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育児日記、たまに音楽話 、2010年に空に還った娘18トリソミーの娘について

詩乃が最もがんばった日 (1)

2010-07-05 04:22:20 | 18トリソミー
6月28日。 朝になっても熱が下がらず、またアンヒバ(座薬)を入れてもらう。 少ししてようやく眠り出したから、「このまま下がってくれ…!」と念じていた。

採血の結果を聞いて唖然としました…今までに聞いたこともないような数字… 尿検査の結果も悪い…ここ最近ずっと感染を繰り返していたけど、今回は全然違うと感じていた。

先生から治療方針を聞いて「お願いします」と言った後、部屋移動をすることになり…
私が移動先の部屋へ荷物を運んでいたら、詩ちゃんの部屋がバタバタして「お母さん、いま詩ちゃんが急変したから待ってて下さい」と別の部屋へ案内された。


ああああ、いつか急変するかもとずっと前から覚悟していたけど本当にきてしまった。どうしよう。取り急ぎパパに電話した。

その後、心停止したけど戻ったと聞いて…泣きながら祈るしかなかった。「詩ちゃんがんばって…」

先生も看護師さんも、そのつどいま行われている処置の説明に来てくれた。呼吸器も病院用の機械に変わっていた。


何時間も待ってようやく落ち着いたからと部屋に入って詩ちゃんを触る。。。

「うたちゃん、がんばってるね。えらいねーいい子だねー」耳元で大きな声で話したら足が動いた。手も頭も動く… 反応してくれてる、それだけでジーンと涙がにじんだ。


パパと二人でずっと詩ちゃんをさすりながら頭をなでながら話しかけていた。 とりあえず落ち着いたなあと思っていたら、心拍が下がってきて「あれ?」と思ったらフーッ!と一息、詩ちゃんが息を吐いた。
次の瞬間、ツーーーッとモニターの波が消えて線になった。


「心停止!」つきっきりで部屋にいてくれた看護師さんがドクターを呼んでまた心臓マッサージ。


私達はまた別の部屋に移動させられた。後ろ髪ひかれる想いで…。この時ばかりは二人で泣いた。

2回目だし、無理かな…でも詩ちゃんがんばってるからしっかりしなきゃと色々な気持ちが交錯しながらひたすら祈りながら待つしかなかった。

…また戻ってきてくれたんです!! 詩ちゃん、ものすごいがんばりやさんだった。

また頭をなでた。でもだんだん足も手も動かなくなってきた。


また、止まった。


処置の間部屋を出た。厳しい状況とはわかっていたので、でもやっぱり頑張ってる詩ちゃんを応援する気持ちで待っていた。