≪ 陸のフィンランド探検 ≫

りく8歳になりました。ねえ、フィンランドって国知ってる?
僕、今、住んでるんだけど、おもしろい所なんだよ。

大切な友達へ

2007年04月16日 | その他
今日の記事はとても個人的なことです。

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突然の電話だった。
私は友人宅に招かれて向かう車の中だった。
81という日本の国番号からかかってきた国際電話。

まだ、私は泣けません。取り乱すこともできません。
ただ、頭がボーっとしています。
まだ、とても信じられないのです。

いつも明るく、頼りなさそうで、
「えー、だってぇー!」と甲高い甘ったるい声で話してたS。

いつも流されているような、か弱い雰囲気を持ちながら、
でも実は一番しっかり者で一番頑張り屋だったS。

しっかり自分を持っているように体裁を整えていて
実は状況と自分の弱さに流されてばかりの私は
彼女の内面の強さを尊敬していた。

タバコも吸わない、堅実なキチッとした生活を送っていたあなたが、
なぜ、こんなに突然に星になってしまったのか。。。
なぜ、36歳という若さで肺がんになんてなってしまったのか。。。
なぜ病気がわかってから1ヶ月という短期間で。。。

5月にやっと一時帰国ができることになって、
あなたに連絡をしようと思っていたところだったのに。


ちょうど5年前の同じ4月。
同じようなことがあった。
その時、私は韓国に住んでいた。

夜12時頃にかかってきた国際電話。
「Gちゃんが死んじゃった。。。」という友達の泣き声。
私の親友の訃報だった。

職場での親友、そして高校時代の親友。
とても大切なとても近い友達がこうもあっけなく
そして突然にいなくなってしまうのか。。。

友達同士、それぞれの家庭、仕事、状況が違ってくると
ただでさえ会える回数は減ってくる。
海外に住んでいるとさらになかなか会えなくなる。

海外生活は孤独感との戦いである。
家族や友人に簡単に会えなくことはわかっていたこと。
でもやはりそれだけは気候、習慣や食べ物とは違い、
仕方ないでは割り切れないことである。

離れているからこそ、家族や友達の大切さを実感する。
こういう時、海外に住んでいることを本当に後悔する。

ごめんねS、私はあなたのお別れに参列することもできません。
去年の同窓会、会社に無理矢理にでも休みをもらって参加すればよかった。
私はこのまま、あなたがいなくなった実感が持てないまま
生活してしまうかもしれないな。

私にあなたの強さをください。
私を見守っていてください。
そして苦しかった最後を忘れてゆっくり眠ってください。
来月、必ず、あなたに自分でサヨナラを言いに行きます。
それまでは実感のないまま、このまま いさせて。


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