おはようございます。ヘッドスパ・頭皮ケアリッツです。
9月もいよいよ最終週に入りました。今月は東洋医学にも注目してその基礎知識をお話ししてきましたが、そろそろ髪の毛との関係についても触れていきたいと思います。
五臓について書いた時、『腎』という部分がありましたね。腎は人間の生きる源である『精』を司るところ。現代医学では腎臓は水や血液を作る場所とされていますが、東洋医学では、生命力や生殖能力などに関わっているとされています。
髪の毛にも大きく関わってくるのが五臓の中でもこの腎なんです。腎が弱まってくると髪の毛の健康にも影響してきます。
『腎虚』という言葉がありますが、これは老化現象などにより、腎の働きが弱まってくること。腎虚が起こると、白髪や抜け毛にもつながってきます。
年配の方に起こりやすいとされてきましたが、現代ではストレスや不規則な食生活などにより、『若腎虚(わかじんきょ)』という若い世代にも起こる腎虚が増えてきています。
●腎虚を防ぐには・・・
腎の働きを活発にする食べ物を選び、代謝を促すようにしていきましょう。黒豆や黒ゴマなどの黒色の食材、オクラなどのネバネバ食品が、腎にとって良い食事です。
五行式体表を見たときに『五味』という味覚に関わる項目がありましたね。この中で腎に関わるものは鹹味(かんみ)=塩辛さでした。
腎の機能を高めるものとして、塩辛い海水に関わりのある海草類(昆布、ワカメなど)や、貝類などが良いでしょう。
反対に摂りすぎに注意したいのは甘いもの。栄養学でも糖質はエネルギーにすぐ変わりやすいことを学びましたが、漢方では甘いものを摂りすぎると腎の働きを低下させてしまうと言われています。
さらに、甘味を抑制するのは酸味です。甘いものが欲しい時や、食べ過ぎてしまった時には、酸っぱいものを積極的に摂るようにするとバランスが良いですよ。
今まで頭皮ケア栄養学として、髪や身体に良い食事をご紹介してきましたが、東洋医学の観点から見てみるのも面白いですね。 今後も髪の毛に関わる知識などご紹介していきたいと思います。またぜひ読んでみて下さいね。
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