしい一日でありますよう~。
皆様、暑さに負けずに頑張りましょう。
ーby事務長ー
コメント
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