~経済ニュースの森の奥~ ・・マクロな視点から。

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No.2 世界ワースト5位の財政事情①

2005年10月01日 | 過去ファイルNo2~No10へ
日経05年9/29 「国の競争力・日本12位に後退」・・世界経済フォーラムが発表した05年世界競争力報告で日本は昨年の9位から12位へ後退した。このうち「マクロ経済環境」は昨年の29位から42位に低下した。なかでも「政府債務」は117カ国・地域のうち114位、「財政赤字(黒字)」は113位で、報告は「世界最悪の諸国に含まれ、財政的節度が欠如している」と指摘した。

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毎年発表されるこの数字ですが、我々の日常生活の実感から遠くかけ離れた超マクロなデータなので、日経でも囲みの小さい記事でしかない。ただ80年代後半から93年まで日本は総合1位!だったのでその時は扱いも大きかった。当時日本人がバブルで勘違いする遠因になっていたかもしれないですね。
ともかく私はこの小さな記事を見て心臓が止まりそうになった。
国の借金が全117カ国のうちビリから4番目、財政赤字がワースト5位というのである。

「先進国」と呼ばれる国々の中でイタリアを抜いてワーストというのは耳タコなほど報道されているが、文明的世界117カ国のなかで最悪の所にいるわけです、われわれは。
(ちなみに非文明国も入れた世界の総国数は190カ国)

今回の選挙をきっかけに国債暴落だ、財政破綻だ、だから大増税だ、・・といままでタブー視されてきたテーマが一気にマスコミの陽の目を見てるわけですが、そのキャンペーンも財務省主導による「増税容認」世論形成のための操作戦術と言われています(かわいそうな日本を救おうという同情煽り作戦)。
だからつい、政府経由でメジャー報道される記事には慎重になってしまいます。

しかし各国の代表や経営者の集まりである「ダボス会議」メンバー達が定例で検討している報告となると、話は違います。一気に財政破綻寸前という言葉が真実味を帯びてきますね。まさに“今、そこにある危機”なわけです。 
日本近辺にいるワースト国はどこなのか、調べる時間がありませんでしたが知りたいところです。

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