おはようございます。ヘッドスパ・頭皮ケアリッツです。
昨日に引き続き、頭部の表情筋の造りについて見ていきます。今日は横から見た時の筋肉の位置です。
表情筋側面の構造
※表情筋は頭部・眼周辺・鼻周辺・口周辺の筋に大別することができます。この中でも発達があまり良くないのが頭部の筋。動物の場合は周囲の状況を把握したりするために耳を動かしたりしますが、人間にはその必要がないため、頭を自分の意思で動かすというのは難しくなっています。
前頭筋(ぜんとうきん)
・・・眉を上げたり、額にしわをつくったりするときの筋肉。驚いたりした時の表情はここがつくっています。幅広く平らな筋肉で、額の部分を広く覆っています。
後頭筋(こうとうきん)
・・・頭皮を後ろに引くための筋肉。個人差はありますが、驚いたりした時に頭皮が後方に動くことがあります。これにはこの後頭筋が働いています。頭蓋骨を覆う薄い筋群である頭蓋表筋の一つです。
上耳介筋(じょうじかいきん)
・・・耳を上方にひくための筋肉。人間の場合は発達があまり良くないので、耳を自在に動かせる人は少ないです。動物たちが周囲の音を聞くために耳を動かすとき使います。
さらに前方に前耳介筋、後方に後耳介筋がありますが、これも同じく各方向に耳を動かす働きです。
眼輪筋と笑筋は昨日も出てきましたね。眼輪筋は上下のまぶたを内側から外へ走る眼瞼部(がんけんぶ)と、その周囲を取り巻く眼窩部(がんかぶ)、目頭の中にある小さい涙嚢部(るいのうぶ)の3つに分けることができます。
このように、眼と口には開口部の周囲を取り囲むように輪っか状の筋肉がついて開閉を行っています。口の周りには上下の唇を左右非対称に動かす筋肉もついているんですよ。
表情筋と顔面神経の関係
顔面神経が障害を受けると、表情筋が麻痺します。これを顔面神経麻痺と言いますが、これには中枢性と末梢性の2つがあります。
中枢性は大脳皮質などの上位運動ニューロンの問題のためおこります。この場合は額や眉間などの上側の部分には麻痺は起こらず、問題が生じた部分の反対側の顔面下部に麻痺が出ます。大脳皮質の支配を受けている顔面上部の筋は、片側の脳に問題が生じてももう片方の中枢がカバーするようにできているからです。
反対に下位運動ニューロンの顔面神経麻痺では、問題が生じた部位にもよりますが、目をつぶることができない、口角が下がってしまう、よだれが垂れるなどの症状が片側に出てきます。中枢性の麻痺とは違い、顔の上側にも麻痺が出ることがあります。
少し専門的な内容になりましたが、お顔や頭部のつくりについて少し詳しくなってきたのではないでしょうか。スポーツなどをなさっている方は腕や足、体幹などの身体の仕組みを知る機会があるかもしれませんが、頭部やお顔はあまり注目されていないと思います。興味のある方はこれらのつくりも頭の片隅に置いて頂くと良いと思います。
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