もうまもなくクリスマスです。私の通っていた小学校はミッション系だったので、クリスマスの4週間前のアドヴェントの時期になると、授業を休み、各教室のクリスマスの飾り付けをする日がありました。その日は、一日中クリスマスの賛美歌が流れるのを聞きながら、みんなでクリスマスの飾り付けをします。今では考えられないのんびりした時代でしたね。そして朝の礼拝の時にはにもみの木のリースに4本のキャンドルが立てられ、毎週一本づつ火が灯されました。もみの木の香りとキャンドルの灯りはあの頃の気持ちがよみがえり、クリスマスシーズンになるとわくわくしてきます。どんなに忙しくてもクリスマスの飾りつけは毎年かかせません。今年の私の家の玄関リースは、サンタフェの狼のオーナメントをさげました。 Have a happy Christmas !
先日「インド・大地の布」展を見に、駒場にある日本民藝館に行ってきました。駒場東大前の駅からの道は、都心の近くとは思えないくらい緑がたくさんある静かな住宅地を通ります。穏やかに晴れた休日の午後、すてきなお宅を眺めながら散歩気分で歩いて、大家石の門構えの民芸館に到着すると、どこか旅先の旅館に着いたようなかんじです。民族染織品の研究家岩立広子さんが長年インド各地を回られて収集されたインドの染織品は、どれも生活に根付いて使われていたものばかりですが、ため息のでるほどすばらしい品々でした。常設の部屋には、益子や李朝の器などが、いつもほっとするようなしつらえで並んでいます。初代館長の柳宋悦氏がおっしゃっていたそうですが、物の美しさを活かすように置き方や並べる棚、背景の色、光の取り入れ方を工夫して展示しなさいと。なるほどこんな飾り方もいいな、この器でお酒を飲んだらおいしいだろうなどとか、参考になることがいっぱいです。