いろんな所で、よく話題になりますよね。
「旅館に泊まるんだけど、仲居さんに”心づけ”(チップ)っていくら渡せばいいの?」
なぁんて、実際に他の方と話す事もありますし、ネット上でもそこかしこで質問サイトで投げかけられているようです。
そんな質問サイトに、たまーにひょんな事から辿り着いたりもするのですが、ちょっと気になったので逆に検索かけて調べてみました。
質問される側のスタンスは様々。
「そんなの払うなんて、おかしいよ!!
最近は『サービス料込み』ってなってるから過剰に払わされなくてもいいじゃない」
「初めて高級旅館に泊まるから、恥をかきたくなくって……」
「渡さないとまともにサービスしてくれないと聞きます。
連れに嫌な思いをさせたくないので、気持ちよく過ごせる様にお渡ししようと思うのですが……」
ごもっとも、ごもっとも。
冠婚葬祭でもそうですが、日本人は古来『気持ちなのですから』と言う名目で、あえて金額をバチッと一般化させませんよね。
確かに、本当に額面通り”気持ち”で良いのなら、やはり金額を決めない方が良いのでしょう。
ただ、実際に私も何度か聞いた事がありますが、上の最後の質問の様なケースですと、どうなのでしょう?
手段と目的が見事に逆転してしまいますよね。
どうしてこんな事が起こるのでしょうか?
実際、海外のボーイさん等の様に、チップが主な収入源となっていた時期が日本にもあったと言う話もあります。質問サイトの回答者さんのうろ覚えらしい情報では、日本で初めて『従業員にちゃんと給料を払って、チップ制を廃した』のが、阪急の創業者『小林一三』氏だった、と言う話です。(100%正しいかどうかはわからないそうです)
また、今だに『どのタイミングで渡すのか』『裸でなく、ポチ袋やティッシュ等に包んで渡す』『部屋へ連れて行かれた仲居さんに纏めて渡す』等と、金額以外の事に関しては嘘の様に事細かに決まっています。もう、『渡すのが礼儀。アンタには気持ちと言う物が無いのか』と言わんばかりです^^;
まぁ、実際渡される側の気持ちも、全く分からないではないですけどねぇ。
『一人目:3000円くれた』
『二人目:2000円くれた』
『三人目:7000円くれたやっべwwww』
『四人目:………………あれ?(´・ω・`)』
となれば、上司からきちんとした教育を受けてみえてもガッカリするのは、人の性(さが)として仕方の無い事じゃないかと思います^^;
まぁ、今でもそこでツンツンする方が見えるのかは分かりませんが、高級な旅館ほど、そういった差別的な振る舞いはせずにしっかりして見えるとお聞きした事もあります。
また、大事な方(取引先、上司、彼女など)と一緒の場合や、小さな子供連れ(何かしら迷惑をかける可能性が高い)の場合は、やはり、”気持ち”として「どうか、よろしくお願いします」と言う意味でお渡しするのが一般的のようです。
ちなみに、もし彼女連れでお渡しする場合、ポチ袋なりティッシュなりに包んだ状態で彼女さんにお願いし、『彼女さんの手から』仲居さんにお渡ししてもらう、と言ったお話も回答者の中におられました。
”気持ち”の方向性は違いますが、これはやはり日本人らしい、良いお気遣いだと思いますねぇ。
ちなみに、面白い事に、回答者の中にたまーに本業の方が混じってみえます。やはり営業の勉強の一環としてサイトを回られているのでしょうか。
実際に旅館・ホテルに対する世間の考え方や感じ方、或いは旅行者視点のお悩みなどを研究して生かしてみえるのならば、それが当然とも言えますがやはり頭は下がります。
その、まさに御本業の方の回答がまた、唸らされる物が多いです。
全くのコピペで恐縮ですが、お二方御紹介させて頂きたいと思います。
もし、御本人様が御覧になられまして『転載されては困る・不愉快』と言う事でしたら、どうか御遠慮なくコメントでお申し出頂ければ、拝見次第削除させて頂きます。
御本業Aさん
同業者です。
心付けは、本人の気持ちです。
必ず出さなければならないという義務はありません。
金額は千差万別ですが、初めてとのことですから、数千円用意しておけばいいんじゃないでしょうか?
