ひとせのとびとび日記

仁瀬由深の個人ページです。

3つの港の物語

2009年05月31日 23時13分58秒 | 観~た~ぞ~
5月29日、プレミア上映会がありました。
「日中韓共同・横浜開校150周年記念映画」。
主催の横浜アートプロジェクトさんで、うちの山浦がお世話になっております。
上映は横浜市開港記念会館。
歴史を思わせる素敵なたたずまいで(関東大震災と第二次世界大戦で何度か崩壊の危機を乗り越えつつ再建を繰り返したようですが)、思わずミーハーのように内装をシャメ。

さて、映画の方はオムニバスで、
中国からは
「Fish&Bird」 リ・ファンジュン監督
韓国からは
「聾魚と月」 キム・ヒョンジュン監督
日本からは
「桟橋」   渡辺紘文監督

中でも抜きん出て「Fish&Bird」は素晴らしかったです!!
監督はまだお若いようでしたが、その庶民的なものを美しいと感じる視点、ロケーションの選び方、普観と主観のコントラスト、俳優陣の細かい演技、セリフ一つ一つの選び方、、、
とにかく繊細!
気が滅入るような家族間の口には言い表せないような細かい葛藤を、港と海の風景、子役と主役の老人の関係性で和ませながら見せる感性は、末恐ろしい才能を感じました。
それでいて、青年独特の希望の視点を最後にしっかり織り込んできていました。
中国では国を挙げてこういう若い才能を支援するとか。
大物が育つわけです。
最後に作品中ウルトラマン?と思われるヒーロー人形が出てきますが、そこに関して字幕で「日本の円谷プロダクションのキャラクターに類似したものが出てきますが、なんら関係ありません」みたいな但し書きが出て、そこには思わず笑ってしまいました。
リ・ファンジュン監督・・・次作が楽しみです。

鳳蘭 って、人。

2009年05月10日 00時51分40秒 | 観~た~ぞ~
とある方から観劇の機会をいただきました。
感謝です。

シアターコクーン上映中
「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」
作:清水邦夫 演出:蜷川幸男

約10年ぶりに蜷川さんの舞台を拝見いたしました。
石井愃一さんのご健在ぶりにニヤニヤ。
磯部勉さんと山本龍二さんには笑かせてもらいました。

でね。
鳳 蘭さん。
派手な舞台装置も落ちたら死ぬ大階段もものともせず、本当にこの方はスターだな~!!と。存在感が、もう。
実は初めて仕事っぷりを拝見したのです。
盲目の役でしたが、細やかで自然で、美しくて。
素敵な女優さん・・・・ウト~リ。
今更で申し訳ないですが(><)ホントすみません!!!
あの独特な宝塚のしゃべりも、本当に体得された方はこうなんだなあ、とつくづく。(天海さんもそうですけど)
三田和代さんとのケンカシーン、面白くて物悲しくて、愛にあふれてて。
あれ?これってチェーホフ?みたいな。勉強させていただきました☆

それにしても、前の席に座ったおばさま達。
どうやらウェンツ君のファンで、数回目の来場だったようですが、開演前から物語の筋についてや流れを連れの人に説明されてて。。
ネタバレしすぎです。もうっ。
まあ、、、仕方ないですね。。。。
お客様に対して観劇の姿勢を縛らないのも商業演劇の長所の一つです。。。


統一エクスプレス 池袋シアターグリーンBOXinBOX

2009年05月01日 00時19分08秒 | 観~た~ぞ~
作:呉 泰栄(オ テヨン)
演出:森井 睦
訳:津川泉

池袋シアターグリーン BOXinBOX

4/29(水)~5/3(日)
残4回(土のみ二回、14:00~/19:00~)
問い合わせ:info@tabigeinin.jp

文学座の同期(現在座員さんです)が二人出ているお芝居です。

一言で・・・

うん、面白かった!!拍手。

台本がまず良いと感じました。
ちょっと時勢的にもタブーに感じるような内容ですが(韓国分断問題)、POPで、非常に私達に近い感覚で、悲惨をからりと見せていて。
表面的に見せていながら、ちゃんと複雑さが伝わってきます。
韓国の方が書かれているので、リアルということもあると思いますが、それよりも呉さんは芸術家だと感じました。
(芸術や文化は国のあるべき姿や政に、民衆レベルで影響を与える可能性のあるものがより完成度が高いと思います。愛国心が無いと創れないですね。。。)

