分かったよーなこと、言ったって~!!

中途半端な知識で適当ぶっこく無法地帯へようこそ( ^-^)ノ

インプレッサでF1気分!?

2011-12-27 23:13:33 | 
 ま、ま、今日は気分を盛り上げる為に、音楽でも掛けながらお読み下さいねぇ!!(^-^;)


T-SQUARE TRUTH1991(PV)


 ま、ま、ボタン押したらそのまま下の方へ、ずずずいっとどうぞ(・・;)



 発端はだいぶ前になるお話なんですが、車検か何かでディーラーさんが代車を用意して下さったんですよ。
 レガシーB4なのでスバルのディーラーさんでいつも見て頂いてるんですが、その日はインプレッサのワゴンが代車でした。

「おぉ、鍵の無い車かー。最近増えてるんだろうなぁ」(ボタンでエンジンスタート)

なんて思いながら運転席に座りまして、ハンドル握った所で驚いて飛び上がりました。

 まぁ、オートマなわけですが、ハンドルの両側にF1の様なシフトレバーがあったんです!!(『パドルシフト』と言います)
 あんまり驚いたんで、そのうち記事にしようと思っているうちにインプレッサは新型が発売されました。

 今日は、せっかくなのでそちらのディーラーさんに御協力を頂きまして、珍しくいっぱい写真撮ってきちゃいました☆


 どんな物の事かって、こんな物の事です。




 ちょっと見にくいですが、左のレバーに『ー』、右のレバーに『+』と書かれています。




 分かりにくいですか?
 ちょっと角度変えてみましょう。




 ハンドルを握りながら、レバーをくいっと引きますとギヤが変わるんですよ。
 これ、MT乗りには大変重宝します。

 普段MT乗ってる人がATに乗ると、なんかがちゃがちゃとギヤ変えるのを見たことありませんか?
 ぶっちゃけ、ATでギヤを落としたい(例:3速⇒2速)時にキックダウンするのは車の挙動がすごく乱れるんですよね。
 また、赤信号に近づく時なんかにもつい、エンジンブレーキをかける為にギヤを変えたくなってしまいます。
 ワインディングを走る時など、カーブの曲がり具合や勾配のキツさにギヤをこまめに合わせた方が、走りも安定してエンジンにも優しく、燃費も良くなります。

 なので、普段ATとして走りながらもこうやってスマートにギヤチェンジ出来るのは大変助かります。
 ただ、慣れないうちはこれ、どうしても左足がそわそわします!!(^-^;) 基本的にATですから、クラッチペダルが無いんですよね。





 レバーの位置も、ちょうど良い位置なので自然に操作出来ます。




 運転するポジションだとこんな感じです。
 これは、1,600ccグレードには付きませんが2,000ccなら全グレードで標準装備だそうで、時代は変わったものですねぇ。





 スバル車の中でも、インプレッサってなんだか、進化が激しいんですよね、昔っから。
 『ニューエイジ インプレッサ』としてデビューした時、まぁ例のヘッドライトが丸くて余り受けが良くなかった年式ですが、友人が持ってまして、私がずっと運転した日があったんですよ。他の友達も乗っけて。

 『ニューエイジ インプレッサ』で、ボディ剛性(車体の丈夫さ・硬さ)がめちゃくちゃ上がりました。走り屋が運転すればもう、すぐ分かります。お尻の感覚で、運転席より後ろの『ボディのねじれ具合(僅かにねじれるのが普通です)の無さ』がビシビシ伝わってきました。
 それまでは、どうしてもボディが歪むのが当たり前と言う世界でスカイラインGT-Rが飛びぬけて剛性が高いと言われていましたが、あの時代であのインプレッサの剛性は全く驚嘆に値するレベルでした。

 また、友人の車は最高グレードではないにしてもターボ車であるにも拘らず、低燃費車のシールが貼られていました。
 まだそのシールが出たばかりの頃で、各社まだ燃費が今ほど良くなかった頃にターボ車で基準をクリアしていたのも驚きです。今日の最新インプレッサにはアイドリングストップ機能が付いていたりと、更なる改善がされているようです。

 安全面も、今までレガシーに装備されていた『EyeSight(カメラで監視し自動ブレーキで停止する、先進の運転支援システム)』のVer2(完全停止まで行う最新バージョン)が今回のリニューアルで取り入れられました。(グレードによる標準装備)

 ちょっと展示車のインプレッサは装備されないグレードだったので、代わりにレガシーに装備されている『EyeSight』を御覧頂きましょう。



 こんな感じで、フロントガラス上部に二個付いています。
 人間の目の様に二つの視点から対象物への距離と動きを測るのでEye(目)Sight(視界)なんですね。

 外から見ても、余り目立ちませんからスッキリしています。




 確か、この系統のシステムはトヨタのソアラが最初に取り入れられたように記憶していますが、年数がそれから随分経っているだけあって様々なケースに対応する性能は飛躍的にアップしています。
 また、今日展示車の運転席に座ってみて、やけに視界が良かったんですよね。なんでかなと思いながらもらったカタログをさっき捲っていましたら、どうもピラー(フロントガラスとドアの境界にある柱)に工夫があるようです。

 もうだいぶ前になりますが、このピラーの影に人でも車でも隠れてしまってぶつかるまで事故に気付かない時がある、と記事で書いたことがありました。特に運転席側のピラーは運転者の目から近い為、視界内で犠牲になる角度が広くなってしまうんですよね。
 ところがそこに工夫が凝らされたようなので、剛性を犠牲にすること無くクリアな視界を確保出来ているようです。



