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『ぷよm@s』はどうして売れたのか!?

2012-09-07 23:17:53 | アイマス・ニコマス
 更新間隔が長くなっても爆伸びし続ける、ニコマス界隈で名を聞かぬ者の無い架空戦記シリーズ『ぷよm@s』


 では、なぜ売れているのか、というのを今日は考えてみようと思います。




介党鱈P 【アイドルマスター】ぷよm@s part1【ぷよぷよ】



 はい、この初投稿がもう二年半前ですか。時が過ぎ行くのは速いものです。

 運良く初回からリアルタイムで観る事が出来ました。



 まぁ、私はぷよぷよやったことないんですけどね^^;



 売れた要因を、私見で列挙してみましょう。


●馴染みのある題材
●別動画での解説
●作者のノリ
●シナリオ力
●構成力
●『静』と『動』
●シナリオ特化の立ち絵、音楽
●各キャラクターの見せ場
●『メアリー・スー』のラスボス化



 パッと思い付くのは、こんな感じでしょうか。




 それでは、それぞれを項目順に補足して参ります。




●馴染みのある題材

 『ぷよぷよ』がまず、有名ですよね。プレイされた方も多いですが、プレイしたことのない私でも名前は知っています。
 架空戦記では『信長の野望』あたりがよく売れましたが、それも元ゲームの知名度ゆえでしょう。もちろん、作品自体のクオリティが高いのは言う間でもないのですが、『一見さん』がクリックしてくれるかどうかはやはり、耳に馴染みのあるゲームが断然有利でしょう。

 また、この『ぷよm@s』では初代ぷよぷよが採用されています。
 『5連鎖以上する必要の無い短期決戦』が動画のテンポを良くしていますし、『お邪魔ぷよ相殺の無い大量落下』が派手で目を引きます。両方に大量のお邪魔ぷよが降れば、両方のキャラが苦悩する様を描けてオイシイです。
 また、『ネクネク』が見えないのも作者に好都合でしょう。視聴者にキーとなる情報を隠しておくことで展開が鮮烈になりますし、素材を作るのに『もし』操作をされていたら、より容易になります。




●別動画での解説

 私はぷよぷよプレイしたことないと申しましたが、動画のコメントを拝見していますと、相当上級者の方もいらっしゃるようです。
 作られる側としてはその間を取って、ある程度親切に解説を挟みつつもテンポを損なわないぐらいにはすっ飛ばさざるを得ません。

 そこで、置いて行かれがちな初心者がじっくり考えたり、熟練者が可能性を追求するのに便利な解説動画を別で投稿されました。


介党鱈P 【ぷよm@s番外編】やよいと学ぶぷよぷよ講座1【アイマス教養講座】



 やよいを初心者に見立てて、ゆっくりと解説して行きます。この補完のおかげで、初心者から熟練者までが本編をより楽しめるわけですね。
 架空戦記の方はいろいろと苦労して考えてみえますねぇ。




●作者のノリ

 まぁ、ニコマス界には厨二好きが多いですよね!(^-^;)
 なんかダークっぽいシーンで、シビレる台詞を言わせる。もう、私も大好きですw

 しかし、ずーっと暗い雰囲気で倒し倒されというのではメリハリを出しにくいですし、作者御本人がFF11の「うはwwおkww」スレ出身ということで、草を生やしますwwwww
 これは視聴者から指摘されても「ごめん! 草は生やす!」と宣言してみえますね^^;

 当然ギャグ志向にも走るわけですが、「バカスwwww」「うはwwww」「おいwwww」系なので、ネット社会人の多いニコマス界隈からは親近感を持たれたのではないでしょうか。




●シナリオ力

 確かどこかで、「小説の応募に何度も出した」みたいな事を仰ってたと思います。一度も入賞は叶わない御様子ですが、それだけ『シナリオ』については練習をし、研究をされ、力を伸ばされたのだと思われます。
 まぁ、架空戦記全般に高いシナリオ力をお持ちの方がたくさんいらっしゃるわけですけれど、ぷよm@sもゲームの敷居の低さや楽しさに反して、そういった高いシナリオ力が脈打っているなぁと皆さんも感じられると思います。