サービスがよければ出せばよし、良くなければ用意していても出さなければよし。
高級旅館ですと、仲居さんもしっかりしてますから、あまり気にせず、普通に、普通に楽しんでください。お客様は普通にしていればいいんです。楽しむようにフォローするのが旅館の仕事ですから。
御本業Bさん
現役のホテルマンです。
頂いている側の立場から考えてもチップは必要ないと思います。
頂けて嬉しくない訳ではないですけどサービス料を頂いている以上、チップは不要だと思います。
チップで態度が変わるようであればサービス業として最低です。
もし、あなたが受けたサービスに感動したのならそのときには金額の大小に関わらずチップをあげてみてはいかがでしょうか??
自分のサービスに対する感謝としてのチップは嬉しいものです。
と言う事だそうでして。
お渡ししなくても、一応問題は無いようです。
実際、統計上では60%の方は渡してみえないようでして、おそらく現在進行形で減少中だと思われます。
年配の方で旅行慣れしてみえる方ですと、やはりずっとお渡ししてみえるでしょうが、世代交代のうちに”サービス料”で十分、と割り切られるのでしょう。
旅館・ホテルは、接客業の最高峰とも言われ、他の接客業者からはお手本として神聖視されたりもします。
案内する時に、お客様が『くつろげる部屋へ連れて行ってくれる』と感じて下さる様な手の出し方をする。
お客様が御自宅以上にリラックスして、良い思い出を持ち帰られる様、物の配置やお客の事情に気を遣う。
旅の疲れを癒しながらも、その土地ならではの良さを感じてもらってまたお越し頂ける様に趣向を凝らす。
接客マニュアル上では厳格な公平性を教えられても、”その”お客様が求めるサービスを敏感に察知する。
(お子さんに合わせた食事にしたり、カップルならデートコースを教えてあげたり等、聞いた事があります)
いつぞや、記事で「食事がおいしかったら、”おいしかった”を言ってあげよう」と書いた事があります。
本当に良い思い出となり、またここに来て、ここに泊まろう、ともし強く思って旅館を後にするのならば。
『ありがとう』の”気持ち”を、ティッシュに包んで渡してあげてもいいんじゃないかな、と思うのです。
←例のアレです!! お気が向かれましたら。
「旅館に泊まるんだけど、仲居さんに”心づけ”(チップ)っていくら渡せばいいの?」
なぁんて、実際に他の方と話す事もありますし、ネット上でもそこかしこで質問サイトで投げかけられているようです。
そんな質問サイトに、たまーにひょんな事から辿り着いたりもするのですが、ちょっと気になったので逆に検索かけて調べてみました。
質問される側のスタンスは様々。
「そんなの払うなんて、おかしいよ!!
最近は『サービス料込み』ってなってるから過剰に払わされなくてもいいじゃない」
「初めて高級旅館に泊まるから、恥をかきたくなくって……」
「渡さないとまともにサービスしてくれないと聞きます。
連れに嫌な思いをさせたくないので、気持ちよく過ごせる様にお渡ししようと思うのですが……」
ごもっとも、ごもっとも。
冠婚葬祭でもそうですが、日本人は古来『気持ちなのですから』と言う名目で、あえて金額をバチッと一般化させませんよね。
確かに、本当に額面通り”気持ち”で良いのなら、やはり金額を決めない方が良いのでしょう。
ただ、実際に私も何度か聞いた事がありますが、上の最後の質問の様なケースですと、どうなのでしょう?
手段と目的が見事に逆転してしまいますよね。
どうしてこんな事が起こるのでしょうか?