 今のは前方両側に付いていましたが、真ん中にはまた別の物が付いています。



 ちょっと見にくいですか?
 それぐらい、外からは目立たない物です。



 これ、何かって、雨滴感知オートワイパー・オートライトのセンサーなのだそうで。(2,000ccグレード車標準装備)
 目立たない所にいろいろ装備されてますねぇ……。




 後部ドアも、昔に比べると随分余裕を感じます。
 ミニバン程大きくせずに、ミニバンの良さを取り入れるのがインプレッサワゴンの初期からの流れになっていますね。そういった点では、レガシーワゴンや一般のミニバンとの差別化と言いますか、棲み分けをしつつ『オイシイとこ取り』をする車と言うイメージがあります。





 まぁ、今日はつい長々と語ってしまいましたが、要は「若い頃はMTでぶいぶい言わせてたけど、結婚して家族のために妥協してATに乗ってる」なんて方には、普段は普通にATとして家族を乗せ、一人で運転する時には俺の中の獅子が目を覚ます!! なんて方には打ってつけの、まさに『オイシイとこ取り』の車なんじゃないかなーって思うので、興味がおありの方は試乗だけでもしてきてみては如何でしょうか?^^;


 ちなみに、ですね。

 上位グレードにはアルミパッド付きスポーツペダルが標準装備( ̄ー ̄)+





 私が今乗っている車はレガシーのセダン、所謂『B4』なわけですが、今はインプレッサのセダンを『G4』と呼ぶようでして、
 実は私のレガシーの年式ですと、ノンターボ(NA)グレード車のエンジンはSOHCだったんですよ。私のは限定版なのでかろうじてDOHCなのですが、今のインプレッサには全グレードにDOHCエンジンが搭載されているようです。

 なかなか、遊び心を刺激されるではありませんか(´ー`)



 さて、今日の記事はここまでです。
 もう曲も終わってますかね?^^;


 また、「春になったかな~?」って頃になりますと、往年の人気車『ハチロク』の後継車がトヨタとスバルで発売されます。
 スバルでは『BRZ』と言う名前ですが、なんと発売に先駆けて地元にも一台、やってくることになっておりますw

 その時にはまた記事が書ければいいなーって思ってますので、気長にお待ち下さいませ!!(^-^)




 本日、御協力頂きましたのはこちらのディーラーさんです。


 岐阜スバル自動車 株式会社  長良店  様

 〒502-0081
 岐阜県岐阜市長良3-270    電話 058-296-1420








 御協力、ありがとうございました!!( ^-^)ノ








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走り屋視点で『頭文字D』を検証!?

2011-11-30 03:54:11 | 
 走り屋だけでなく、まだ免許を持っていない層からも爆発的な人気を博した漫画、『頭文字D』。

 実際に走り屋仲間の間でも人気で、「そうそう、そうなんだよな」やら、「現実にねーよwww」など、頻繁に話題になっていました。


 まぁ、割りと『分からない読者』にも楽しめる作りになっていますが、作者がちょっとした知識や経験を披露しても、読者の中には分からない層も多いと思いますんで、実際に作中に出てくるセリフやらエピソード、テクニックなどについて、「こういう事なんですよ」と言う補足を、検証の様な形でつらつらと順番にお話して参りましょう!(^-^)

 初期しか読んでなかったので、古い話ばかりになります。
 あ、セリフなどはうろ覚えですんで、正確じゃーないですよ(。・ω・。)




「コーナーから立ち上がっていく後ろ姿は、えも言われぬ余韻がある」
「あのハチロク、相当の乗り手だな」


 妙義ナイトキッズのリーダー、黒いR32の中里が初めて拓海のハチロクを見た感想。
 これ、実際あるんですよ。もっと言ってしまえば、赤信号に止まる時のブレーキングだけでも「あ、この人上手い人だな」と分かります。

 車の運転って、『荷重移動(かじゅういどう)』がキモなんですよね。
 『車の運転は、お尻の感覚でする物だ』と言う私の持論は、そこから来ています。
 アクセルを踏むと車が後ろに傾く。ブレーキで前。右コーナーで左。リヤを滑らせるか止めるか。カウンター当てつつどっちへ車を動かしたいのか。
 そういった操作は、慣れていないと必ず『お釣り』をもらってしまいます。

 ブレーキを踏みすぎて戻す ⇒ 前の荷重が抜けて一旦後ろへ、サスペンションの反動でシーソーの様にびよんびよん ――(1)
 ハンドルを切りすぎて戻す・足りなくて切り足す ⇒ 不安定な状態で修正するたび左右にびよんびよん ――(2)
 コーナリング中にアクセルを急に踏む・抜く ⇒ アンダーステアやオーバーステアの修正で前後左右にびよんびよん ――(3)

 補足します。

 (1)のブレーキングは、タイムを出す運転に慣れた方ならば、一発で最低限必要な分だけのブレーキング量(しかもタイヤがロックする寸前ギリギリをキープ)で安定させる為、不測の事態が無ければ姿勢が安定しています。そうでなければ限界走行時はタイヤがロックしやすくなって大変危険です。
 前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動に拘らず、エンジンがフロント(前輪より前の位置)に乗っている限り、車体が一番安定するのは直線でアクセルを一定に踏んでいる時です。フロントミッドシップ(前輪軸上にエンジンを載せた、ベンツや初期のインスパイアなど)はまたちょっと違う挙動を見せるかもしれませんが、基本的にブレーキを踏むだけで車体は不安定になりますので、挙動がシビアです。逆に、ポルシェやバスなどのRRは、ブレーキを踏む事で四輪が踏ん張って安定します。

