赤い薔薇の座布団に
ブルーベリーの葉で日光浴
洗濯物を干そうと庭を歩いているとき、赤い薔薇が風に揺れているのを見た。
すると、そこには緑の物体が付いている。
「ああ、カエル君か、気持ちよさそうだね。」
そして歩く先にあるブルーベリーの枝が張り出すちょうど目の高さのところにも違うカエル君が、ちょこなんと葉っぱの上に乗っている。
布団干しには向かないけれど、風に揺られ薄日の差すこんな日は、カエル君たちも気持ちがいいのだろう。
まだ夏だと言い張るように、ミンミンゼミやツクツクボウシが懸命に鳴いている。
ハトもカラスもコジュケイも、セミに負けじと競い鳴く。
まだ生まれ続けているトカゲの赤ちゃんがちょろちょろと動きまわる我が家の庭は、赤い薔薇の座布団に鎮座ますカエル君が王様というわけなのだ。
赤と緑のコントラスト