ピットアウト失敗

入院15日目、手術後12日目、抗がん剤５日目
昨夜は大変な夜でした。
気持ち悪さをなんとかごまかしごまかしやり過ごそうとしたけど
絶えられなくなってしまい吐き気止めの座薬を入れてもらう。
でもそもそも我慢しすぎで、その時点では限界を超えていた。
便秘の為ゆうべ飲んだ下剤の効果もあり、
下剤飲んだし吐き気止めの座薬入れたし入れたけど出したいし、
そんで吐きたいし、
我慢の限界も超えてれば消化器官のキャパも超えていて
体内が、わかんないわかんないうーんもうダメ　っていう感じで
結局、吐いてしまった。
何食ったんだ？胃は今まで何やってたんだ？ってくらい大量。
吐いてだいぶ楽になったけどまたそのうち吐き気はやってきて
戦いながら寝る。
病気に気づいてから初めての辛い夜だった。

朝になると38.6℃の熱が出ていた。
平熱35℃台の私にとって38℃はなかなか出ない数字。
でも熱には強くて、
39℃出てても「暇だから」て言って学校に行った事がある。
周りにとっちゃ迷惑な話だけど、とにかく今日はフラフラ。
歩くなんてとんでもないし、まだ気持ち悪い。
汗かくほど体を温めれば下がるっていう熱ではない感じがする。
回診に来たちょっと偉めの先生が
「今日は退院ですね！！」と私に声をたので
「だったのですが・・」とすかさず主治医が説明すると
「38℃じゃ帰せない」と。
でしょうね。
私だって吐き気に耐えられなくなった時点から薄々と、
体温計見た瞬間にはもうキッパリと諦めてますよ。

朝食も、昼食も食べる気がしない。
熱も下がらない。
血液を検査したところ、炎症性の反応が出ていると言われた。
要するに体のどこかに傷があり、それが炎症していて発熱してると。
傷ならありますよ、デカイのがね。
でもそこは先日までとなんら変わりはないですし。
他に具合の悪いところは？と聞かれたので
「強いて言えば便秘」と答えると、笑われた。
こんな弱った状況でも笑ってもらえてうれしいよ。
夕方、食欲はないけど何口か食べれば元気になるかなーと思って、
胃のリハビリも兼ねおかゆを食べる。
よくコンビニで売ってる小さいカップのおかゆ、３分の１でギブ。
看護の助手さんが夕食を無理に病室まで持ってくる。
この病室は飲食禁の人が多いから、持ち込みたくないのになー。
しかもいらないって言ってんじゃん。
でも持ってこられたからには、と食べてみる。
今度はお吸い物３口でギブ。
もう寝るしかない。
寝るしか出来ない。

病院の公衆電話からお母さんに電話をかけたら、
公衆電話なのでまだ退院してないことがすぐに解ったみたいで
開口一番「どうしたのぉ～？？？」フロム　ディズニーランド。
こんな連絡になってしまってごめんね。

いつもの先生が来られた。
「良かったね」と言ってくださったのはつい昨日なのに
ごめんなさい。
熱がすぐ下がれば月曜位には退院していいって。
そう、ちょっとの事だ。