六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧94 黒川 凱星(学法石川3年) 遊撃

2024-02-25 16:27:17 | 状況説明

黒川 凱星(ロッテ育成4位)内野 (学法石川出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

最後の夏は、8番・遊撃手として出場。福島大会では、13打数4安打 と、特に目立つ成績でもありませんでした。そんな選手をロッテが指名したのは、中学時代にロッテJrに所属し、京葉ボーイズでは全国制覇のメンバーで、彼のことを以前からよく知る選手だったからではないのでしょうか。三拍子揃った選手で、特に堅実な守備を高く評価したからではないかと考えられます。

そんな黒川選手の一年目は、2軍で 18試合(21打数)で無安打に終わります。盗塁は1回試みるも、失敗に終わります。守備では、二塁手として13試合(守備率.917厘)、三塁手としては1試合(守備率.500厘),と起用で、守備でもアピールできていたとは言えません。ちなみに、信頼できる二塁手の守備率は、.980厘以上、三塁手ならば.960厘以上です。またサンプルは極めて少ないのですが、三振比率は 47.6% と極めて高いです。それだけ、ボールだと思って見逃した球がストライクとコールされたり、打てると思って振った球が当たらなかったことが多かった。ここからは、レベルの差に大いに苦しめられたことが伺えます。四死球率は、19.0% と、こちらもサンプルが不足しているので一概に言えませんが、こちらは極めて高いです。四死球率の目安は、10%以上が基準で、15%以上だとかなり高いと言えます。そのため、ボール自体が全く見えていなかったわけではなかったようです。

最後に、四死球率の高さを考えれば、そこまで結果が残せなかったのには疑問が残ります。それだけボール自体は見えていたものの、技術が未熟で当たらなかった、前に飛ばなかったということでしょうか? 秋にはフェニックスリーグに参加し、二塁だけでなく左翼としても出場していたようです。そこでは、プロ入り初ヒットも記録していました。ことルーキーイヤーとしては残念な一年目ですが、果たして2年目以降に大幅に数字が改善されるのか注視したいところです。

蔵の印象:✕ (まずは公式戦での出場を増やしたい)