rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ねこの埋葬

2014-09-09 22:31:29 | ねこ
明け方の強い雨が収まって後、8時頃から雲が切れて青空が広がりだした。
灰色から白へと雲の色が変わり、もこもこと固まりになっては西のほうへと勢いよいよく流れていく。
ねこが息を引き取っての一晩、大好きだったシーチキンの缶詰を枕元に、そして白いユリが供えられ、ねこの死を悼むお通夜の祭壇が設けられていた。
9時、いよいよねこを埋葬する時がきた。
我が家にいた動物たちを埋葬したツツジの植え込みの所に、ねこも行く。
子供たちは学校だから、残った家族での葬列がひっそりと行く。
和紙で遺体を包み、シーチキンも添えて、穴の中にねこを寝かせる。
土をかぶせていくときの辛さ。
花を添え、線香をあげ、手を合わせる。
東よりのからっとした強い風が吹きつける。
白い雲が青空を流れていく。
猫はツツジの根方に永遠に眠った。
我が家のふかふかとした緑色の芝生は、主を失った。
私たちはねこを失った。
ねこのために、今日もモーツァルトのレクイエムを流し続ける。
音楽を聴いていると、いつの間にか近くに寝そべっていたねこのために、レクイエムをかける。
15年間、ありがとう、どうか安らかに眠っておくれ。