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時代と共に口調も変わる!?

2012-02-05 18:07:40 | 思考の散歩
 「おやっ?」と目を引く記事がありました。

 ……と言いましても、ニコニコ動画を見ていたら現れたニュース(ニコニコニュース)なのですが。



20代のタメ口現象 ローラやトリンドル玲奈の影響も!?


 20代~30代に職場で「嫌いな20代の言動」を調査したところ、出るわ出るわ腹の立つ回答のオンパレード。「頭を使っている形跡のない言葉」に腹が立つ、という回答も多かった。

「24歳の男性営業社員に顧客の意向を聞くと『わかりません』とすぐに言う。理解してこいよ、推測せいよ、自分の頭で少しは考えろよ!と腹が立つ。何も考えずに、お客さんの発する言葉を覚えて帰ってきているだけだ!」(36歳・女性)、「20代前半の男性社員が『俺、バカだからわからないっス』とまったく仕事を覚える気が感じられない」(28歳・女性)など、完全に思考停止の状態。

「今の20代はネットで検索するのが当たり前になっていて、考えることをしないのでは」という分析もあったが、それ以前に仕事や対人関係において、何が重要かを判断するのが苦手のようだ。

「オフタイムとはいえ、先輩としゃべっているときに『めっちゃ』『キッツー』『スゲー』などの感嘆語を使う」(35歳・女性)など、直属の上司にため口やフランクな言葉を使っているようでは、とても対社外の重要な仕事は任せられないだろう。

 ひどい20代になると、「自分もミスをするくせに、人のミスには『信じられな~い。確認してるんですかね~』と声に出して言う」(29歳・女性)と完全に上から目線。ローラやトリンドル玲奈といったタメ口でお馴染みのハーフタレントたちの人気も20代のタメ口現象に拍車をかけている模様。彼女らが許されるのは、“社会”の外にいるからなのだが……。





 情報元は『日刊SPA!』さんだそうですが、こういった話自体は昔からありますよね。

 記事の主眼はタイトル通り、後半部分なのだと思います。若者全体の言葉遣いが、テレビに映る芸能人から影響を受けてしまう社会現象のことですね。


 あ、若者だけとは限りませんよ?(・・)

 「あ~、私、つい影響されちゃうからまだ若者だったのねぇ」とか、そういうのはナシですよ?(;・・)


 テレビ番組は視聴率を取らなければなりませんので、ドラマなどは日常で『普通にはありえなそうな』シチュエーションを提供します。
 また、芸能人だって仕事をもらえるように(指名されやすいように・番組に使われやすいように)埋もれず世間に認知してもらおうとしますと、他の人と混ざらないキャラを演じたり、実際普段からそういった人間であろうとしますよね。なにせ、『個性』ありきの世界ですから。

 そこで、ただインパクトを与えるだけでなく視聴者から支持してもらおうとすれば、強気な言動がウケるわけです。特に将来に不安を抱く現代のストレス社会では、「目上と対等に渡り合えるなんて、カッコイイ!!」ですとか、「あれだけ他人から酷いこと言われても毅然として立ち向かうなんて、憧れちゃう」なんて事になり、連続ドラマですとまた次回を観てもらえるですとか、番組外の言動でも多少『アク』がある方が番組で使いやすいから仕事が回ってくるようになるですとか、テレビ関係者的には『非現実的な言動であろうと強気な方が都合が良い』んですよね。

 だってホラ、なにせギョーカイですから「○○ちゃーん、今のグーよ。グー!」みたいな感じなのでしょう。

 ちょっと表現が古いですかね?^^; 



 むかーしね、昭和の頃なんかによく言われてましたが、『任侠映画の放映が終わると、お客さんはだいたい肩をいからせて出てくる』なんて話ありましたよね。あんな感じで、上司にタメ口きいたり、反発したりするドラマを観てその気になっちゃったりとか。或いは芸能人の強気な言動を見て「俺もやったろ」と思っちゃったり。まぁ、漫才師のツッコミの方なんかはそういうキャラ性がお客さんをあっためる意味もあるのでしょうが、問題になった沢尻エリカ 氏の「別に……」発言も、時代的にあのノリがウケると言う計算もあったのでしょう。事実、さんざん叩かれる中にもその後「謝って欲しくなかった」と主張する勢力も確かにみえました。

 また、若者は良くも悪くも環境から様々な物を吸収して育ちますが、その過程でそういったドラマや芸能人を見て「大人になったら、こうすればいいんだ」と頭にインプットされてしまうんじゃないかと思うんですよ。それが正しいのか間違っているのか、そんな事は関係なく『全国的に』『一斉に』『その価値観が共有されて』若者の行動原理が塗り替えられて行くのだと思います。

 また、昔と違い現代は共働きも多く、子供を疎遠な御家庭も増えていると思います。街中の人ごみで親子の会話を聞いていましても、最近は本当に『親子でタメ口』が非常に多いのです。また、不景気の影響からか親の威厳も低下傾向なので、それが上司に対する場面にも反映されてしまっているのかもしれません。



 そして、もっと話を遡りますと『女性の口調の男性化』がありましたよね。

 元々女性は「~~なのよ」「~~かしら」「~~ですね」が一般的でしたし、小さい頃から「女の子がそんな話し方しちゃいけません」「もっとおしとやかになりなさい」と、言動が制限されていたものです。

 それがテレビや漫画の影響か、「~~だよ」「~~なんだ」「~~だぞ」といった言葉遣いが昭和後期から急増しました。
 これは、おそらくあだち充 氏の漫画『タッチ』に登場するヒロイン『浅倉 南』が一般に広めた初出だと言われていました。恋に揺れる乙女心を、
「南だって……本気だよ
といった男口調の語尾で表現した独自の使い方が非常にウケまして(もちろん、作者の使い方が秀逸な為)、男口調で女らしさ・可愛らしさを表現すると言うスキルを若い女性が身に付けた所から、だんだん発展していって一人称に『ボク』を使ったり、「~~じゃないかよ」「なんだと」「んなわけねえだろう」みたいに男同士の会話のような言葉遣いも最近ではさほど違和感が無くなってきました。




 まぁ、このぐらいならまだ可愛いモノなのですが、ある時期以降、猟奇的な漫画が増えた気がするのが気がかりです。
 出版社としても読者の支持なくして連載は続かせませんから、それがウケる層が一定以上有ると言う事なのでしょう。




 漫画を読んで、肩をいからせるだけならいいのですが――――――








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