 ノベマス制作講座にも唸らされましたよね。


介党鱈P 【NovelsM@ster】タラPのノベマス講座【アイマス教養講座】



 初心者に対して語りかけた言葉は、時に厳しい文言にもなりましたが、それは鱈Pが通ってきた道で苦しまれた経験から仰られたのでしょう。




●構成力

 いつもシナリオ中の、『物事の順番』が秀逸だなぁと思っているんですよね。
 例えばプロットで箇条書きにしたような要素を、正しい順番(最も効果が高いと思われる順番)で並べてみえる感じがします。






 原案を考える(思い付く)時、もちろんある場面を思い浮かべて、そこから時間軸の前や後ろへエピソードを伸ばして行くのですが、









 いくつかの断片からそれぞれ膨らませた中でそれぞれ「あっ、これ後の方がいいな」「あ~こっちが先じゃないと伝わらないわ」という事が起きるので、順序を入れ替えたりしますよね。それがちゃんとシナリオとして「それぞれのエピソードが、その位置にフィットしているな」と思えて感心してしまうんですよ。


















※ここまで画像全て、先程の動画『タラPのノベマス講座』より抜粋させて頂きました


 またこれは回を重ねるうちにも『伏線』として生かされたり、シリーズ全体としての構成が巧妙です。さすが、長編書ける方は凄いなぁ…………。

 そして、『ジラース法』『ズラース法』のもじり)という単語まで出来た、強烈な『引き』。あれは、なかなか出来るこっちゃないですよねぇ。




●『静』と『動』

 これは最近私が思っている事なのですが、『シナリオの速さと画像の速さをマッチさせる』のが大事なのかもしれません。

 ノベマスでたまに『静止画の連続で退屈する』或いは『絵が動きすぎて気が散る』なんて言われますよね。付き合いの多い方が下手にツイッターで言うと、誰か彼かが「俺がdisられた!!」と落ち込んでしまったり、怒ってしまわれるのでおおっぴらには叫ばれませんが、どうやら潜在的にそういった感想は多いようです。これが、シナリオと画像で速度に齟齬があると思うんですよね。

 漫才なんかでチャカチャカ話が進むのに、ずーっと同じ絵で止まっていると間延びしてしまうとか。
 或いはシリアスで、ヒロインが答えに詰まるようなシーンなのに激しく背景や立ち絵が動いて『絵がうるさい』と感情移入しにくくなったりとか。


 で、ぷよm@sの場合ですと、戦闘(?)シーンではもう、チャカチャカ置いてバカバカ降ってくるわけで、完全に『動』なわけですよね。そうなると、シナリオシーンでは視聴者は休憩したいわけで、絵が動かないのはかえって安心出来るんじゃないでしょうか。
 また、シナリオパートでも厨二だったりギャグだったりとメリハリがありますが、動きの激しい戦闘シーンとの対比がまた、全体として『静』と『動』のメリハリを生んでいると思います。

 そして、シナリオシーンでも『動くべき時』は絵を動かしているんですよね。シナリオに求められてと言うか、引っ張られてと言うか。
 戦闘シーンの無い回でも、『静』と『動』のメリハリが見事です。


介党鱈P 【温泉】ぷよm@s part22【まだか】






●シナリオ特化の立ち絵、音楽

 講座動画でも触れてみえましたが、立ち絵、背景エフェクト、音楽もシナリオによって合わせてみえますね。
 立ち絵は、千早の汗ひと粒だけでも雰囲気が締まります。


※『ぷよm@s part22』より抜粋


 こういったちょっとしたひと手間をかけても、シナリオに合わせてみえるのはおそらく、『そうしなかった時の違和感』を見過ごさなかったからじゃないかと思います。どこまで妥協するのか、ここまでなら出来る、そういった事を『違和感を感じた時にちゃんと考える』ということで、気付くセンスだけでなく、何か、作品に対する執念のような物も感じます。

