こんばんは、山口浩輝です
今日は夕方から雨になった、今夜は雪に変わるかなぁ・・・
さて、昨日の続きです
現在、りんごの国内価格は低迷しています。
これは大産地の青森や長野がいちばん打撃を受けていることは明白ですが、自家で販売しているところでも、市場の価格はそれなりに影響します
小玉で1個60~70円、時にはそれ以下といったものも時々見かける
末端でこの価格では生産者の手取りとしては厳しいものがある。
先のTVでのクラブ制(品種の囲い込み)による高級路線は絶対量をコントロールできれば息の長い戦略になり得るとは思う。
だが、味本位での高級路線だけでいいのだろうかという疑問はある。
りんごでも日本の農業技術は高いと云われている、しかし低コストによる栽培管理の技術はけっして高くない。
高い土地、高い人件費の日本で、低コストの”技術”が確立できないと、ましてや海外での競争に勝ち残っていけるのだろうか?・・・
そもそも日本のりんご栽培の技術とは
”大きくて美味しいモノを狭い土地で集約的に生産する事”だと思う
しかし小さいサイズが好まれ、栽培が容易な品種が出来て、生産者が減り農地が余るような時代になったときに、こういった技術は差別化を計れるものなのだろうか?
そう考えると、技術のレベルはまた違ってくる・・・・
そして消費の問題もある、日本人は欧州に比べ一人当たり3~4分の1しかりんごを食べない。
ニワトリが先か卵が先かという話になってしまうかもしれないが、健康のために毎日食べる果実としては、日本の生産者が望む価格では高すぎる
だが健康果実としてはりんごはリーダー的な存在になるべきだと思う。
そのためには、それなりの価格で採算が取れるようにしなければならないし、そのための技術が必要になってくる。
消費を支えているのは高年齢層が多いが、次世代の嗜好はまた違う。
栽培に年月のかかる果樹では、次の世代に向けた取り組みと技術が必要になってくる
それはもうスタートしなければならない時期に来ている。
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