 (2)のハンドルに関しては、まず走るラインにしても上手い人は不自然なハンドリングをしない走行ラインを取って、荷重が自然に移動する運転をします。また、高速道路や、新しい国道などには『クロソイド曲線』と言う設計が取り入れられていまして、上手い人の走行ラインの様に、自然に荷重が移動する道路設計になっています。
 つまり、「ゆらぁ~~っ(荷重が片方に掛かる)、ゆらぁ~~っ(荷重が自然に戻ってニュートラルになる)」となるので、荷重のお釣りをもらわずに、車体が安定した動きをするのです。

 (3)、コーナリング中の急なアクセル操作は様々な乱れを誘発します。FFや4WDではアクセルを踏み足すとアンダーステアを起こしますし、FRでは後輪の食い付きが良くなければオーバーステアを起こします。
 逆に急にアクセルを抜きますと、FRでリアが滑り気味ならばコーナーのアウト側へノーズが向く感じになりますし、FFですと限界時はドリフト状態に突入します。これをわざと起こすのが『タックイン』と言う技術ですが、FRのドリフトより滑り出しがクイックなので、余程腕に自信がなければとっ散らかってしまいます。


 つまり、上手い人が運転すると車体が本当に安定して、どちらへ傾くにしても(荷重が掛かるとしても)スムーズに始まり、スムーズに戻るのです。中里曰く、そんな車からはオーラが見えるのです。




「一軍はサイド引くの禁止らしいぜ?」

 御存知、初期にぶいぶい言わせていた高橋兄弟率いる『赤城レッドサンズ』のお話です。

 実際には上手い人でもサイドは引きます。オートマのセダンでドリフトする方なんかは、サイドが左足で踏むフットブレーキなので、リリースレバーにライター等を噛ませて、一瞬だけで戻るようにした方もみえました。
 いくらドリフトしやすいFRだからって高速コーナーばかりとは限らず、スピードの乗らない状態でサイド無しにドリフトしようとしたら、よっぽどズルズルのタイヤをリヤに穿かせなければなりません。それではトラクションが悪いので、タイムも伸びませんね。

 また、FFはサイド無しでタックイン出来るとは言え、Fドリ(FFのドリフト使い)の方はサイドを引きます。
 昔、秋田連合に畠山さんと言う有名なFドリの方がみえましてビデオも出してみえましたが(当時の私と同じ、EF9シビック乗り!!)、畠山さんが「半サイド」と表現された様に、きっかけとしてサイドを引くのは上手な方でもやってみえます。
 私はほとんどドリフトはやりませんでしたが、ターンする時はサイド引きましたしね。

 要は、「ブレーキングでしっかり荷重を前に乗せて(逆に言えば後ろの荷重を完全に抜いて)、すばやく低ギヤでリヤを駆動させろ」と言う事で、これは上手い方にしか出来ません。
 レッドサンズの件で作者が言いたかったのは、そういう事なのです。




「お前もABSキャンセルしてみるか?」

 最初期に涼介が啓介に言った言葉。
 実際、シビアな(ロックするかしないかギリギリの)ブレーキングが出来る人に取っては、ABSは邪魔以外の何者でもありません。ABSは安全の為、タイヤ(もちろん走りに使ういい物)の限界より早く作動してしまいます。また、ABSはあえてロックとアンロックを繰り返させる側面もある為、上手い人が乗ると本来の実力よりも制動距離が伸びてしまうと言う矛盾が生まれてしまいます。

 でも、経験も技術も自信も無いのにキャンセルするのは自殺行為です。間違っても格好付ける為に「俺、ABSキャンセルしたんだぜぇ~♪」なんてやると、精神的にも金銭的にも、場合によっては社会的にも後悔する事になりますよ?^^;




「今日は、こいつが鍵を握るかもしれないな(落ち葉を一枚拾いながら)」

 以前、DJシリーズの記事でも書きましたが、峠などの一般道と言うのは路面のコンディションが最悪です。
 山ですから木がいっぱいあるわけで、季節によって、植生によって落ち葉の絨毯と化します。また、上からぱらぱらと小さい落石が落ちている事だってあります。下手するとパンクします。みんなが集まる前にコース中、てくてくと拾って歩いた事もあります。

 また、雨の後などは路面が乾いた頃にも、湧き水が出るスポットがあったりですとか、雨に負けて落ちた葉っぱが溜まって、さらにそれが雨に濡れていて~なんて、ブレーキ踏もうがハンドル切ろうがどうにもならないです。

 なので、路面のコンディションと言う物は、峠では非常に重要なのです。




「ドリフト中は、コップの水を縁に沿って回すんですよ」

 これは、実際には無理です。回す云々はなんとも言えませんが、コップの水をこぼさないのはありえません。
 実際に峠でハチロク乗りたちはみんな「そんなの無理www漫画だからだろwww」と言っていました。

 理屈で説明しますと、サイドを引かずにドリフト状態を起こすにはきっかけとして『急ブレーキ』『一旦急ハンドル』『低ギヤでの急アクセル』が必要です。絶対に荷重がガクンとかかるんですよ。そうしないと、リヤの荷重が抜けずにドリフト状態になりません。

 余程の高速コーナーならばギヤも上がってますし、この限りではないのでしょうが、だって秋名の峠には5連ヘアピンがあるでしょ。しかも、逆ヘアピンなわけですから、それを流しっぱなしで通過するにはフェイントなどを駆使しなければならず、左右方向にもガクッと力が加わりますから………………。


