ひとせのとびとび日記

仁瀬由深の個人ページです。

演者の道 ステップ10

2012年11月09日 22時40分12秒 | Weblog
こんばんは。
またまた「とびとび」になってまいりました。(^^;)
すみません。でも、粘り強く続けていくつもりですので、お許しを。

さて。。内容も濃いので、実践しながらだと読むほうもけっこう大変な気がします。

前回のカラーボールまでは分かっていただけたかなあ。。。
また折に触れて説明していきたいと思います。

さて、今回は左脳編に戻りましょう。

ステップ7で書き出した「私は誰?」の性格にまつわる部分をステップ8で「内側の(本当の)性格」「外側(本人が周囲にそう見せている)性格」とに立て分けてもらいました。ステップ9では、その内外に渡る性格を冷静に見つめながら、その性格に色をつけるとしたら何色か?を考えつつ、実際にその性格の色をエネルギーボールに入れて遊ぶ展開まで進めてきました。

もう一歩踏み込んで、ステップ7の「私は誰?」を深めましょう。
メソッドで重要視されるのは実は性格だけではありません。

「職業」です。
職業が性格や生活習慣、歩き方をはじめその人物の動きにまで、影響する部分は多大です。
自分の役の職業について調べましょう。可能であれば体験することもいいかもしれません。実際に取材してみてもいいかもしれません。
たとえば、コンピュータープログラムにまつわる仕事の場合、「目が悪い」「肩が凝る」
「小声」などなどエトセトラ。
工事現場にまつわる仕事であれば「(危険が伴うため)声が大きい」「筋肉がある程度ある」などなど。
女性でもフライトアテンダーと看護師では歩き方も空気も違います。
その人物の職業については深く調べましょう。無職も職業です。

台本上職業が書かれていない場合、苦戦を予想しましょう。

質問を進めます。

「今はいつ?」

年代は?時代背景は?季節は?朝?昼?夜?
ト書き上に書かれていると思います。

舞台の場合、演出家によっては、演出家が決めたり、わざと演出上ト書きと違う時間や時代を設定する場合があります。蜷川マクベスのように・・・
台本上では正確にどのような設定で書かれているか掴んでおきましょう。そうすれば、演出家がどういう面白さを狙って違う設定にするのか、感性の足並みをそろえる取っ掛かりになります。

また、映像の場合は時系列をはっきりと掴んでおくことで、迷子にならずにすみます。

役作りの手助けになることもあるでしょう。職業にからめて見れば、仕事前なのか、仕事後なのか、また起床後どのくらいの時間かが大きく役に影響する場合もあります。

歴史ものであれば、背景を調べなければなりません。これは舞台の場合は出演者が情報を集めあってさらに演出家とも共有するべきでしょう。演出家や指導者は演者たちよりもより深く時代背景を知っていなくてはいけません。
特に大きく知りたいのはその時代の人間同士の距離感。たとえば、恋人同士はどのくらいの距離に立つか。親子は?友人同士は?(←これは時代や国を超えて共通してるかもしれません)

着るものはどんなものか。生活習慣はどうなっているか。(これは別の質問「ここはどこ?」にも絡んできます)禁忌や喜ばれるものは?
さまざまな情報でその時代の空気そのものを吸っていきましょう。
最近はわざと現代風にしている時代劇も多いですが、そろそろその描き方も古びてきて、
また骨太な時代物が好まれる波が来る気がします。(ひとせ個人の考えですが)

さて、今日はここまでにしたいと思います。
次回は再び左脳編で質問を進めていきます~。