ひとせのとびとび日記

仁瀬由深の個人ページです。

文学座大同窓会

2010年03月22日 01時30分46秒 | Weblog
20日、行ってまいりました。
この日はひとせの誕生日でもありました。

15年前のこの日、文学座研究所オーディションの結果発表がありました。
自分の誕生日に合格発表、そして、この日地下鉄サリン事件があったこと。昨日のように思い出します。

大同窓会はニュースでご存知の方もいらっしゃると思いますが、600人ほどの卒業生が集まって、大盛況でした。
新しいアトリエだけでなく、モリヤビルも開放して中継映像を駆使してなるべく600人全員が同時に楽しめるよう工夫を凝らしていました。

文学座の思い出は、気恥ずかしさと浮かれた熱のようなものと、真剣さ、焦り・・・そういったものを伴っています。
恩師たちの貴重な稽古の一こま一こまは記憶をたどると鮮明に私の体のすみずみに刻み込まれていることを実感します。

ひとせはどうしてもお会いしたい恩師がいました。
藤原新平先生。
数多くの先生にメソードの端々を教わっていたにも関わらず、当時のひとせはメソードの何たるかを知ることはもちろん、その魅力にも気付けていませんでした。

ひとせの石頭をかち割り、傲慢をズバッと切って、
普遍性の持つ美しさとリアルの持つ面白さ、その探求、そういう視点を教えていただいた先生です。
ひとせの方向性の原点を作っていただきました。
その先生にどうしてもお礼が言いたくて。
先生のおかげで今の私があります、と。
先生の教えていただいた道を進んでおります、とご報告したかったのです。

閉会間近、エレベータ前で先生を見つけたとき、胸がいっぱいになりました。
先生とお話できて、腕に取りすがって涙しました。

一般には「そこまで想いがあるならなぜ会いに行かないのか?気付いた時点で話に行けば?」と思われるかもしれません。
文学座だけではないかもしれませんが、こういう研究機関はただの学び舎でなく、
一年という期間が過ぎると残れるかどうかは劇団側がジャッジします。
つまり、残留を希望するものにとっては卒業はただの卒業でなく、「選ばれなかった」という辛い事実を伴うものになります。
全生命力を注いですごした一年を否定された気持ちになって、復活まで時間がかかる人もすくなくありません。もちろん、そのままやめる人も居ます。

しかし、5年6年と経ってくると、その一年で得たものがどれほど大きなものであったかが分かります。
頑丈な土台を作っていただいたのだと、安い授業料であったと実感するのです。

少なくとも、ひとせはそう感じています。

50周年の大同窓会。
文学座入所記念15周年。
ひとせ誕生35周年。(笑)
いくえにも意義深い気がしました。

恩師たちのますますのご健康・ご活躍と学び舎の末永い繁栄を願いつつ。

寺山修司の声

2010年03月18日 23時43分42秒 | Weblog
さきほどNHKで倉本聰さんのラジオシアターの制作現場の特番をやっていました。
倉本氏がもともとラジオ畑だなんて知りませんでした・・・不勉強

で、倉本氏のこだわりのラジオ作成の歴史を紐解くコーナーで、過去作が出てきたのですがが、なんと、寺山修司さん主演のものが2シーンほど流れました!!!
初めて寺山氏の声を拝聴しました。
う~ん、なんて今っぽいしゃべり。
世の草食系男子を狙う女性は、こういう話し方をする男性を求めているのだと思います。
なんつ~か・・・女性のかゆいところに手の届く物腰の柔らかい話し方・・・
恋人同士のデートを描いているので、そうなのだと思われる方もいらっしゃったかもしれませんが、意外と恋人同士を表現するときに、かっこつけずに女性に甘い声を出している様子をそのまま出来る俳優さんって少ない気がします。

そして、倉本氏のなんて今っぽい録り方。

二方の作品つくりへの探究心にあふれていると感じました。
この時代にこういうものを作られていたという事実に、なんだか創作意欲がモリモリしてしまうのでした。

もぐりなひとせが寺山修司さんを知ったのは文学座研究所に入ってからでした。
あさっては文学座の大同窓会。
大先輩たちの中で気後れしてしまいそうですが、恩師たちの顔を見に行ってまいります。

目には目を?