 絶対車の中はびちょびちょです(・・)
 豆腐屋に帰る直前に、用意したペットボトルからでも水を注いでいるのでしょう(^_^;)





「どこ走ってんだ、おめぇ…………」

 イン側にラインは無いはずなのに、後ろから追う拓海がイン側前輪で側溝を跨いで(浮かせて)インから抜く場面です。
 これは、実際にはありえませんので絶対に真似をしないで下さい。事実、作中でもロードスターの末次は真似をしようとして失敗、派手にクラッシュしています。

 どうして出来ないかって、まずそこまで前エンジンの車がフロントの荷重を綺麗に抜くには、強烈な加速状態を維持しなければならないからです。スピードが乗っただけでは、速度が落ち着けば荷重も落ち着いてしまいます。しかし、コーナリング中ですよね。しかもイン側の荷重を完全に抜ける程の狭いRなわけで、そんな地形でバカ加速は出来ません。絶対にリヤが滑って、フロントに荷重が戻ってしまいます。




「あのハチロクは、この溝にイン側のタイヤを落としてグリップ力を稼いだんだ。
 おそらく普段からこういった練習もしているんだろうな」


 これは実際に出来ます。むしろこの漫画が始まる前から私やってました^^;
 穴タイプの側溝ではなくて、水はけを良くする為にイン側へ角度の付いた、『水の通り道』的な物ですね。

 実際にラインを追求しますと、自ずとイン側ギリギリまで近づくわけではあるんですが、もうガードレールに擦りそうなのを覚悟の上でタイヤをその傾斜に落としてみますと、確かにコーナリングの限界速度は上がり、アンダーが抑えられる為、アクセルを開けてもラインが安定します。

 ただし、これはシャフトに大きな負担がかかってしまうため、故障した時に交換する事になってしまうのも覚悟の上になります。

 私、ドライブシャフト2回交換しました(・・)
 ブーツは2回どころではありませんねぇ…………。ブーツが破れるとグリスが漏れてしまいますんで。






 こんな所でしょうか?^^;

 また、思い付くなり御要望があるなりしましたら、続きも考えてみましょうかね?




 皆さん、安全運転でお願いしますよぉ~~…………?(;・・)








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事故防衛の小技はいくつもある。

2011-10-16 01:37:23 | 
 あ、いえ、タイトルはそのぅ……事故と、自己防衛をかけまして……


 なんでもないですっ!!(^-^;)


 『安全運転』関連のワードから来られる方も多いようですので、過去に書ききれていなかった事故防衛(笑)のこまごまとした事を今回書いておこうと思います。


 最も重要な『車間距離』の事は以前書きましたので、【車】カテゴリで遡って頂ければと思います。

 また、夕暮れ時早めにライトをつけるとか、見通しの悪い交差点前は速度を落とすとかは今更言う間でも無く、誰かかんかから聞いてみえると思いますので、そういった初歩的な事は割愛致します。


 今、ライトに触れましたが、これに関してもいろいろありますねー。

・トンネルに入る前から点灯して、出口を通り過ぎてから消灯する

 これは習慣にして頂いた方がよろしいと思います。
 ライト(スモール含む)を点灯するのは、自分の視界確保の意味だけでなく、他の車から認識されやすい様に、との意味を持つのは広く知られていますが、トンネルが絡むとどうしても『暗順応』と『明順応』の影響を強く受けます。
 視界が暗くなった時・明るくなった時に目が馴染んで物が見えてくる順応の話ですが、これは年齢や疲れ方などからも影響を受けるため、自分は早く目が馴染んでも他の車から認識されるのに時間がかかる場合がありまして、実際トンネル事故は入り口・出口が多いと聞きます。渋滞の最後尾なんかがあるともう、危険度は酷い上昇をします。

 なので、暗い所に車が入る前に点灯して後ろに注意を喚起し、トンネルを出て明るくなってから消灯をします。これ、もし逆だったらどうなるか、よくよく想像してみて下さい。
 トンネルに入ってしばらく点灯しないと、後ろは霞む視界の中で前の車をしっかり認識しにくいです。波長の長い青系や、黒っぽい車ですとなおさらです。入り口・出口の照明がオレンジ色のトンネルがありますが、あれは波長の短い色で照らして、前の車を多少なりとも『近いように見せる』為でして、白い照明の入り口はそれよりも危険度は増します。
 また、出口手前で消灯してしまいますと、急に光度を増した景色の逆光になって、あなたの車は後ろから一瞬見にくくなります。そこで急にアクセルをゆるめ、気が付かなかった後ろの車がドーン。ただでも入り口・出口は車が減速する傾向が強い(統計がありました)ので、いつでも実際に起こりうるのです。

 若いうちはね、「なに言ってやがんだ」なんて思うかもしれませんが、だんだんトシをとっていくと嫌でも分かってきます^^;
 また、視神経を酷使する職業の方(パソコンなど)は若くしてこういった危険を伴います。どんな方が後ろを走っているかなんて分かりませんから、習慣的に点灯・消灯のタイミングに気を使われる方が安全ですね。



・細い山道では昼間でもライトを点灯する

 視界が悪い交差点に気をつけるのは当たり前ですが、擦れ違いも危ない様な山道ではカーブの度に危険があります。しかも、相手は対向車がいるなんて想像もしていないケースが多いですよね。そこかしこにカーブミラーがあっても、山の景色に気を取られていたり、曲がる度に誰もいない事に慣れてしまうのでだんだん見なくなり、「どうせ誰も居ないよ」と、居ないのが前提の走り方になりがちです。
 そこでライトを点灯しておくと、小さいカーブミラーでも光が見えれば「おっ?」となるわけです。前を走る車がいなければハイビームの方が認識されやすいでしょう。(擦れ違いで下向きに変えた方がいいと思いますが)
 また、くねくねした山道では結構遠くでも、相手の車と向かい合う位置関係になったりもしますので、実際に擦れ違う数分前の段階で「今、光が見えたからもうすぐ誰かと擦れ違うな」と、相手に注意を喚起する事も出来ます。

 こういった道、たまーに道幅一杯のダンプカーが走ってる事がありますので、これをするかしないかで運命は大きく変わるかもしれませんよ?



