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六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧86 勝又 琉偉(富士宮東)遊撃

2024-02-16 16:44:16 | 状況説明

勝又 琉偉(ロッテ育成3位)遊撃(富士宮東出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

180センチ台後半の体格ながら、その守備のスケールはメジャー級と評した選手です。しかし、打撃の方はかなり厳しいと判断して、本会議級の評価はできず  は付けられませんでした。実際ドラフトでも、育成3位での指名となりました。そんな勝又選手の1年目は、2軍で 109試合(347打数) 0本 29点 6盗(2失) 打率.199厘 といった内容に。

まず、育成枠での指名でしたが、109試合(347打数)の多くの経験を無事積めたことは高く評価したいポイント。高卒野手の目安である、打率2割には惜しくも届かなったものの .199厘 というのは、思った以上に対応できていた気がします。6盗塁成功し2個の失敗というのも、この体格にしては走力も想像以上にあるようです。守備では、二塁で8試合(守備率.962厘)、三塁で46試合(守備率.931厘)、遊撃で66試合で(守備率.973厘)。信頼できる二塁手の守備率での目安は、.970厘とやや物足りず、三塁の場合は.960厘であり、これは開きを感じます。しかし、本職だったショートでは、.970厘以上なので、高卒ルーキーながらショートの基準を満たしていたのは大きいです。それだけ多くの出場を得られたのも、守備での信頼があったからだろうと思われます。

もう少し打撃成績を細かく観てみると、347打数で三振は100個。三振比率は、三振比率は 28.8% と多めです。三振比率の目安は、20%以下で一軍が見えてきます。まだまだボールだと思って見逃した球がストライクとカウントされたり、打てると思って振った球が当たらなかったというギャップはそれなりに感じたということでしょうか。四死球は11個で、四死球率は 3.2% と、極めて低い点は気になります。恐らく、早いカウントから積極的に打ちにいったということだとは思いますが、打率の低さからもボールが根本的に見えていなかった可能性も捨てきれません。

そういった意味では、2年目以降に何処まで数字を伸ばせるかは微妙です。もう少し打撃成績も伸ばせるかもしれませんが、私が寸評にも書いたように(氏名をクリックすれば当時の寸評が自由に読めます)、打撃が大きなネックとなって大成できないかもしれません。それでも、守備でのスケール感と、想像以上に動ける走力は魅力。なんとか、大成して頂きたい1人です。ことルーキーイヤーとしては、及第点の1年目ではなかったのでしょうか。

蔵の印象:△ (この経験が2年目以降に生きるか?)