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育児日記、たまに音楽話 、2010年に空に還った娘18トリソミーの娘について

最後の入院

2010-07-04 08:09:23 | Weblog
6月27日。
 詩ちゃんが前の晩から少し機嫌が悪かったから注意してずっとみていました。私はウトウトしてて、ふと目を覚ますとすごい熱。
 はかってみたら40度超え。すぐに解熱剤をお尻に入れました。
詩ちゃん、きつそうだけど泣いてないからサーチュレーションはいつも通りだったので頭をクーリングして様子を見ていました。

訪問看護師さんが来て少し寝ました。30分も寝ないで起きたから「きつくて眠れないんだな…」と思いました。


この薬(解熱剤)は6時間に一つと言われた通り、6時間経ったらまたすごい熱が上がってきました。

大学病院に電話して「もう一つ薬を入れて様子を見るか連れて行くか」相談したら、「お母さん、連れて来てみませんか」と言ってくれました。

いつも病院が受け入れてくれたから安心して在宅することができました。 この時も、木曜日に退院したばかりだったからお兄ちゃんに対する気持ちが辛くて…だけど、先生の声が私の背中を押してくれました。


「涼ちゃん、ごめん。詩ちゃんまたお熱でちゃった。すごくがんばってるから涼ちゃんもがんばろう。病院で治してくるから待っててね。」


木曜日、退院してきた日「やっと4人になったね!」と言ってくれたお兄ちゃん。「詩ちゃんが帰ってくる」ってお友達にも言ってたみたい。 それなのに…またがっかりさせたことに私は少々凹みつつ、バタバタと出掛ける準備をしていました。

パパが涼佑を実家に預けに行ってくれました。今思えば、涼佑が生きている詩ちゃんに会うのはこれが最後でした。

病院に到着してすぐに採血、尿検査、点滴開始…病棟に上がっていくといつものかんじで「外泊でしたね~ ははっ」と一週間位に家に帰るつもりでした。

いつもはすぐ下がるのに抗生剤を点滴しても熱が下がらない…夜中も「ウーンウーン」と苦しそうで、アンビューで押してもサチュレーション70保てなくなっていました。私は心配で心配で同じベッドに添い寝していました。

…最後の夜までくっついて寝れてよかった…。


私はすごく前から考えていたことがあったんです。 来年、新しい病棟が完成したら小児ICUが出来るだろうから、詩ちゃんのような重症児はいよいよ悪くなったらきっとそっちだろうな…だとしたら添い寝できないから嫌だな…最期は家で看取るのはきっと無理だろうし、私も最善を尽くしたいから病院に連れて行くだろう、だとしたらいつも一緒の今の小児科病棟がいいな… (先生に何を言われたわけでもなく、私が勝手に想像していたことです)