・夜、交差点の先頭で消灯するのはケースバイケース

 排水の関係や、それ以外の事情により、大きなメイン道路と交差する道は停止線が上り坂になります。
 そうすると信号待ちで対向車のライトが眩しくなるため、相手のために消灯する方がたまにみえます。
 実は私も、昔酷く疲れていた時に大変有難かった覚えがありまして、自分も実行する様になりましたが、実はこれ、警察は奨励していません。弊害があるのです。

 横断歩道が縞々なのは横断者が認識されやすいように、と地面に描かれた物ですが、先頭の車が消灯する事で効果が薄れ、右左折車に轢かれてしまったりもします。逆に点灯していて逆光で見えない『蒸発現象』で轢かれるケースもあります。

 「じゃあ、どっちだよ!!」って話ですが、これは交差点の構造などを見てケースバイケースで判断するしかありません。「これが正解」と言う答えの出ない場面もあり、大変難しい問題なんですよね……。



・大型車に前後を挟まれたら注意する

 特に夜です。
 大型車は視点が高い為、後ろの大型車はあなたの車を認識するのに、見下ろさなくてはなりません。
 運転は誰しも遠くに視点を置いた方が楽なので、いちいち見下ろすのはだんだん疎かになって行きます。

 しかも、あなたの前も大型車だった場合、後ろの車はあなたの前の大型車を目安にして走る様になる傾向があるそうです。特に、箱型ですと後部一番上、両端にランプが付いてたりしますよね? あれを目安にしてしまい、間にあなたの車がある事をうっかり忘れてしまうんです。

 なので、後ろがだんだん車間距離を詰めてきたらかなり要注意です。
 たまに軽くブレーキを踏んでブレーキランプを点灯させたりして、「ここに居るぞ」とアピールしてあげて下さい。さもないと…………睡眠が不規則だったり寝不足だったりするトラックの運転手さんは、意識が朦朧としていたり居眠り気味だったりして、うっかり追突されてしまうかもしれませんよ?
 特に高速道路ですと、以前記事に載せました『高速道路催眠現象(ハイウェイ・ヒプノーシス)』と言う物もあり、あなたが思っている以上に後ろの大型車はあなたの事を忘れてしまうかもしれません。

 事故防衛、事故防衛(笑



・誰かを乗せている時は、特にブレーキを早めに

 車の重さと制動距離の関係は以前にもチラッと触れました。
 ガソリン満タン分の重さ、つまり人一人の重さが増えただけでも車の挙動は変わります。軽い車ほどその傾向は強くなりますね。(重量の比率だけでなく、エンジンのトルクの問題もあります)
 これが、三人四人乗せるともう、全然走らない!! なんて言葉もよく出ますよね^^;

 走り出しが重い、と言う事は止まるのも遅い、と言う事です。そもそもその車のブレーキ自体が、普段使う車重を想定してますし、四人乗りなら四人、五人乗りなら五人を限界とすればいい設計ですよね。
 まぁ、ちょっと語弊のある言い方ではありますが、逆に積載重量のキャパが大きい大型車なんて、十トンとか載せるわけですから、ブレーキは相当強い物を使っていますし、『排気ブレーキ』と言う制動補助装置も付いています。(最近ではそれが作動してもブレーキランプ以外しか光らない車が増えています)
 排気ブレーキは積載量の多い車(排気量の大きい車)になる程効きが強く、二トン車ではほとんど効きませんが四トン車ではだいぶ効くようになり、十トン車ともなりますと大変頼りになります。その十トン車が、荷物を載せていない『空荷』の状態だとどうなるでしょう?
 大きい車ですから、普通のブレーキもそれに耐えうる様に強力な物が付いていますが、ブレーキペダルを踏まなくてもこの排気ブレーキを効かせたら、ブレーキランプが点灯しないのに急に減速する、片や何人も乗っけてひぃひぃ言ってるあなたの車は、普段よりブレーキの効きが鈍い。しかも、前の車はブレーキランプが光らなかったのであなたがペダルを踏むのも一瞬遅れてしまった。


 どかーん(・3・)

と、なってしまします(・・;)
 また、ブレーキだけではなく、カーブを曲がる力も変わりますよね。重い分だけカーブの外側に向かって慣性が働きます。よく事故のニュースで「ハンドル操作を誤って道から飛び出し――」なんて言いますよね。そうやってコースアウトすると、テレビでそう言われてしまうわけなんです。ブレーキもカーブも、いつもより車が重い時の挙動は、いつもよりスピードを出しているのとよく似ています。
 特に、人を乗っけてるわけですから、つい話も弾みます。いつもより運転しにくい事をすっかり忘れて、ついつい…………とならないように、よく気を払って運転しましょう。


