ひとせのとびとび日記

仁瀬由深の個人ページです。

東北大学 中村くん

2011年08月20日 09時49分51秒 | Weblog
田舎に居ると普段よりもテレビを観るようになります。

今年初めて鳥人間コンテスト?を観ました。
飛距離を争う部門での今年の優勝は東北大学でした。

良かった。希望があった。ぐっときた。

鳥人間は機体の設計・作成もさることながら、パイロットの体力・気力、離陸時のアシストの呼吸、全てが大事な要素になることを初めて知りました。

優勝の東北大学のパイロットは「中村くん」でした。もっとちゃんと名前を調べて記事アップできればいいのですが、いかんせんネット環境が悪く…スミマセン(/´△`\)

とにかく彼が良かった。名言がいっぱいだった。

東北大学のフライトは風が強く、5キロ飛んだ時点で風に押し返され、約2キロ戻ってしまいました。着水時のスタートからの距離が記録になるので、どれだけ飛んだかは記録になりません。しかもそのときGPSと無線の不具合で中村君は操縦席で文字通り孤軍奮闘になってしまいました。飛び続けるのに自転車ペダルを踏み続けなければいけませんが、その負荷は長い坂を登り続けるようなものだそうです。
方向も分からなくなり、アシストの声も声援も届かないコックピットで中村くんの吐く言葉一つ一つは奇跡のような輝きを放っていました。

「くそー、GPSが無くちゃなんにも出来ないのか、俺は。」
「晴れ時々大荒れ。いいね。俺の人生。いい人生だよ。」
「悪いね。ヘボパイロットで。エンジンだけは一流ってとこ、見せてやるぜ。」

この時点で実質9キロのフライト。チームのメンバーも中村くんが体力以上の気力で飛んでることに気付いていて。偶然にも中村くんと同じ言葉で彼の状態を説明しました。

「フルパワーですね。限界越えてると思います。」

中村くん:「すげえー!信じらんねえ!フルパワーだ、俺。」

無事方向修正し、さらに10キロ、

中村くん:「東北大学だろ、〇〇〇〇(チーム名)だろ!!」


さらに15キロ、と飛距離を伸ばしていきますが、左足がつってしまい、右足だけで飛び続けました。

最後は咆哮しながら、限界の限界を破る闘争。チームの Tシャツの背中には「闘北」の文字。
東北の強さを見せてやる!負けてたまるか!!

痛いほど、彼らの気持ちが。
地元に希望を持って帰らずにいられるか。
そんな叫びが聞こえました。

最後、着水したコックピットから引き上げられた彼は息も絶え絶えでした。

その飛距離1800メートル以上。脅威。

その後ライバル校の去年の優勝校(確かつくば大学???)がフライトで着水する前、おでこに冷えぴたを貼った中村くんは
「(高度を)上げろー!!」
と応援してました。。。

どこまで素晴らしいんだ、中村くん。
感動をありがとう。

さあ、詳細データをググろうかな(*≧∀≦*)

生い立て、生い立て。

2011年08月15日 23時55分36秒 | Weblog
9月上演のひとせ書き下ろしの舞台、「もんぞもんぞ」の稽古が好調のようです。
アイドルちゃんたち若手が、女優として大躍進しているようです。

嬉しい限りです。

人の成長こそが、出会いの醍醐味ですね(*´∇`*)

ひとせも現場に出たいぞ。ウズウズ。

俳優トレーニングをやっていると、奇跡のような瞬間があります。
俳優の仕事の一番深いところは言葉で説明しきれないときがあります。頭で理解できるものではないからです。
何も見えないような暗中を進む俳優の横に立ち、道を指し示していきますが、本人が歩かなくてはゴールに到達することはできません。

