20日、行ってまいりました。
この日はひとせの誕生日でもありました。
15年前のこの日、文学座研究所オーディションの結果発表がありました。
自分の誕生日に合格発表、そして、この日地下鉄サリン事件があったこと。昨日のように思い出します。
大同窓会はニュースでご存知の方もいらっしゃると思いますが、600人ほどの卒業生が集まって、大盛況でした。
新しいアトリエだけでなく、モリヤビルも開放して中継映像を駆使してなるべく600人全員が同時に楽しめるよう工夫を凝らしていました。
文学座の思い出は、気恥ずかしさと浮かれた熱のようなものと、真剣さ、焦り・・・そういったものを伴っています。
恩師たちの貴重な稽古の一こま一こまは記憶をたどると鮮明に私の体のすみずみに刻み込まれていることを実感します。
ひとせはどうしてもお会いしたい恩師がいました。
藤原新平先生。
数多くの先生にメソードの端々を教わっていたにも関わらず、当時のひとせはメソードの何たるかを知ることはもちろん、その魅力にも気付けていませんでした。
ひとせの石頭をかち割り、傲慢をズバッと切って、
普遍性の持つ美しさとリアルの持つ面白さ、その探求、そういう視点を教えていただいた先生です。
ひとせの方向性の原点を作っていただきました。
その先生にどうしてもお礼が言いたくて。
先生のおかげで今の私があります、と。
先生の教えていただいた道を進んでおります、とご報告したかったのです。
閉会間近、エレベータ前で先生を見つけたとき、胸がいっぱいになりました。
先生とお話できて、腕に取りすがって涙しました。
一般には「そこまで想いがあるならなぜ会いに行かないのか?気付いた時点で話に行けば?」と思われるかもしれません。
文学座だけではないかもしれませんが、こういう研究機関はただの学び舎でなく、
一年という期間が過ぎると残れるかどうかは劇団側がジャッジします。
つまり、残留を希望するものにとっては卒業はただの卒業でなく、「選ばれなかった」という辛い事実を伴うものになります。
全生命力を注いですごした一年を否定された気持ちになって、復活まで時間がかかる人もすくなくありません。もちろん、そのままやめる人も居ます。
しかし、5年6年と経ってくると、その一年で得たものがどれほど大きなものであったかが分かります。
頑丈な土台を作っていただいたのだと、安い授業料であったと実感するのです。
少なくとも、ひとせはそう感じています。
50周年の大同窓会。
文学座入所記念15周年。
ひとせ誕生35周年。(笑)
いくえにも意義深い気がしました。
恩師たちのますますのご健康・ご活躍と学び舎の末永い繁栄を願いつつ。
この日はひとせの誕生日でもありました。
15年前のこの日、文学座研究所オーディションの結果発表がありました。
自分の誕生日に合格発表、そして、この日地下鉄サリン事件があったこと。昨日のように思い出します。
大同窓会はニュースでご存知の方もいらっしゃると思いますが、600人ほどの卒業生が集まって、大盛況でした。
新しいアトリエだけでなく、モリヤビルも開放して中継映像を駆使してなるべく600人全員が同時に楽しめるよう工夫を凝らしていました。
文学座の思い出は、気恥ずかしさと浮かれた熱のようなものと、真剣さ、焦り・・・そういったものを伴っています。
恩師たちの貴重な稽古の一こま一こまは記憶をたどると鮮明に私の体のすみずみに刻み込まれていることを実感します。
ひとせはどうしてもお会いしたい恩師がいました。
藤原新平先生。
数多くの先生にメソードの端々を教わっていたにも関わらず、当時のひとせはメソードの何たるかを知ることはもちろん、その魅力にも気付けていませんでした。
ひとせの石頭をかち割り、傲慢をズバッと切って、
普遍性の持つ美しさとリアルの持つ面白さ、その探求、そういう視点を教えていただいた先生です。
ひとせの方向性の原点を作っていただきました。
その先生にどうしてもお礼が言いたくて。
先生のおかげで今の私があります、と。
先生の教えていただいた道を進んでおります、とご報告したかったのです。
閉会間近、エレベータ前で先生を見つけたとき、胸がいっぱいになりました。
先生とお話できて、腕に取りすがって涙しました。
一般には「そこまで想いがあるならなぜ会いに行かないのか?気付いた時点で話に行けば?」と思われるかもしれません。
文学座だけではないかもしれませんが、こういう研究機関はただの学び舎でなく、
一年という期間が過ぎると残れるかどうかは劇団側がジャッジします。
つまり、残留を希望するものにとっては卒業はただの卒業でなく、「選ばれなかった」という辛い事実を伴うものになります。
全生命力を注いですごした一年を否定された気持ちになって、復活まで時間がかかる人もすくなくありません。もちろん、そのままやめる人も居ます。
しかし、5年6年と経ってくると、その一年で得たものがどれほど大きなものであったかが分かります。
頑丈な土台を作っていただいたのだと、安い授業料であったと実感するのです。
少なくとも、ひとせはそう感じています。
50周年の大同窓会。
文学座入所記念15周年。
ひとせ誕生35周年。(笑)
いくえにも意義深い気がしました。
恩師たちのますますのご健康・ご活躍と学び舎の末永い繁栄を願いつつ。