サイゼリヤは国内外で既存店が好調だった
サイゼリヤが10日発表した2023年9月〜24年2月期の連結決算は、純利益が前年同期比4.3倍の25億円だった。
人流の回復に伴って国内では客数・客単価ともに好調で既存店売上高は22%増だった。海外でも既存店が増収だったほか、46店の新店も収益を押し上げた。原材料高などのコスト増加を増収効果で吸収した。
売上高は25%増の1046億円、営業利益は6.6倍の59億円だった。地域別ではアジア事業の営業利益が2.3倍の55億円と業績拡大をけん引した。
国内事業は3400万円の営業黒字(前年同期は16億円の赤字)に転換した。メニューを見直した効果で、追加注文する客が増え、客単価は2%強の伸びだった。
同日、記者会見した松谷秀治社長は「値上げしない方針は変わっていない」と述べ、24年8月期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比15%増の2110億円、純利益は26%増の65億円を見込む。