俳優陣も良いです。
身内びいきではありませんが、研究所時代からすごいなあ、と感じていた女優さん・鬼頭典子さんは相変わらず素敵な女優さんで、独白で涙しました。
同じく同期の櫻井章喜さんはびっくりするぐらいBIGになられてて。ええ、体が・・・確か5,6年前にも偶然お会いしてますが、そのころから比べても二倍・・・?
DAKARAのCMの余分三兄弟をやっていたらしく(まったく気付きませんでした!!!)う~ん。新境地?
しかし、小回りがききます。YUNBOのような人だ・・・・
研究所時代は自身が若すぎて気付きませんでしたが、なかなか毒舌回転ジョークが面白い人で、さらには歳をとらない。。。根っから俳優さんなんだと感じました。

あと、二つくらい先輩の中村彰男さん。
この方、見栄えも好きなんですが、この方のかる~いタッチのお芝居が好きです。
時折。観客の反応を受けてちょっと、やりすぎてしまう?けども・・・・
文学座ではもう一人神野崇さんという方が出られています。

さらに重厚に固める東京演劇アンサンブルの伊藤克さんと、この公演の制作も手がけられた石坂重二さん。
主役の演劇集団 円の荒川大三郎さん。

濃厚七名。

演出も興味深いところがありました☆(あんまり言うとネタばれしますので。。。)

チケットは3500円ですが、5000円分は楽しめると思います。
あと三日残ってますので、予定の空いてる方はぜひ!
お席もまだ余裕があるようです。
一見の価値ありですょ!

ひとせ的には映画も作ってほすぃ・・・
映画でも両方面白いと思う・・・

久しぶりに劇後のアンケートで感想を書いて帰りました♪

ACCIDENTS

2009年02月15日 22時30分44秒 | 観~た~ぞ~
宇野 イサム 作
石丸 さちこ 演出

神楽坂die pratze 上演

行ってまいりました。急遽行ける事になって。
内容は7つのストーリーで構成されるダンスと肉体表現と、演劇。。。
う~んと、演技のできるダンサーさんたちが、俳優には絶対できない表現方法をされている、と説明すればいいでしょうか・・・

前半懐かしく(作家さんと演出家さんは蜷川さんとこで活躍されてる方です)後半新作は笑い通しで。

宇野さんの作品は重いようで普遍的なので共感するところがあり、そこをありえない不条理な展開で笑い飛ばすところが有って、面白いです。
演出もばかばかしい男女のやり取り(修羅場)を過剰演出でますます面白く。
そんな中でもきらりと光る人間性を見せられてちらりと感動したり。
(ちらり、なんです。それがなんかおしゃれ)
中でも「侵入者」はぴか一でした♪

ダンスもハンパなかったです。
もともとは日生劇場で上演するはずだった「スーパーモンキー」というミュージカルの出演者を中心に構成されているようで。(処々事情で公演中止になったそうで・・・)
ディプラッツ(劇場)を破りそうな破天荒な作品で、本当に楽しませていただきました。3000円は安い。

そして。前作に出演いただいた
宮本英喜さん。
相変わらず不思議空気と自然体で。最初の登場シーンだけでクスクス笑ってしまいました。
ばりばり踊れるのに今回はぜんっぜん踊られてなくて。(うちでもそうでしたけど)
おもしろいなあ~~~もう。
人間的には魅力的で、野面に見えてすごく熱くて親しみやすい人です。
またご一緒したいなあ、と思います  

今回誘っていただいて、ありがとうございました☆(この場を拝借しまして)

兄帰る 2

2009年02月15日 22時01分42秒 | 観~た~ぞ~
え~と、ドラマ「兄帰る」の感想の続きです。

wowowでやっていたのですが(再放送は2月21日にあります)、その撮影規模がなんかドラマぽくなく(映画っぽい)、「ドラマw」というシリーズのようですが、来週のドラマも気になりました。(「戦力外通告」だったかな?手元に資料が無く
すいません

さて、同郷の花ヶ前(はながさき)氏ですが、青年自然の家みたいな民宿?の主人役で出演されてました。奥さんとおしどり夫婦の役で、良かったなあと。
というのも、私の作品では①リストラと借金保証人で自殺を決意した中高年サラリーマン、②奥さんに先立たれ、長女次女はまともだが、長男は引きこもり、次男は失踪中の町工場の社長・・・と、一悶着二悶着ある役ばかりだったので・・・
やはり氏は健康的な笑顔が似合いますね

主役の木村佳乃さんですが、私実は初めて彼女の演技を拝見しました。
町工場の娘という設定で、こんなに作業着の似合う美しい女性がいるって素晴らしいことだと思います。
実はおしゃれなドラマに出るより、こういう下町的なドラマに出た方が輝く方じゃないかなと思いました。
そして倍賞美津子さん。出て一分であやうく涙腺を緩められるところでした。
他にも大御所が多数出演されてて、さすが深町作品だなあと

監督の演出は妙なコミカルさと、美しさを普観(遠い目線)で描かれる部分が好きです。
ますますお元気な監督、どんどん素敵な作品を生み出されることを楽しみにしています
私もがんばります!!