最後は励ましと息をつめるような祈る思いが演じ手と合致するとき、その奇跡の瞬間が訪れます。演じ手もトレーナーも幸福感全開です。

でね。
そういう奇跡の瞬間を得た俳優が本番で臆病風に吹かれて癖に走ると、首をしめてやろうか、という悔しさでいっぱいになるんです。

最後は信頼と勇気ですね。

怖い方に走っていった方が、輝けるのです。

がんばれ。大成長と大成功を祈っていますよ。

大正15年

2011年08月10日 23時55分57秒 | Weblog
今日は大祖母の誕生日でした。85歳。しゃんとしていて、全然元気です。ここ20年、「ばあちゃんふけたなあ」と感じたことがありません。
子供たちは大祖母が大好きで、パパにするように容赦なく後ろから抱きついてぶらさがります。それをニコニコと受け止める、スーパーばあちゃんです。

大正15年生まれ。

苦労して、日本を支えてくれた恩ある年代です。
苦労した分、安穏と、楽しく、1日も長く生きてほしいと願います。

そして。元気な間に大祖母に感動してもらえる作品を世に出したい、と強く思います。

力を尽くします。待っててね、おばあちゃん。お誕生日、おめでとう。

8月6日は暑かった

2011年08月06日 23時32分20秒 | Weblog
出身地が広島だと小学校に入学と共に「原爆知識デビュー」します。

学級文庫に「はだしのゲン」が置かれ、夏になれば登校日・黙祷・スライドなどを使った研究物・「黒い雨」など映画とか見ます。

なので。いまだに広島市内に出るときは遊べる地ではありますが、心躍りません。
学生時代、友人と遊びに出ても、俳優養成所にせっせと通っていたときも、どこか粛々とした気持ちで町を歩いていました。

そんなことを言ったら、じゃあ東京大空襲はどうなんだとか色々話が発展してしまいそうな気がします。が。

とにかく。。。資料館は何度も見学に行くし、何度も観るので心が荒れます。
最近の学校ではどうなんでしょう。
確かに知らなければいけない歴史的事実と資料。伝えられなければいけないことではあります。二度と悲劇を起こさないためにも。それも分かります。

でも。と思います。

現地の人ばかりが重荷を背負っているなあ、と。
たぶん日本の中で私たちが知っていることと同等の知識や資料映像を見たことがある人はすごく少ないんじゃないかと思います。

その象徴的な出来事で、昔、当時60歳代の男性に出身地を聞かれ、広島と答えたら
「ああ!ピカドンか!」と笑いながら言われたことがあります。
飲みの席でしたが、手が震えました。無知は罪だと思いました。

全部じゃなくても、もっとたくさんの人が情報を共有したらいいのにと思います。
心が荒れない程度に、でも、核爆弾が絶対悪だと心底認識できる程度に。

きっと、今被災地の人たちも現実と闘っていて。私たちの見えない状況に苦しまれていると思います。

深い祈りをもって、今痛みを抱える人たちの心に寄り添っていきたいです。

ともあれ。
今日は関東は久しぶりにうだるような暑さと、うるさい蝉でした。
あの日の広島の8月6日は朝からすごくいい天気だったそうです。

ただ、ただ、黙祷。

銀魂っていう、アニメ。

2011年08月06日 00時08分14秒 | Weblog
CSに入っています。

で、子供チャンネルや、アニメチャンネルもあります。
カートゥーンアニメ(トムとジェリーなど)なんて、ラジオのようにつけていると、子供が食いつきすぎて、生きる時間をそぎとられているので注意しなくてはいけません。
時折、主人が「北斗の拳」や「ドラゴンボール」に少年時代の思い出と共にはまっている時があります。
ひとせも(最近はやってないですが)「ゴールデンエッグス」や「ポピーザパフォーマー」など、ぶち切れたCGアニメによくはまります。

で、そんなこんなで、ちょいちょいアニメチャンネルをつけているので、「銀魂」っていうアニメに出会いました。

SF?時代物ファンタジーギャグ、シリアスも入、みたいな内容で(たぶん、すごく有名ですよね、、、きっと。。。すいません。。。)