 実は……、昔、私が峠の走り屋だった頃、「一番速くて、一番安全」と言ってもらえていましたが、唯一事故ったのは他の人を乗せている時でした。曲がる、止まるという大事な要素に狂いが生じる事を身を持って体験すると、それ以後非常に懲ります。(+_+;)
 私の場合は幸いにも怪我人は出ませんでしたが、皆さんも大事な方に怪我をさせたりしませんよう、安全運転で運んであげて下さいまし
 m(_ _)m







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それでも、子供に事故らせたくないから。

2011-09-16 22:53:12 | 
 事故を100%防ぐのは不可能です!!(キリッ


 という記事を、以前書きました。

 それでも、あなたは一生懸命気をつけて運転しよう、と勉強を重ねられることと思います。


 しかし、そんなあなたのお子さんが、ついに運転免許を取得しました。
 経験浅い初心者の事故率・死亡率は、あなたの年代の比ではありません。

 また、自信に満ち溢れた若者は脳内で分泌される『興奮剤』相当の物質も潤沢です。
 あなたなら踏みとどまる場面で、お子さんならばアクセルを踏んでしまうかもしれません。

 一緒に乗っている場面ばかりではありません。あなたの目が届かないことの方が多いのです。
 友達同士で盛り上がって、テンションも上がってしまうかもしれません。

 それでも、子供に事故らせたくない。

 怪我をして欲しくない。

 親ならば、誰しもそう思いますよね。


 そこで、本当に危ない場面でも「あの時の父さん(母さん)の言葉を覚えていたから、助かったよ」と、胸を撫で下ろせるように、普段から言い聞かせる注意点を並べて行きます。





●自分の二台前の車が見える車間距離を取る

 前の車と同じ動き(アクセル、ブレーキ)をしていればぶつからない、とは限りません。

 例えば、右折レーンを兼ねた右車線を直進しようとします。前の車も自分も直進するのでウィンカーを出しません。
 ところが、二台前が急に直前で右ウィンカーを出したので、前車は急ハンドルで左車線へと逃げました。
 すると、あなたの眼前に迫るのは急停止した右折車。あなたは左に逃げる事も出来ずに急ブレーキを踏むも、間に合うとは限りません。

 つまり、前車しか見えない状態というのは、それより前が完全に死角になるから何が起こるかわからない、という事です。また、前車と同時に全力ブレーキを踏んでも、様々な条件によって制動距離(ブレーキを踏み始めてから停止するまでの距離)は変わります。

 単純にブレーキ性能の違い(高価な社外パーツもあります)、車体重量(重いほど止まりません)、サスペンションの状態(急ブレーキでタイヤがロックしやすい調整もあります)、ABSの有無(超熟練者ですとABS無い方が制動距離は短くなります)、タイヤの性能(ピンからキリまでで、私はレースでも使える高価な物を使用しています)、路面とタイヤのマッチング(雨の日に強いタイヤもあります)、様々な条件で、同時ブレーキのはずが追突する危険性があるんです。
 なので、前車がブレーキを踏みそうな状況を予測出来る視界的余裕を持つことが大変重要です。

 また、前方何台か前の大型車が急に車線変更をしたら、警戒する習慣を付けさせましょう。
 大型車は視界が良く、遠くまで見渡せるので、かなり前方のアクシデントをいち早く察知します。
 アクセルを緩めた方が賢明でしょう。


●自車の死角を把握する

 事故自体が、予想外に起こる性質を持っていますから、情報不足は大きなハンデとなります。
 つまり、見えない方向から突然現れる何かを避ける努力が必要ですね。

 運転席に座って、自分から見えない場所を把握させます。これは、車種によっても結構変わります。
 しかし、基本は同じですので『そこが見えない』という事を理解させましょう。

 運転中に目視出来る方向と、ミラーで見える方向の隙間。これは常識ですよね。
 それ以外にも、私が常々怖いと思っているのが、ピラー(フロントウィンドウの左右にある柱・リアも同様)に隠れた方向です。

 特に、ハンドルを握りながらでも手が届く右側のピラーは、自分の目から近い分だけ、その方向の遠くには結構大きな物が隠れてしまいます。特に右折時には、横断歩道を渡る歩行者が隠れてしまって、轢いた瞬間まで気がつかなかったという事故は後を絶ちません。

 また、田んぼの真ん中の視界が開けた十字路で、お互いにノーブレーキで衝突する事故も稀に起こります。それも、ぶつかる瞬間までお互い気づかないのだそうです。
 (これはまた別の要因もあり、お互い一定の速度で走るため、視野内で『止まっているように見える(同座標から動かない様に錯覚する)』のが、運転者の注意を引かなかったとも言われます)


●他車の死角を把握する

 加害者は自分側とは限りません。被害者にならない為の勉強も必要です。

 つまり、自分から見て『丸見え』であっても、相手からは見えない事情があるかもしれない。
 前項にあるピラーのケースですと、こちらから見えない車からは自分の車はよく見えていますし、相手は自分が視認されていないだなんてなかなか想像が付きません。
 自分が見えている相手に取って、自分は死角に入っていないか警戒しなければなりません。

 なので、片側二車線以上の道路を走っている時、極力大型車の横を平行して走らない方が安全です。抜く時に並んだら、そのまま一気に抜く。追いつかれた大型車が減速したっきり並走状態になったら、自分も減速して後ろに下がるか、或いは思い切って大型車の前方に出てしまった方がいいでしょう。

 また、あまり広くない交差点で前の大型車が曲がろうとしている時、稀に切り返しをする為にバックしますから、死角である真後ろに近づかないようにさせましょう。本当に見えないのです。(最近はカメラ付きの車両も多いですが、故障していてぶつかるケースもあります!)