兄帰る

2009年02月15日 15時39分29秒 | 観~た~ぞ~
深町幸男監督の最新作。拝見できました!良かった~。

家族経営で屋上に物干しのある溶接町工場、格子戸のあるアパート、サザエさん宅より味わい深い庶民的日本家屋、日常溢れる団地…舞台設定はさすがでした。
渋い。

長崎ぶらぶら節に見られるような太陽を感じる映像もすてきでした

携帯更新で思うように書けないので、また夜続きを書きます。

ギルバート・グレイプ やっぱり良い。

2009年02月14日 16時54分54秒 | 観~た~ぞ~
朝何気にテレビをつけたらやっていました。
ジョニーディップ主演のギルバートグレイプ。

93年の作品で、私はたしか5年経ってから観ました。
文学座の照明をやっている友人の勧めを随分経ってから思い出したのでした。
しかし当時観点のせま~~い私は、この作品の観方が分かりませんでした。
観点ではなく、見方が分からなかったのです。

改めて観て、この作品の素晴らしさに感服。
そして、「カリフォルニア」(ブラットピット/デヴィッド・ドゥカヴニー主演)にも出ていたジュリエット・ルイスの演技に注目♪

素晴らしい女優さんです。
「カリフォルニア」ではちゃんとした教育を受けていない低下層のバックボーンの切ない女性を、
「ギルバート・グレイプ」ではあらゆることを受け止める、芯の強い女性を演じきられていました。

顔がきれいすぎないのも良い。

そしてやはり良い作品には「感想」が生まれますね~~。
作品の根底に流れる哲学(美学)や想いも素晴らしいです。
L・ハルストレム監督。素晴らしい監督だ・・・。

もう一回観たいです。

ムリ有るな・・・

2006年02月16日 22時21分11秒 | 観~た~ぞ~
限界感じてきました。ドラマ「白夜行」。
ひとつのストーリーを違う観点で
描いてみるのかな、と楽しみにしてたのですが・・・

題名の意味について考えると、
「白夜行」=「にせものの昼(朝)」

闇の続く永遠の夜を、お互いがまがい物の太陽となって
生きた二人。

・・なので、純粋に原作を読むとドラマ版の主役二人は
カマキリ女と蛇男に見えます。
で、二人の歪んだ純愛に巻き込まれ、
いつのまにか「白夜」に迷い込む善良の
周囲の人々。
しかし、この二人の心を最初に永遠の夜に
導いたのは、誰だったのか、何だったのか・・・
というような、キツいお話です。
ちなみに時代背景がすっっごく
おもしろい

これ以上はネタバレになりますな。。

ともかく、主役カップルをここいらで
純愛路線脱却させよう計画なのかと期待してたの
ですが微妙な雲行きになってまいりました

ドラマ化や映画化が難しいと言われたこの作品を
映像実現させたことはすばらすぃですが、
ちょっとコジツケっぽいのが多いかなぁあ・・・
と、思いました。
第一話は文句なしに面白かったですけどね!

いち、視聴者としての感想でした☆

白夜行

2006年01月13日 15時24分06秒 | 観~た~ぞ~
や~ば~い~~
き~~た~~~~

母になって、ドラマを見る機会が増えたのですが、
前クールのヒットは大奥だけでした。
しかし、何ですか、この「白夜行」は!!
二時間スペシャル、肩こったよ、お腹いっぱい、
辛すぎる、苦しすぎる!
ゆがんだ大人社会で純愛を貫こうとする11歳。。。
わが子を抱えながらヒーヒーと泣いてしまいました。

初恋の少女の為に咲くはずのない蓮の花を
紙で作ってどぶ川に浮かべる少年、
「すごい、こんなことってあるんだ、こんなの
初めて見た、ありがとう」と泣く少女・・・
もうこのシーンだけで胸がつぶれる。。。

うう~。原作を読むべきか、読まぬべきか・・・
先も気になるし、でも知らないまま観たいし・・・

すごむ武田鉄矢もステキです。
久々の~~大ヒットぉ~~

エピソード3

2005年09月26日 22時11分41秒 | 観~た~ぞ~
最終日、駆け込みで観ました。
息をつかせないカメラワークが、さすが。。。

実はしっかり腰を据えてスターウォーズシリーズを
観たのは初めて。。。(またかい!
ストーリーは知っていたので、特に気後れ無く観れました。。
さすが世界一の自費制作作品、技術のクオリティが作品への
愛情だと、つくづく感じ入りました。

R2、かわいい