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厚生労働省 VS 精神科医!?

2012-05-06 06:44:53 | 思考の散歩
 自殺・うつ病問題に関する厚生労働省の取り組みが、精神科医あたりのエライさん方から批判を浴びているという問題。


 こちらの記事を御覧ください。



<リスクと向き合う>メンタルヘルス検査義務化に批判


 まぁ、文中の『専門家』と表現されているのはおそらく、医学関係者の中の精神科・心療内科に属する方、あるいは大学の教授とかでそちら関係の方、または臨床心理士関係の協会などの上層部とか、そのあたりでしょう。


 実際、職場のストレスに起因すると思われる自殺やうつ病は就労環境が問題視される事になるので、厚生労働省が仕事をしていないと国民から責められがちです。また、所謂ブラック企業の跋扈を許さない為にもこういった方向性が必要と判断されたのでしょう。


 では、どうしてそのおかげで儲かりそうな業界から批判を受けなければならないのでしょうか?


 私個人の推測の域を出ませんが、『関係者自身の労働環境が悪化する』と考えられているのではないか、と思います。

 精神科医や、カウンセラーなども結構うつ病にかかりやすいんです。患者さん(という表現は本来相応しくないですが、記事中この単語で統一します)から感化されてしまうケースもありますし、そうでなくともカウンセリングというのはなかなかストレスが溜まってしまいます。

 患者さんの心理状態を良好に保って話をする為に、
   ●否定語を使わない
     「それは違います」ではなく、「そうかもしれませんね、でも~」という論法を強いられる
   ●繰り返し同じ説明をする
     一度の言葉で受け入れてもらえない話を、根気良く繰り返さなければならない
     (『出来ない』を『出来る』に変えるのに大きなエネルギーを要する)
   ●自発的な発想を引き出す為に待たされる
     こちらのアクションに対してリアクションを求めるだけでは進まないので
     自発的なアクションが出るまでこちらは何も出来ない場面がある

等、様々な我慢をしなければならない仕事なので、カウンセラー自身の意思がある程度縛られてしまいます(制約を受けてしまう)。

 また、本来ちょっとした症状のうちに受診した方が治療が容易であるにも関わらず、全般的に「ちょっとしたことで来る患者さんが多くて困る」と嘆かれる方も多いという矛盾があります。『医者』の中でも精神科・心療内科は『産科・婦人科・小児科・獣医』と並んで不人気の進路だったと記憶しております。つまり、需要が高いのに対応出来る医師が少ない。(それだけ儲からない部類に入るのかもしれません)

 そして、医者が足りなくても臨床心理士がある程度その任を果たしますが、医者と違って実力は結構まちまちです。一般の方が想像されるような、科学者・研究者っぽい方が催眠術まがいの事をして心にメスを入れてくださるようなものではありません。あくまでも、『相談者』なのです。(資格のために勉強は必要ですが、そっち系の学校へ通えば長期間を必要とせず資格は取得出来ます)


 厚生労働省の取り組みによって大量の人員を要した場合、おそらく投入されるのは臨床心理士でしょう。

 そこでごっそり仕事を取られた精神科医の方へ、(語弊ある表現ですが)お客が来なくなるのも困る。(患者未満で完治する恐れがある)

 安定しない実力が問題視されたら、精神科医まで低く見られてしまうのも困る。

 また、臨床心理士の協会としても明確な基準を詳細に定めないまま実力のばらつきがある協会員を投入されて「臨床心理士の世話になったけど効果が望めなかった」と問題にされてしまっても困る。


 こんな感じではないかなぁ、と思っています。

 私はそれでも、大事な一歩としてこの話が進めばいいのにと期待しているのですが、なかなか簡単には行かないようでして。




 ちなみに、ですが。


 自己啓発本なんて、よくありますでしょ。文庫本とか。たまに大きい物もありますけれど。

 あれ、買って読んでみるとほとんどの方が「役に立った!」「これから生まれ変われそうな気がする!」と満足されますが、実際に効果があるかと言えば、まず『身に付かない』のだそうです。


 だいたい、何かしら『自分に足りない物』『自分が出来ない事』を強く意識してみえる方が興味を持たれると思いますが、そういった本は理想型が書かれていますから、実像の自分と大きくかけ離れています。すると敷居が上がってしまうんですよね。

 自分に10の事しか出来ないとします。しかし、本には100出来ますといった内容が言葉巧みに書かれていますので、その100を読みながら100出来ている自分を想像して自信を付けます。

 しかし、いざやってみるとやはり10しか出来ない。


 「あれは理想だったんだ」と、結局は無意識のうちに現実から切り離してしまうのだそうです。







 『専門家』が仰ってました。(^-^)






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