声優さんがべらぼーに面白いのでひきこまれてしまいました。

作品自体も面白いと思うのですが、気になって本屋でチェックしたらふきだしの多さになんとなくたたらを踏み・・・たぶん、幕末とか自分がもっと詳しければもっと面白い気がします。
ともかく、このアニメは声優さんが面白いなあ~、と感心してしまいました。
すごく現代的な間合いだし、(これは監督の力?)声は立派な大人?なのに軽快だったり、、、そういう人がたくさん出てる。
印象としては、「おじさんがすごく元気なアニメ」っていう感じでした。
あ。おじさんじゃなかったらどうしよう・・・そうだったらすみません。

えー、とにかく、大人が真剣に遊んで作ってるカンジで、面白い!

あ~・・・う~ん、詳しい方とか、「いまさら何言ってんの?モグリ?」なんていう突っ込みを覚悟で記事アップするので、、、大目に見てくださいませ。

疲労困憊

2011年08月04日 23時49分24秒 | Weblog
数年ぶりに子連れでの打ち合わせでした。。。in赤坂。

はあ~、きっついきっつい。

きついのは移動などでなく、打ち合わせ場所での子供たちのマナー、です。
基本、仕事で頭を使っているので、子供たちは放置になってしまうのですが、徐々に奔放になっていくわが子らが周囲にかける迷惑は、かなりの精神負担になります。

今日はわりと他のお客さんの居ない店舗だったので、多少(かなり。。。?)目を瞑ってもらいました、、、もちろん、帰る前は「お騒がせしました」とお断りは入れましたが。

でも、母の目で見ると子供たちはかなり協力してくれているのですが(^^;)
やはり見てくれる人がいないと厳しいですね~。

さて、最近めっきりやんちゃになって、今日も網戸の網を抜いてしまったうちの坊。
一昨日、初めておしりペンペンの刑に会いました。
お姉ちゃんもいまだかつて遭ったことの無い仕打ちです。

何度も注意しているのに面白がって、寝ているお姉ちゃんの顔にリモコンを直撃させたからです。
「くぉら~!!!」と一喝、おむつをむいて、ぺぺぺぺぺぺんと20回近くやりました。


しかし。
ちょこっと泣いただけでした。リモコン落とされて歯を直撃した姉の方が、まだ号泣してるほど・・・
そして、すぐ、「まま~」と甘えてごまかす坊。・・・効いてないのか??

効果は今日分かりました。
また悪さしているときに「ぺんぺんするよっ」と脅すと、一瞬かまえ、へらへら笑いながら悪さを止めました。

おお~。
母、ちょっと面白がる。

月曜日は三人で飛行機で一路故郷の広島へ飛ぶ予定です。
今日の打ち合わせ中の様子から言うと、、、疲労必至ですね、、、
でもご機嫌で大きい声を出すことなどは、「ぺんぺんするよっ」とは脅せないレベル。

さあ・・・今日の疲れは今日とって。

明日からの疲労にそなえよう。笑。

プレパレーション

2011年08月03日 07時36分56秒 | Weblog
芸術作品を作るにあたり、どんな分野にも共通することがあると思いますが、その一つに「プレパレーション」があります。
プレパレーション・・・ダンスで言うところの「準備」、です。
ダンスでターンする前や、ジャンプする前に足をプリエ(屈伸で力を溜めること)し、体を次の動きに向けて整えることを、プレパレーション、と言います。

絵であれ、詩であれ、何か生み出すときに環境を整え、必要な資料を観たり、自身の体験の海へ飛び込んでいくこともこの「プレパレーション」と言えると思います。

ダンスにおいて、上手な人ほど、このジャンプ前の準備が見えません。気付いたら飛んでいる、回っている、と言うふうに見えます。テーブルマジックのマジシャンだって、まったく準備が見えないから人は目の前でも種が見えず、驚くのでしょう。たぶん、どんな分野も、このプレパレーションが見えなくなって一人前と言えると思います。。

