Vol.29 ONE NIGHT BALLET

2004-08-08 19:42:53 | 日経新聞
<今日の日経新聞 04年08月08日朝刊>

「The-チョイス いまの仕事を続けるかどうか 9面安心生活」

25歳から35歳の約600人に転職についての考えを調査したところ、
「できるだけ現在の仕事を続けたい」と回答した人は54%だった。
逆に、「転職する可能性がある、転職を考えている」との回答は46%となった。
前者については「今の仕事がおもしろい」などの理由があるが、
後者は「資格を活かせる仕事を追及する」、「やりがいのある仕事を見つけたい」、
「もっと給料が欲しい」などの声があがった。

三井生命が30~40代のサラリーマン300人に調査をしたところ、
現在の給与を正当な評価でないと感じる人は2人に1人だという。
理想の平均年収は1023万円とされており、
現在の年収平均の653万円を370万円も上回る。
職場を変わった際の昇給は平均で約50万円アップの709万円にとどまった。
転職した8割の人が「成功した」と回答しているが、
そう簡単には収入の大幅アップとはいかないようだ。


アンケート調査は質問の仕方によって結果をある程度左右できる性質をもっているが、
いずれにせよ転職を前提とした就職を世間が認知しはじめていることにかわりはない。
同じ記事の中にも数年後の就職活動を予想したものがあったが、
そこでは従来の就職活動は半数にも満たず、契約社員などでスキルを育成しようとする学生が増加するとされている。
ここでは大学のあり方まではふれられていないが、確実なことは転職が今以上に浸透していくことである。
企業にとっては人材の確保がより一層困難な時代に突入し、
優秀な人材をどうやって企業につなぎとめるかが重要な課題となる。
もはや終身雇用が望めない時代から終身雇用を望まない時代となるのだ。

この風潮をどうとらえるか。
私は社会人のスキル向上と企業の人材重視のスタンスが高まり、
結果として以前よりもハイレベルな仕事ができると考えている。
一方で懸念材料としては、人材の流動化に伴う不安定な企業の増加である。
ほとんどの企業には学閥が存在し、政界同様に個人のスキル以上にこれまでのキャリアがものを言う世界である。
今後は個人の学歴やキャリアだけでなくどんな仕事をあげたかが問われるだろう。
学歴主義から成果主義への移行である。
しかし、成功をおさめた人材が次々と転職をするとなると、
企業にとっては業績が不安定になり、経営に支障をきたす結果となってしまう。

以上のことから転職の風潮を考察すると、今後は企業で人材重視の基調が高まり、
成果主義の徹底のもとで終身雇用に近い形態で優秀な人材をつなぎとめることになる。
また、成果を挙げれない人材を中心に離職も増加するであろう。
大学経営にとっては実践的な社会人を育成すべく、実務的な授業や資格についてのバックアップなどが求められる。
キャリアではなく実力がものを言う時代が近づいている。


<後書>
クレジットカードで海外ご利用明細に請求があってびっくり。
調べたらアマゾンだった。
給料日の火曜日まであと少しですたい。
欲しいものは死ぬほどある。
ギター(左利き)、自転車(ビーチ用)、ripvanwinkleのコート(トレンチ)、
デジカメケース(ブランドのレザー)、学費(秋学期分)、etc
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