A級戦犯犯罪者で絞首刑になった人物たち
東京裁判
東京裁判（正式名は「極東国際軍事裁判」）は、1946（昭和21）年5月3日（金曜日）に東京市ヶ谷の陸軍士官学校大講堂で開始されました。
A級戦犯28人の「平和に対する罪」の審議が2年10ケ月間も続き、戦争に負けたから責任を取らされます。「ポツダム宣言」で戦争犯罪人の処罰が明示されており、「敗戦処理」からは逃げれません。
戦勝国からすれば、「ポツダム宣言」を受諾しておきながら、「正義の戦争」と宣（のたま）う日本無罪論を主張する、戦後、吉田茂や岸信介～安部晋三ら首相に尻尾を振る情けない一部の阿呆な産経新聞などの記者は、支離滅裂な姿にしか映りません。
東京裁判は市ヶ谷で審理されましたが、「国際裁判」であることをわすれてはなりません。 法理論も国際法が優先されます。
戦友と国を裏切った、A級戦犯犯罪者たちの釈放
巣鴨プリズンには、裁判を待っているA級戦犯犯罪容疑者たちがいた。 ところが、アメリカの関心は共産主義に映っていたので「第二次東京裁判」は実施されない。 東条英機ら7人の絞首刑が行われた翌12月24日（金曜日・クリスマス・イヴ）、巣鴨プリズンで寒さと恐怖で震えていたA級戦犯犯罪容疑者たちの不起訴処分が決定。 彼らは釈放され、自由の身となり。シャバの空気を前身で吸った。
安部源基 あべげんき （1894-1989年・元企画院次長・元内務大臣）
安藤紀三郎 あんどうきさぶろう （1879-1954年・元内務大臣）
天羽英二 あもうえいじ （1887-1968年・元イタリア特命全権大使・元情報局総裁）
青木一男 あおきかずお （1889-1982年・元内務大臣・元大政翼賛会副総裁）
後藤文夫 ごとうふみお （1884-1980年・元大東亜大臣）
本田熊太郎 ほんだくまたろう （1874-1948年・元中華大使）
石原広一郎 いしはらひろいちろう（1890-1970年・石原産業株式会社社長）
岩村通世 いわむらみちよ （1883-1965年・元検事総長・元司法大臣）
岸信介 きしのぶすけ （1896-1987年・元商工大臣）
児玉誉士夫 こだまよしお （1911-1984年・元児玉機関長）
葛生能久 くずうよしひさ （1874-1958年・元黒龍会会長）
西尾寿造 にしおとしぞう （1881-1960年・元中国派遣軍総司令官）
大川周明 おおかわしゅうめい （1886-1957年・思想家）
笹川良一 ささがわりょういち （1899-1995年・元国粋大衆党総裁）
須磨弥吉郎 すまやきちろう （1892-1970年・元スペイン公使）
多田駿 ただはやお （1882-1948年・元華北派遣軍総司令官）
高橋三吉 たかはしさんきち （1882-1966年・元連合艦隊兼第一艦隊司令官）
谷正之 たにまさゆき （1889-1962年・元内閣情報局総裁・元外務大臣）
寺島健 てらじまけん （1882-1972年・元逓信大臣・元鉄道大臣）
検察から「きわめつきの悪党」と名指しされていた笹川良一と児玉誉士夫も保釈された。彼らは陸軍の商業代理人として阿片やヘロインを調達していた守銭奴だ。 阿片で稼いだお金はどこに消えたのか。GHQと裏取引をしたのか。
不起訴になったA級戦犯の中には、反共右翼として活動し、CIAに協力するようになった者もいる。命の恩人に奉仕したのだ。
「満州の参スケ」と名高い岸信介も釈放された。 1896（明治29）年、山口県生まれの岸は、東京帝大法学部を卒業後,農商務省に入省し、日本帝国の植民地・満州へ満州鉄道の高級幹部として派遣された。
帰国後は、1941（昭和16）年10月18日から東条英機内閣の将校大臣になり、日米開戦・真珠湾攻撃の遂行に大きく参与した。 終戦直後、マッカーサーのMP（軍警察）に逮捕され、巣鴨に入獄していた。
釈放された岸は、命を助けてもらった謝意を示すためか、それとも米政府と密約でもあったのか、自分の額にA級戦犯の烙印を捺した米国に傾倒していった。 日本が真っ二つに割れた1960（昭和35）年の「安全保障条約」の締結をめぐり、岸首相は米国の戦略構想だけが最も需要であり、日本国民の気持ちは共産党と社会党による「洗脳の産物」としか見ていないように動いた。
アジアの要・日本に米軍が駐留することは、アメリカ帝国が描く理想像である。岸首相は、こくみんがあれほど大反対をした「日米安保条約」改定を国会に警察隊まで動員して通過させた。当時、ソ連は日本との平和条約について話し合いをしており、北方領土を返還する意図を示していたが、この日米安保条約の締結から柔軟な態度を変え、米軍が日本から撤退せねば北方四島は返さないと断言した。
この膠着状態は、ソ連が崩壊し米ソ冷戦が終わり、ロシアになっても変わらず、今現在でも」続いている。 岸信介は、「昭和の妖怪」と呼ばれるほどの大物政治家として、1987（昭和62）年に90歳で亡くなるまで永田町に君臨した。
出所 『占領神話のj崩壊』 著者：西鋭夫・岡崎匡史、発行：中央公論新社
西鋭夫 ： スタンフォード大学フーヴァー研究所・教授
岡崎匡史：元スタンフォード大学フーヴァー研究所・リサーチフェロー
＊占領期の日本から多くの公文書が密かに米国に持ち出されていた。 スタンフォード大学・フーヴァー研究所に手付かずのまま残された数万枚に及ぶ極秘文書。これらを徹底的に調査し、新たな発見をもとに、隠蔽された歴史の真実にせまる。
おまけ
最古参教団元幹部が初証言／安倍家三代と旧統一教会【12月28日（水）#報道1930】
https://www.youtube.com/watch?v=MvQ03QVerGc
ロスチャイルド財閥-152 終戦
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ロスチャイルド財閥-153 (1/2) RAA（特殊慰安施設協会：実態は日本の婦女子を使った売春慰安所）と新憲法成立
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ロスチャイルド財閥-153 (2/2） RAA（特殊慰安施設協会：実態は日本の婦女子を使った売春慰安所）と新憲法成立
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ロスチャイルド財閥-154 太平洋戦争と極東軍事（東京）裁判
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ロスチャイルド財閥-155 東京裁判 暗躍する吉田茂
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ロスチャイルド財閥-156 東京裁判 満州国の阿片ビジネス、そして台湾
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ロスチャイルド財閥-157 東京裁判 麻薬中毒者ヒトラー
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