で。
俳優ももちろん、プレパレーションが必要です。
役を理解することしかり。それはどこの俳優養成所でも言われることだったり、実際にプロの俳優さんや監督が必ず言うことです。

しかし・・・こと大事な演技をする上で、実践のプレパレーションを見せないことを指導してくれる研究機関のなんと少ないことか。

ダンサーやマジシャン同様、俳優でもやはり「台詞をしゃべる前」「動きはじめる前」のプレパレーションが見えては一人前の俳優と言えないのです・・・
いわいる、「よし、しゃべるぞ!」という意気込みや呼吸であり、「私、動くわよ」という、無駄な自意識です。
やたらきれいにしゃべったり、型通り(紋切り型)の演技をする人もこれに入ります。

残念ながら、日本の俳優を目指す人たちは他の芸術分野の人たちに比べてこのプレパレーションが下手な人が多いのが事実です。

それらを正すためにメソードはあります。

ひとせがこれを意識したのは蜷川さんの門下生だったときでした。
当時、真田博之さんのハムレットをやっていらしたのですが、彼の動きやマント捌き、台詞の一つ一つも古典だから知っているはずなのに、いつ飛び出すか分からず、またあまりの生々しい感情にドキドキして、まばたきをするのももったいない気がしました。
オフィーリア役が松たか子さんでしたが、やはりすばらしく、二階部分から足を踏み外すシーンなどは毎回ひやひやして観たものでした。

同時に、当時門下生の先輩だった女優さんで、びっくりするようなプレパレーションをする人が居ました。
彼女がやったエチュードで忘れられないのは、結婚式会場から逃げ出した花嫁が男友達のところに飛び込んでくるというもので、ウェディングドレスを着た彼女が、しゃがみこんで、山盛りになった灰皿からたばこをシケモクするところから始まるものでした。
最初の台詞は、そのシケモクの煙を吐き出しながら、
「あ~・・・どうしよ」
でした。文章なので、伝えきれないのが悔しいですが・・・

当時、自分もナレーションのようにきれいにしゃべる俳優の一人でした。

衝撃的でした。

そして、自分も生々しいものを作りたい、と強く願いました。

故・谷啓さん、伊東四郎さん、桃井かおりさん、深津絵里さん、藤村俊二さんetc、etc・・・ひとせ的に面白い、生々しい人たちです。(^^)

さあ。「もんぞもんぞ」の出演者たちはどんなプレパレーションで魅せてくれるでしょう。
楽しみです。

生きる意欲

2011年08月01日 22時06分48秒 | Weblog
みどりでぷにゅぷにゅしたみをひろいました。
とてもすてきなみだよ、かれたらうえてあげようね。

(緑でぷにゅぷにゅした実を拾いました。
とても素敵な実だよ、枯れたら植えてあげようね。)

5歳の娘が書いた作文です。

枯れてから植えても何も芽出んぞ、と一応つっこんでおきました。
最近の子は好奇心を自在に表現します。

習い事もしたがるし、勉強もしたがるし、面白がっています。

これは、ゆとり教育の実践の結果得た良い部分なのではないかと思います。
教育論が極端から極端に触れた結果、子供たちにとって良い教育論が一般化したのではないか、と。

就学率の低い国の子達が「勉強したい」「えらいお医者さんになりたい」など、目を輝かせて言う姿に近付いているのではないかな・・・と勝手に感じています。

色々大変なことが起きますが、子供たちの未来は未知数です。

被災地でも、「地震ごっこ」「津波ごっこ」をしながら、子供たちは自分たちの身に起きた大変なことを乗り越えようとしていると聞きます。

生きる意欲の塊。

今、心の病の多い現代にあって、この次世代の成長は大きな希望だと感じます。
心の元気な人が増えれば、心を痛めた人たちを励まし、支えて、共に元気になっていけます。

さあ、この注意しても、怒ってもへこたれない、自由奔放なうちの娘。
将来どれだけの人に貢献できるでしょうか。

私もがんばります。