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8月31日。
最終日は木曽駒ケ岳に登り、東京へと戻ります。
木曽駒ヶ岳に簡単に登るには、駒ヶ根駅からしらび平まで路線バスで行き、
そこからロープウェイで千畳敷へと登ります。
さらに2時間ほど登山をすれば、2956mの山頂にたどり着きます。
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こうして見ると、路線バスがずいぶん山奥まで行くんですね。
さて、まずは路線バス駒ヶ根ロープウェイ線でしらび平までまいります。
8月最終週となると、木曽駒はもうシーズンオフ。
始バスは朝7時となります。
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始バスでも、駅から乗る人はあまり多くありません。
平日だからさすがに混雑しないか、と思いきや、
菅の台バスセンターから大勢乗ってきました。
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前の日のうちに台風10号は通り過ぎ、駒ヶ根市内は晴れていました。
木曽駒の方を見ると……うーん、雲がかかってますね。
まあ千畳敷までは行ってみて、ダメなら引き返しましょう。
駒ヶ根駅から1時間で、ロープウェイのしらび平駅に到着。
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多少雲はありますが、青空もよく見えてます。
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駒ヶ根ロープウェイは61人乗り。
しらび平駅と千畳敷駅の高低差950mを、7分半で結びます。
あっという間に標高2612m、日本最高所の駅に到着です。
さっそく外に出てみると
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こ れ は ひ ど い
辺り一面、真っ白なガスに覆われていました。
宝剣岳山頂はおろか、千畳敷のカールもまったく見えません。
このとき気温は10度。
しかも台風10号の影響がまだ残っているらしく、あたりはかなりの強風が吹き荒れています。
山の装備の準備はあるとはいえ、いきなりこの状態で飛び出すのも考え物。
ひとまず高地順応を兼ねて、千畳敷駅内のカフェで朝食をとることにしました。
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気を取り直して8時50分から登山スタート。
千畳敷駅の中にはなんとコインロッカーがあるので、旅行の荷物はそこに預け、
撮影機材と行動食、ウェア類のみを背負ってのお手軽登山です。
ちなみにコインロッカーは、千畳敷駅としらび平駅、さらに菅の台バスセンターにもあります。
紅葉のシーズンなど混雑期にはアテにできないでしょうが、
そうでなければうまく利用するのもアリ。
なんか登山としては邪道な気がしなくもないですけど(笑)
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「畳を千畳敷けるほどの広い場所」
というはずの千畳敷は、見る影もなく(´・ω・`)
この辺りはアップダウンも少なく、気軽に散策できるよう整備されています。
しばらく歩くと登山道との分岐点に到着。
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ここより先は、登山装備のない人は立ち入り禁止になっています。
ロープウェイで気軽に来られるけれど、ここは2600mのれっきとした高山帯。
ひとたび天気が急変すれば、真夏であろうと命を落としかねない場所です。
なのでこうして立て看板があるわけですね。
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標高差200mを登る、八丁坂です。
千畳敷駅から木曽駒ケ岳山頂までのルートの中で、
唯一登りのきついところになります。
そうは言ってもしっかりと整備された道なので、そこまでしんどくもないです。
あ、そこらじゅう岩だらけなので、手袋をつけておくとよいです。
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つづら折りの登山道をひたすら登り、
ようやく八丁坂の終点が見えてきました。
そして八丁坂を登り切り、乗越浄土に到着です。
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真っ白。
あたり一面がガスに包まれ、視界は非常に悪い状況でした。
いやぁ、これは参りましたね。
周りの登山客も迷っていたようで
「行けますかねぇ?」
「どうだろう?」
「ワシはもう15回も登ってるし、今日はやめるよ」
なんて話をしてました。
ただ、通過した台風10号の影響か風は強く、ガスは流されていく傾向にあったのと、
乗越浄土から5分の距離に宝剣山荘があるので、そこまでは歩いてみることに。
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歩いていると、少しずつガスが薄くなっていきます。
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そして宝剣山荘を過ぎて中岳へと登り始めるころには、青空も見えるようになりました。
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中岳中腹から、来た道を振り返ります。
真ん中に見える山小屋が宝剣山荘。
そしてその後ろにそびえたつのが宝剣岳です。
鎖場が多く大変だということなので、今回はパス。
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どんどん良くなる天気にホッとしながら、中岳山頂に到着。
目的の木曽駒ケ岳はこの先です。
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向かいに見えるは木曽駒ケ岳。
中岳との中間の鞍部には、頂上山荘が見えます。
本当はここに泊まって、星を撮る予定だったのに。
また次の機会ですね。
ここまで来れば、山頂はもうすぐ。
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千畳敷駅から1時間半で、木曽駒ケ岳山頂に到着です。
標高は2956m、三千に少し届かないくらい。
山頂はかなり広かったです。
ちょうど茅野の中学生が学校行事で登ってきていたのですが、
100人くらいの生徒が居ても問題ないくらいの広さでした。
今回は星撮り用の三脚を持って登っていたので、
せっかくだから自撮りでもしてみましょう。
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何度か試してみて、ようやくの一枚。
奥に見えるのは「馬の背」と呼ばれる尾根。
本当はこっちを通って濃が池、駒飼の池を経て宝剣山荘へと戻るルートを取りたかったのだけど、
あまりに風が強くて断念しました。
次回来たときは馬の背にチャレンジしたいものです。
せっかくの3000m、まだまだ楽しみましょう。
後編につづく。