●交差点の死角を把握する

 新しい大きな交差点は視界に気をつけて設計される物ですが、昔の道路や、小さい交差路などはそうも行きません。民家のブロック塀が角ぎりぎりにあったりします。

 運転席から左右を確認しようとすると、どうしても角からボンネットが出た地点まで出なければ見えません。一番手前にあるのが歩道ですから、小さい子供などがお構い無しに走るのが、ボンネットに横から当たることもあります。というか、昔、私が自転車で当たりました^^; ええもう、車のボンネットの上を一回転しました。車は停止しているのに、です。

 車校や教習所などで、一時停止看板で二回ブレーキを踏ませるのはそういうことだ、と初心に返らせてあげて下さい。


●曲がれる、止まれるとは限らないケースを把握する

 若いうちは、多少の困難も「なんとか出来るだろう」という自信があります。
 しかし、「なんとか出来る」のは曲がれる・止まれる場合の範囲内だけだ、と警鐘を鳴らしましょう。

 例えば友達を四人乗せて走ると、それだけ車重が増えるのでブレーキは利きにくくなり、ハンドルを切っても車体が普段よりも直進方向へ向かおうとする『アンダーステア』状態になります。
 しかもこれは、下り坂だともっと劇的に悪化します。

 また、雨で濡れた路面もそうですね。一番危ないのは降り始めのパラパラしている時期です。
 路面のホコリが水で浮いて、路面とタイヤの間で潤滑剤の様に働いてしまう為、非常に危険です。

 雪は見るからに危ないのは分かりますが、「今日は降りそうで降らなかったな」という日も油断出来ません。寒冷地や山間部など、普段から雪で危ない道には『融雪剤』という物が撒かれます。所謂『塩カル』ですね。
 この『融雪剤』は、雪の水分と化学反応を起こして熱を発生させ、その熱で路面の雪や氷を溶かしますが、では降りそうで降らなかったらどうなるか。
 降りそうだから撒いた『融雪剤』が、その粒粒のまま路面にたくさん転がっているわけです。これはそこらの砂利よりもよっぽど危険です。というか、昔、私これで車が逆さまになる単独事故を国道で起こしました。煙も出ていたので、飛騨の山中深く、パトカーと救急車と消防車がいっぺんに来ました。

 まぁ、無傷で済んだので良かったのですが、親には内緒にして適当に誤魔化しました。言えるかこんな事^^;

 あと、これからの時期ですと落ち葉も心配ですね。雨で濡れるとさらに危ないです。
 ブレーキを踏んでも減速しない、ハンドルを切っても曲がらない。そんな状況で「なんとか出来る」わけがありませんから、十分速度を落とさせましょう。それで目的地に10分遅れようが、もっと膨大な時間とお金を奪われる羽目になるよりずっとお得です。


●自分の車も、他の車も過信しない

 運転技術云々より、『機械としての自動車』が必ずしも人間の思い通りに動くとは限らない、という事をよく言い聞かせます。
 車は頑丈なように見えて、結構大事なパーツが弱かったり、微妙なバランスの上に成り立つ仕組みだったりしますので、ちょっとしたきっかけで自分の操作から離れていくケースもあります。

 よく『かもしれない運転』という言葉が出ますが、予想すら付かない事だって起こりますから、『きっとこう動かせるだろう、相手はこう動くだろう』と高をくくるのは危険極まりないです。
 道路の真ん中の中央線、お互いにはみ出さない様に普段走っていますが、必ず線からはみ出さないとは限りませんよね。

 昔、山道を走っていて、カーブで対向車が車体丸ごとこちらの車線に入ってきた事があります。車の傾き具合から見て、とっさに「この車は慣性の力が大き過ぎて、自分の車線に戻るのは不可能そうだ」と判断し、こちらも反対車線に急ハンドルで飛び出しました。当時こちらは車体の弱いCR-X、相手は『超』頑丈そうなオフロード四駆。お互いスピードが乗っていたのもあり、もし、そのまま私が普通に走っていたら、私の人生はそこで終わっていたかもしれません。まさに一瞬の賭けでした。


●車特有の危ない性質を勉強する

 車校や教習所で、いろいろ教えてますよね。試験の為に一時的に覚えるだけで、免許取ったら「なんだっけ、それ?」という専門用語も多いと思います。
 ハイドロプレーニング現象ウォーターハンマー現象スタンディングウェーブ現象、様々な用語や事故例、研究例が出てきたはずです。また、新聞やネットのニュースなどでは、大きな事故の記事に解説を付けたりしますので、機会がある毎に親子で勉強すると良いでしょう。




 どんなに気をつけても、事故を完全に防ぐのは不可能です。

 しかし、努力次第で可能性はどんどん低くなっていきます。

 もちろん、ゼロにはなりません。しかし、大事な事を親から子へ引き継いで、

 子から孫へとまた引き継がれて行き、世の中お互いに被害者にも加害者にもならずに済めば

 全ての親御さんは、今より多少は安心出来る世の中になるんじゃあないでしょうか――――――





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迫り来る車、運転席は無人だった!?