実際、海外のボーイさん等の様に、チップが主な収入源となっていた時期が日本にもあったと言う話もあります。質問サイトの回答者さんのうろ覚えらしい情報では、日本で初めて『従業員にちゃんと給料を払って、チップ制を廃した』のが、阪急の創業者『小林一三』氏だった、と言う話です。(100%正しいかどうかはわからないそうです)
また、今だに『どのタイミングで渡すのか』『裸でなく、ポチ袋やティッシュ等に包んで渡す』『部屋へ連れて行かれた仲居さんに纏めて渡す』等と、金額以外の事に関しては嘘の様に事細かに決まっています。もう、『渡すのが礼儀。アンタには気持ちと言う物が無いのか』と言わんばかりです^^;
まぁ、実際渡される側の気持ちも、全く分からないではないですけどねぇ。
『一人目:3000円くれた』
『二人目:2000円くれた』
『三人目:7000円くれたやっべwwww』
『四人目:………………あれ?(´・ω・`)』
となれば、上司からきちんとした教育を受けてみえてもガッカリするのは、人の性(さが)として仕方の無い事じゃないかと思います^^;
まぁ、今でもそこでツンツンする方が見えるのかは分かりませんが、高級な旅館ほど、そういった差別的な振る舞いはせずにしっかりして見えるとお聞きした事もあります。
また、大事な方(取引先、上司、彼女など)と一緒の場合や、小さな子供連れ(何かしら迷惑をかける可能性が高い)の場合は、やはり、”気持ち”として「どうか、よろしくお願いします」と言う意味でお渡しするのが一般的のようです。
ちなみに、もし彼女連れでお渡しする場合、ポチ袋なりティッシュなりに包んだ状態で彼女さんにお願いし、『彼女さんの手から』仲居さんにお渡ししてもらう、と言ったお話も回答者の中におられました。
”気持ち”の方向性は違いますが、これはやはり日本人らしい、良いお気遣いだと思いますねぇ。
ちなみに、面白い事に、回答者の中にたまーに本業の方が混じってみえます。やはり営業の勉強の一環としてサイトを回られているのでしょうか。
実際に旅館・ホテルに対する世間の考え方や感じ方、或いは旅行者視点のお悩みなどを研究して生かしてみえるのならば、それが当然とも言えますがやはり頭は下がります。
その、まさに御本業の方の回答がまた、唸らされる物が多いです。
全くのコピペで恐縮ですが、お二方御紹介させて頂きたいと思います。
もし、御本人様が御覧になられまして『転載されては困る・不愉快』と言う事でしたら、どうか御遠慮なくコメントでお申し出頂ければ、拝見次第削除させて頂きます。
御本業Aさん
同業者です。
心付けは、本人の気持ちです。
必ず出さなければならないという義務はありません。
金額は千差万別ですが、初めてとのことですから、数千円用意しておけばいいんじゃないでしょうか?
サービスがよければ出せばよし、良くなければ用意していても出さなければよし。
高級旅館ですと、仲居さんもしっかりしてますから、あまり気にせず、普通に、普通に楽しんでください。お客様は普通にしていればいいんです。楽しむようにフォローするのが旅館の仕事ですから。
御本業Bさん
現役のホテルマンです。
頂いている側の立場から考えてもチップは必要ないと思います。
頂けて嬉しくない訳ではないですけどサービス料を頂いている以上、チップは不要だと思います。
チップで態度が変わるようであればサービス業として最低です。
もし、あなたが受けたサービスに感動したのならそのときには金額の大小に関わらずチップをあげてみてはいかがでしょうか??
自分のサービスに対する感謝としてのチップは嬉しいものです。
と言う事だそうでして。
お渡ししなくても、一応問題は無いようです。
実際、統計上では60%の方は渡してみえないようでして、おそらく現在進行形で減少中だと思われます。
年配の方で旅行慣れしてみえる方ですと、やはりずっとお渡ししてみえるでしょうが、世代交代のうちに”サービス料”で十分、と割り切られるのでしょう。
旅館・ホテルは、接客業の最高峰とも言われ、他の接客業者からはお手本として神聖視されたりもします。
案内する時に、お客様が『くつろげる部屋へ連れて行ってくれる』と感じて下さる様な手の出し方をする。
お客様が御自宅以上にリラックスして、良い思い出を持ち帰られる様、物の配置やお客の事情に気を遣う。
旅の疲れを癒しながらも、その土地ならではの良さを感じてもらってまたお越し頂ける様に趣向を凝らす。
接客マニュアル上では厳格な公平性を教えられても、”その”お客様が求めるサービスを敏感に察知する。
(お子さんに合わせた食事にしたり、カップルならデートコースを教えてあげたり等、聞いた事があります)
いつぞや、記事で「食事がおいしかったら、”おいしかった”を言ってあげよう」と書いた事があります。
本当に良い思い出となり、またここに来て、ここに泊まろう、ともし強く思って旅館を後にするのならば。
『ありがとう』の”気持ち”を、ティッシュに包んで渡してあげてもいいんじゃないかな、と思うのです。
←例のアレです!! お気が向かれましたら。
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