2010年03月16日 23時55分37秒 | Weblog
本日、読み聞かせ開催のため、午前保育の幼稚園を延長保育に切り替えてもらいました。
久しぶりにお弁当で、娘もワクワクしていたようです。
「おべんとー!」とすっきり目覚め。

今日の読み聞かせは参加者が少なかったので、お母さんのための読み聞かせを一本入れました。
以前もご紹介した酒井駒子さんの「ビロードのうさぎ」です。
この本、本当にすばらしい翻訳です。
酒井さんは絵もすばらしいですが、文章の力もすばらしいです。
以前、ほかの方の翻訳の「ビロードのうさぎ」も読みましたが、まったく別物と言って差し支えないほどです。
うさぎとぼうやの台詞が秀逸です。
音読しながらメソドって自分が泣かないよう苦労します。

こどもたちには「かおかおどんなかお」「おうちへかえろ」「あかずきん」の三本立て。
ブランクのある身としてはなかなか疲れました。
手遊びなどを入れる読み聞かせが主流のようですが、わが「おはなしたまてばこ」(←団体名)では硬派に読み聞かせのみ!
その代わり、かなり本気です。子どもたちに全身でぶつかる読み聞かせを実践しようと心がけています。
やはり表現というものは、命を削って生み出すものであると改めて感じます。
俳優さんは大変な職業です。

さて、無事読み聞かせも終わり。

幼稚園に迎えにいくと、娘はお弁当完食。
以前、託児所に預けていたときは必ず半分は残して帰っていたのに・・・成長したのですね。うれしいです。
「お弁当、おいしかったんだね、うれしいな」と言うと、
「うん!ママに残しておいてあげればよかったよ~。すごいおいしいからさぁ」と娘。
なんて嬉しいことを言うんだ、この子は。と思い、
「やさしいね~」というと、
「そうだよ!ママがやさしい声で話してくれるから、M(自分)もやさしいこと言うんだよ!コワい声したらね~、Mもいじわるなこと言うから!」・・・・って
目には目を、ですか。
最近、怖い声を出すことが増えたので、娘なりの対応策なのでしょう。笑。

「わが子は鏡」とよく言いますが、背負った子にそれを重ねて教えられるとは。

同時に、娘に駆け引きの愛情を示しているのかもしれない、とちょっと自身を省みました。

おいしくて、しあわせ!

2010年03月10日 22時36分10秒 | Weblog
母があまり何も出来ない人だと子どもがしっかりするという典型を我が家は爆走中・・・

本日幼稚園が早帰りだったので、娘と二人でラーメンをゆでることに。
具の鶏肉に片栗粉を付けようとしていると、
「やってあげる!」と、こども椅子を片手に飛んできた娘。
昨日も10枚ほどのバスタオル(ため過ぎだ)を一生懸命たたんでくれました。

「いただきま~す」と、二人で食べていると・・・
「うううう~~~ん!」と、娘が甲高い声を上げて顔を震わせるので、
「どしたの?」と聞くと、
「しぁ~~わせ!」

・・・かわいいじゃねえか、こんちくしょう。

「おいしくって、しあわせ!」と、ほっぺを手で包みながら。。
なんて良い絵でしょう。撮っておきたし。
母もつくりがいがあります。

しかし、この後7時間後にやってくる悪夢を二人とも予想していませんでした・・・

本日坊ちゃんは父と風呂へ。
裸んぼうにすると大喜びの坊ちゃんは座卓の上に有った食器をつかんで・・・
中に残っていた飲み物をわが身にぶっかけ!