2011-09-15 00:07:40 | 
 ……という事件を、大昔に二回目撃しました。

 運転席に誰も乗っていないのに、車が動く。
 つまり、制御不能なわけで、深刻な事故に発展しかねない大変危ない状況です。幸い、どちらもケガ人は出ませんでした。



 まず、一回目。

 場所は小学校の敷地内、体育館横の駐車場。その日は、そこの運動場で市民運動会が行われていました。

 私はその運動会で演奏をする役でしたが、時間が空いた為、体育館前のスロープ(壁側が高く、運動場側が低い)駐車場に停めた車の中で休んでいました。人手が多いので、車も満車。私は準備の段階から現地に居た為、空いている間に車を停められましたが、後は父兄の方々が代わる代わる停めてみえました。

 私の車の隣りは、無人の軽自動車でした。昔の規格ですから、ボディは小さく窓が大きい、車内が丸見えのタイプ。誰も乗っていないのは、ずっと知っていました。


 ――――それが突然、「ガタン!」と音がしたかと思うと、ゆっくり運動場に向かって走り出すではありませんか!!

 運動会ですから、周りは小さな子供さんだらけです。
 目の前の運動場には、競技を終えて一息つく子供、ママを探している子供、友達とキャッキャ笑っている子供、子供、また子供…………。

 そこへ、誰も乗っていない車がガタン、ゆらぁ~り、するする~~…………初速こそ遅いですが、短いとはいえスロープですからだんだん加速します。ブレーキを踏む人が誰も乗っていないのは、子供の目にも明らかです!!


 わーーー!! きゃーーー!! ママーーー!!!


 逃げ惑う子供たち。花火が開いた様に散り広がる叫び声。間近の子は顔面蒼白で突然競技を再開させられ、私は漫画のごとく顎を落として指一つ動かせずに視線を射抜く!!

 幸い、運動場に入ってしまう前に大木に遮られ、子供を轢くこともなく、車も変形を免れ、どしんと鳴った後にはどこも普段と変わらぬ日常の運動会風景が戻りました。


 御明察の通り、サイドブレーキが突然解除されてしまった為に、重力に従い自走してしまった事件。

 これは、サイドブレーキをちゃんとしっかり引いておけば起こらなかった事件かもしれませんし、或いは部品自体に問題があったのかもしれません。レンジを『P』に入れておけばまず起こらなかったでしょう。
 子供さんで賑わう場所という事で、より万全を期すならば、ハンドルを切った状態で駐車しておけば、子供の方へは近づかなかったでしょう。

 もちろん、隣りの車に当たってしまいますが、子供さんを轢いてしまう事を考えれば、塗装板金代ぐらい……。


 また、これは運動会シーズン(すなわち、秋ですね)で、さらに寒冷地でない岐阜市内だから注意が行かなかったのかもしれません。
 寒冷地の冬ですと、サイドブレーキを引きすぎたり、レンジを『P』に入れたまま長時間放置すると、凍結して戻らなくなるケースがある為、『N』レンジのまま、サイドブレーキも軽めにしか引かなかったりします。(ワイパーも寒冷地では凍りつくので上げてしまう習慣が強いです)

 こういった地方ですと、皆さんよくお分かりですので、ハンドルを切ってエンジンを切る方が多いんですよね。

「もし、うっかり走り出しても最悪の事態を回避する」

 この『保険』が重大事故を回避する場面は少なくないのかもしれませんね。


 ちなみに、今回の事件とは関係ないですが、信号の右折待ち、ありますよね。
 交通量が多くて、自分が右折したくても直進車が途切れない、そんな時に交差点真ん中近くで停止してますよね?

 あの場合は、逆にハンドルがまっすぐの状態で待つのがセオリーです。
 曲がりかけて止まって待っている間に、自分の後続車が突っ込んで来たらどういう挙動になるか。

 ハンドルが右向いていれば、オカマ掘られて右前に押し出され、対向直進車が回避不可能のまま高速度で衝突(しかもオフセット衝突)し、甚大な被害を受けられるでしょう。これは相手に取っても全く酷い災難です。しかもお互い死亡する可能性は結構高いシチュエーションですね。







 さて、そしてこれも大昔に遭遇した二回目の事件。

 こちらはコンビニ敷地内の駐車場、平地です。
 運転していた親御さんは店内へ買い物に行き、助手席の子供さんだけが車中に残されていました。


 私はその時、その車の後ろの方~~に停まって休憩していました。時刻は夜です。

 後ろがピカッと光ったと思ったら、滑るようにすす~~~っとこちらへ近づいてくるんですね。
 おかしいな、誰も運転席に居ないのにと思って警戒しますと、光が消えて今度は前へすすす~~~っ。

 またピカッ、後ろへすす~~~っ、消えて、前へすすす~~~っ。


 どうも、助手席の子供(まだ小学校中学年ぐらい?)が親の運転を見て覚え、自分で助手席からシフトレバーを操作していたようです。『R』に入れたり、『D』に入れたり面白がって動かしていたのでしょう。しかし、助手席からですのでもちろんブレーキペダルは踏めません。咄嗟の場合にサイドブレーキを引く知識もあったかどうか怪しいでしょう。

 これも、この時は誰にもどこにも接触せずに事無きを得ましたが、違う日にはどうなったか、想像だに恐ろしいです。

 もう、操作が出来そうな年齢になったら、子供さんをエンジンかかったままの車中に残さない。(眠っている場合は難しいと思いますので、エンジンを切っておく)サイドブレーキ(フットペダルタイプが理想)をしっかりかけておく。してはいけない、それは危ないと丁寧に普段からきつく言い聞かせておく。

 対処のしようはいろいろありますが、それも全て、事が起こってしまう前にしなければなりません!!





 もし、あなたのお子さんが、そんな車に轢かれてしまったら――――――あなたは、何を考えますか?








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