山田里奈オフィシャルブログ∞

文学座 山田里奈本人によるブログです。

お仕事はじめます。

2016年05月20日 22時08分52秒 | Weblog
皆さま、こんばんは。

タイトル通り、お仕事はじめます。

文学座に在籍する以上、選択や決断は必要で。

悩んだり、迷ったり、日々の生活に追われて忘れかけたり。。。

そんな事を繰り返すうちに、時は流れ。

文学座のルールに基づいて【復座】か【退座】かの選択をする日はやってきて。

辞めることはいつでもできるけれど、戻ることは出来ないなと思い、復座を選びました。

しかし…まだ息子達も手の掛かる時期ですので、すぐに舞台!というわけにもいかず。

私は、なぜ文学座に在籍するのか、文学座に必要とされるのか、そもそも、私は何をやりたかったのか、何をやりたいのか、やっていくのか。。。。

研究所に入所するとき以上に考えたような気がします。

きっと明日からも、考え続けるはず。

ぐるぐる、ぐるぐる、慌ただしい日々の間にも、ぐるぐる、ぐるぐる、していました。

復座といえど、今は子育てを優先している状況で、実際問題、お仕事を受けてはいないので、お客様やお仕事で御世話になっている皆さまに、改めて復座の御報告をするのもどうなんだろう…とか、でも、事実上は復座だから御報告すべきだよな…とか、色々と悩む日々が続いていました。

そんな私ですが、今月、ふいにオーディションのお話を頂いたのです。

何年振りでしょう。

家族のスケジュールに影響が出ない、貴重な日にピッタリと。

有り難いことです。

勿論、覚えていて下さったことにも感謝です。

お話を頂いてから、御返事するまでに時間が無かったのも良かったのかもしれません。

時間をかけて考えていたら、怖さの方が勝って怖じ気づいていたかも。

オーディション当日、6年振り?7年振り?もう、それすらも思い出せないくらいに久し振りだったので、緊張の仕方も忘れたというか。

とにかく変な気持ちで、スタジオへ。

以前には無かった、入口でのパスワード入力、諸々のセキュリティの厳しさに驚き、機材の新しさに驚き…驚き…驚き…で、まさに浦島太郎。

そして、マイク前へ。

あ…れ…思ったような音が出ない…。

久し振りだという言い訳は通用しないし、マイク前での結果が全て。

手も足も出ない…とは、まさにこの事。

なんでしょう…この感じ?!

帰りの電車に乗る前に、想定外の悔し涙。

この感じは、人生初。

情けない気持ち、悔しい気持ち、でも久し振りに台詞を喋れた喜びと、現役で仕事をされている方の空気を感じられた喜びもあり…泣きたいような笑いたいような簡単に言葉に出来ない感情。

やはり、初心にかえりました。

すぐにブログにアップしようと思っていたのですが、気持ちが複雑すぎて今日まで。

動き始めると、また新しい事が、飛び込んでくるものですね。

今日もまた、オーディションでした。

今日は、映像。

10年以上、カメラ前には立っていない…。

これまた、久し振り過ぎて、よくわからない状況。

先ずは、何にも動じないメンタルを鍛えなければ…と、思いました。

有名とか無名とか、ブランクがあるとか現役だとか、そんなことは置いておいて、今、目の前に居る方に対して、正直でありたい。

家族にも友人にも、そして現場でも。

今日は、息子達に朝ごはんを食べさせ、お弁当を作り、オーディション会場へ。

そして、今、帰りの電車。

息子達の帰宅には間に合います。

時間の調整をしてくれたマネージャーさんに感謝です。

俳優業というのは、時間も不規則で、学童なんかも頼れないので、本格的にお仕事するのは難しいです。

今は、子育てを優先しているので、尚更。

ただ、文学座にも貢献したい。

これからも、ぐるぐる、ぐるぐるしながら、迷いながら、道を見つけていきます。

時間調整など迷惑かけてしまうしな…などと、仕事に対して躊躇していましたが、今回は、一歩踏み出すキッカケを頂けて、有り難かったです。

こんな状況でも必要として下さる場所があるならば、できる限り応えていきます。

目の前にある命と向き合い、笑顔にし、守ることが第一ではありますが。

でも、その事はきっと、今の私には必要で。

どちらもおろそかにしたくない気持ちは変わらず。

なので、出来ることを出来ることから。

やるからには、命を懸けて。

真っ直ぐに、正直に。

さて…このブログ記事、昨日の午後、オーディション帰りの電車で送信し、更新したつもりだったのですが、今見ると未送信になっていて

昨日は、どれだけ気持ちがバタバタとしていたかがわかりますね

焦らず慌てず、確実に、これからも一歩一歩、歩いていきたいです。

限られた時間でのお仕事になるので、どれだけ、皆さまの目に触れられるか、今はまだわかりませんが、これからも精進して参ります。

どうぞ宜しくお願い致します。

2016年 春。
コメント
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