慌てた母は、汚れた裸んぼうを急いで風呂場へ運ぼうとしてキッチンを大急ぎで通過中、何かの上に乗ってしまい、フローリングを派手にすべり、転びながら坊ちゃんを放り投げてしまいました!!!
・・・少なくとも、裸んぼでなければ、手がすっぽ抜けることはなかったのですが、、、
敷居で側頭部をごち~ん!と打ったボンは、ぎゃあああ~~!!と、泣き。
振り返って、自分が乗ったのが、昼間娘が手伝いのために持ってきた椅子だと分かった瞬間、母は鬼の形相で、
「片付けなさああああい!!!」と、吼えていたのでした・・・

・・・娘は、うん。悪くない。
私が片付けとけば良かったのです。

しかし、母の後悔なんのその。
怒鳴られてもへこたれないのが、娘の良いところ。

椅子を片付けた後は、弟が泣き止まないことも、母の足の親指のつめが折れてることも、
「あ~、たいへんですねえ」・・・て。
ちょっと悪いと思ったのか、自分のおもちゃ部屋を少しだけ(!)片付けてましたが。

大きくなって、今日の母の鬼の咆哮を娘が思い出すことはあるのでしょうか。

最近、それをよく考えます。
毎日、一日一日が、思い出になっていくのを感じます。
いつの日も、苦しいときも、悲しい時も、
たった一杯のラーメンに、幸せを感じる心を持っていることを忘れないでほしいなと願う母なのでした。

どうして眠らない??

2010年03月08日 23時18分45秒 | Weblog
こんばんは。

23、1、3、6。

これ何の数字でしょう?

なんと、昨夜8時の就寝以降、うちの坊ちゃんが起きた時間です。
3時の時はなぜかスパークして一時間起きてました

普段は8時就寝後は1~2回しか起きないので、こういうことがあるとどえらく疲れます。
母ちゃんはもう若くないのだよ・・・

あげく、今日はほとんど昼寝もしませんでした。
なんでだ。
カフェイン取りすぎか?私。
おっぱいからカフェイン摂取してんのか?ぼくちゃん。

以前使いたい魔法は「ルーラ」でしたが、今は「ラリホー」が使いたい。
眠れ・・・

さわやかな青年の風

2010年03月05日 22時39分00秒 | Weblog
縁あって劇団ジャイアント・キリングさんにお世話になっています。

なんというか・・・さわやかな風のような青年二人が主宰です。
見た目ではないのですよ。笑。

打てば響く、話を聞く姿勢がびしっとしてて。

なにより、求道心というか、やる気がすばらしいです。
真剣な息吹ほど心地よいものはないですね~~
私も心が洗われます。

今度ワークショップの二回目をてがけることになりました。
ガチンコしましょう!

大きく羽ばたく力の手助けが出来るよう、力を尽くしたいと思います。

「出かけよう、道はぼくらの前にある」by.ホイットマン
↑今朝の新聞に掲載されていました。

春は近いようです

ファはファイルのファ?

2010年03月04日 22時13分36秒 | Weblog
こんばんは。

今日は久しぶりに4歳の娘の言いまつがい・お歌編を・・・

<その1>
「ど~はど~なつ~の、ど~♪れ~はれもんのれ~♪み~はみ~んなの、み~♪
ふぁ~は、ふぁいるのふぁ~♪」・・・・??

<その2>
娘「ど、れ、み、のまほう~♪さあめをつ~ないで~」
ひとせ「?目をつないで?手をつないでじゃないの?」
娘「ちがうよ!さめ(鮫)をつなぐんだよ!」

<その3>
「あかりをつけましょ、ぼんぼりに~♪
おはなをあげましょ、もものはな~♪
ごにんばやしのふえた、いか~♪(増えた烏賊)」

そんな娘も反抗期。
パパの言うことしか聞きません。
くそお。