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『モーニング娘。』に見る人材育成論。

2011-11-03 22:08:42 | 思考の散歩
 後藤真希、通称ゴマキさんの活動休止が近づき、若くして芸能界の荒波に揉まれた彼女も振り返る財産の大きさに気付かされ、人間的に熟成が進んでいるのが垣間見られます。


 デビュー当初、後から合流した形の『モーニング娘。』に於いてしばしば、若いメンバーが集まる中にあっても『(さらに子供である)若者が勝手な事をしている』『社会人として仕事に対する姿勢が甘い』と問題視される事もあり、『娘。』リーダーの中澤裕子さんにしょっちゅう注意を受けていた事はよく話題に上がりました。また、荒波に放り込まれたばかりの若いゴマキさんに取ってもそれは面白い事ではなく、中澤さんと余り親密でない様子も窺われた物です。

 また、アイドル業界としては異例の高年齢であった中澤さんとしても、元々姉御肌でいらっしゃったのもありますが、やはり『自分の役目』と言う物に、真摯に向き合われて苦労された事と思われます。しかし、お説教する相手はまだまだ年端も行かない少女で、『仕事とは』『社会人とは』『集団とは』等、全てを理解させるのは非常に難しい所で、そのまま下手をすると取引先や業界全体から爪はじきにされかねない状況で、よくリーダーとして庇い、叱咤されて、メンバーとしての成長を促してみえたと思います。
中澤さんだって、大人しいタイプでもないと見受けられますので、そりゃあいろいろ影であったことでしょう。また、体力的にどうしても後発の若者に引けを取るようになって行くのは必然で、そんな中、上位者として『力』を見せつけつつ引っ張って行かれるのは並大抵でない苦労と気力を伴う事になるのは明白でありました。


 そんな過去を共有していた時代も遠い昔に過ぎ去り、もう『若者』と言うカテゴリから卒業してひとまずの活動終焉が視野に入ったゴマキさんも、デビュー当初とは違う視点で物を見られる所まで成長をしていらっしゃるわけで、いろいろと嫌な事を言われたであろう中澤さん達の『ドリームモーニング娘。』活動に、「自分の故郷的な場所なので、誘われたら嬉しい」と語られました。

 また、最近また改めて中澤さんとメールのやり取りなど交流も再開されたとのことで、御自分の活動の一区切りを見つめる後藤さんを「あたしは影で応援してる」と励ましてもらえた事に感激してみえる模様。


 ただ、後藤さんは「そんなメールをもらえると思ってなかったからビックリ」と意外そう。
 後藤さんは今、26歳。まだまだ、中澤さんのデビュー年齢より2歳過ぎただけ。後藤さんが人間的に熟成してきた頃には、中澤さんはさらにその先へ進んでいるんですよね。

 後に加入したさらに若い辻さん・加護さんともいろいろ厳しいやりとりもあった中澤さん、それでも最終的にお二方が一番懐いたのも中澤さんのようで、『関西一の暴れん坊』とも呼ばれた中澤さんが厳しくも親身に後進を育てられたのがよく分かります。

 中澤さんが『娘。』卒業時に両名に泣かれ、厳しく当たってきた自分が「私の事をちゃんとメンバーとして認めているんだな」と、後に述懐された様でして、同じメンバーとして活動しつつも「自分をメンバーとして認めてくれない」事を覚悟しつつ叱咤されていたのだろうと思われます。


 厳しくしつつも、相手は「この人に守られているんだ」と思わせる様は、母親が子供を躾ける様にも見えます。中澤さんの励ましに「そんな事言われると思わなかった」と感じる後藤さんを見ると、「親の心、子知らず」とも思いますが、それでも親心の様な物を感じてみえたからこそ「故郷的な場所」「誘われたら嬉しい」と感じられたのでしょう。



 上司と部下、リーダーとメンバー、親と子、教師と生徒、先輩と後輩、育成のモデルは様々あるわけですが、こういった言外に『親心』を感じさせる指導こそが『正しいリーダーシップ』ではないか、と、長きに渡った『モーニング娘。』の活動を振り返って、しみじみと感じるのでございます。

 言うべきは言い、嫌われるのは覚悟。先輩の心、後輩知らず。
 それでもお互い人間ですから、こちらに『心』あれば、相手もまた『心』を感じる。



 どうですか?

 会社で、家庭で、部活動で。


 嫌な顔を突き合わせつつも、相手と心のコミュニケーションは交わせてみえますか?






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