rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

“そとねこ”寒さに耐える

2011-02-09 23:11:15 | ねこ
どんな場合にも、良い面と悪い面がある。

ねこは、我が家の敷地内で、自由気ままに暮らしている。
基本、家の中で暮らさない。
縁の下、倉庫、庭木のかげ、自動車のボンネットの上…そのときの快適な場所を探してくつろぐ。
今日みたいな、ぼた雪の舞う寒い日は、倉庫においてあるダンボールの中にすっぽりとおさまっている。

納屋を改造したアトリエ的な部屋で、パソコンを操作してデザインを作っていた。
アルミサッシのガラス戸に、ぼんやりとねこのシルエットが映っている。
以前、毎日のように、そこで絵を描いていたとき、ねこはどこからともなくやってきて、ずっとガラス戸の前に座っていた。
ふと気が付いてねこを見ると、向こうもこちらを見ていて、眼を合わせ、「にゃあ」と声を出さずに口を動かす。
ねこは、特別要望がないときは、声を出さずに鳴く。
挨拶的な鳴き声は、息を吸い込むように短く「にゃっ」。
今日は、本当に寒かったから、ガラス戸を少し開けて、ねこに手招きをした。
ねこは、おずおずとコンクリートのたたきに足を踏み入れる。
ねこが入ったところで、ガラス戸を閉めると、後ろを振り向き入り口が閉ざされたことを知る。
すると、こちらを振り向き大きな目を見開いて「にゃぁー」と鳴いた。
どうやら、不安らしい。
外は寒いから、もう少しここにおいでよと話しかけても、ガラス戸を開けて欲しいと鳴いている。
そこで、ガラス戸を開けると、外の冷たい空気に触れて、ちょっと戸惑う。
出ては入りを二度三度繰り返して、やっぱり外が落ち着くと思ったのか、入り口に座って動かなくなった。

ねこは外暮らしを8年やっているから、閉ざされた空間に馴染めないのだろう。
寒さ暑さを耐える代わりに、束縛されない自由を持っている。
自由に動き回れる代わりに、身の安全に注意を払わなくてはならない。
100%の満足は得られないのだ。

それでもねこは、病気一つせずに、毛並みと艶は最高だ。
つまるところ、ストレスが少ないせいと予測する。

性格穏やか、毛並み上等の、大切なねこ。
これからも、どうぞよろしくね。