 これは、シリーズ初期から使われる背景のエフェクトにも言える事だと思います。とにかく雰囲気を作るんだ、作るったら作るんだ、という執念です。



※『タラPのノベマス講座』より、『ぷよm@s part27』作中のシーン比較


 普通にさらっと作っちゃうか、雰囲気に執念を掛けるかでここまで変わってしまいますね。
 音楽を『てってってー』で比較したのもありますが。


 あと、その音楽の切り替わりも凄く自然ですね。選曲もこだわってみえますけれども。
 ちなみにあの所謂『変な曲』も、「これ聴くとぷよm@sって感じがするわw」みたいな安心感を生んでいますね。




●各キャラクターの見せ場

 そりゃ、どのキャラクターが視聴者の嫁であるかは人によって違いますから、みんな自分の嫁に目立って欲しいわけですけれども(^-^;)
 このシリーズは、『特定ヒロインの成長物語』という形式を取らずに、みんなの成長や苦悩、挫折や克服、覚醒や縛りを描いてますので、それぞれがヒロインたるわけです。これならみんな納得、嫁の見せ場に御満悦です。不憫な子なんて居ませんでした。


もう、ダメP ぷよm@s 予告編


 こちらは支援として寄せられた動画ですが、動画内のシーンは本編で順次回収されています。
 どの子にも、カッコいいシーンが割り振られる。これは熟練者でないとなかなか達成出来ない課題なのですが、追求すると随分深い所まで行ってしまうぷよぷよと言うゲームで、よくぞここまでタイプ分けなどで個性を与え、それぞれのキャラを描かれたものです。

 また、この支援動画によって先の期待が高まり、更新が遅くとも客を集めました。




●『メアリー・スー』のラスボス化

 架空戦記に於いて、特に『メアリー・スー』は生まれがちですよね。どうあっても強い。負けない。ピンチが簡単に解決する。言ってみれば『作者が物語を進める上で全く都合の良い強キャラ』がいると、作者にとってはすんごく気持ち良く話が書けます。特定のキャラに格別の思い入れがあればなおさらです。

 そして、ぷよm@sではやはりキャラによってどうしても強弱の差が出てきますし、ストーリーの関係上、強くなりすぎちゃったキャラを弱くするとか、逆に周りを全員突然強くしちゃうことも出来ません。
 シリーズ序盤ですと、小鳥さんがそうでしたよね。『お邪魔ぷよ算』まで使いこなし、目指すべきゴールと言えたキャラでした。しかし、一ヵ月の禁ぷよを与える事で戦闘シーンのバランスが取れました。調和と言っても良いかもしれません。

 そして、現在の時点で最も危ない強さを持っていそうな美希も、番組出演を理由にトーナメントから外されていますし、わざわざ『間に合いません! ごめんなさい!』的なエピソードまで御丁寧に挿入されています。そのおかげでみんなは安心してトーナメントに挑めるんじゃないでしょうか。


 そしてそして、予告により過度にハードルを上げられたプロデューサーに関しては、全くぷよシーンが出てきません。頑なに『封印』されてるんですよね。
 このシリーズはそうした『強キャラの封印によるパワーバランス』と、『先に恐ろしい事が待っている期待感』を併せ持つ事で、視聴者は安心しつつもワクワクしていられる、と言う図が構築されていると思うのです。







 まぁ、ここまでつらつらと並べてきましたが、正直なかなか真似出来る事ではありません。

 そりゃ売れますよ、って要素がいっぱい詰まっています。


 もうね、鱈P自身が『強キャラ』過ぎて、全く太刀打ち出来ないのかもしれませんねw












 最後にこれだけ言わせて。















俺は初期から雪歩の活躍を確信していたぞおおおおおおおおおおおおッ!!(^-^;)







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