2022年9月26日。
富士見平小屋テント場で朝を迎えました。
初めてのソロテント泊
初めてのソロテント泊で気付いたことなど、少し書き出してみます。●テントについて
・ニーモ タニ2pのフライシートがダブルジッパーなので、テントの外をちょっと覗くのがやりやすくてよかった。
・フライのジッパーに蓄光ギアマーカーナイグローを付けたのは正解。
テント外から見て自分のテントを見つけやすかったし、
テント内からでもジッパーがどこにあるのか一目瞭然で良かった。
●寝具について
このときの夜の気温は10℃ぐらい。
この気温だとSea to SummitのコンフォートライトS.I.マットとCinder Iキルトの組み合わせで、
寒さを感じることなくぐっすり眠ることができた。たぶんマットの効果がでかい。
瑞牆山山頂へ
さて2日目はテント場から瑞牆山に登ります。そしてテント場に戻って荷物を回収したのちに、みずがき山自然公園へと下ります。
そこでお昼ご飯を食べてから瑞牆山荘へと歩いて、バスで帰路につくという行程でした。

朝ごはんをマジックパスタで済ませたら、瑞牆山へと登ります。
小屋前で出発の用意をしていたら、富士山ビュースポットの看板を発見。

看板の前に立つと、木々の間から富士山の姿が見られました。
4回目の訪問にして、ここから富士山を見たのは初めてです。
「『富士』見平」という地名なんだから、そりゃ見えるに決まってるんですけども。
富士見平小屋を出発したら、まずは天鳥川源流を目指します。
時間としては20分ほどでしょうか。
この辺りは傾斜もきつくなく、登り始めの体に優しい道です。
手鳥川を渡るとすぐに見えるのが、有名な桃太郎岩。

いつ見てもおっきいなぁ。
で、この桃太郎岩を越えると急に道は険しくなります。

見上げるような坂道になったり

パッと見がけ崩れみたいなところを歩いたり。
どうも2015年に来た時と比べて、道が厳しくなったように思えたのは気のせいでしょうか。
最近の日本は毎年のように大きな被害をもたらす台風が上陸しているので、
そのせいかもしれません。

その後も巨岩・奇岩の間を縫うようにして登っていきます。

ときおり「どうやってよじ登るんだこれ?」って場面に出くわしますが、
そういうときは落ち着いて周りを見てみると、ちゃんと道があります。
なんでも同じですが、冷静さを失ってはいけませんね。
スタートから1時間半ほど登ると、目の前に背の高い岩が現れます。
大ヤスリ岩です。

大ヤスリ岩を見上げる。
クライミングで登る人もいるんだとか。
このあとも岩場や鎖場を30分ほど登っていきます。
木々の間を縫うように進めば、瑞牆山の山頂に到着です。

なぜかこの雰囲気は覚えていて、
「あっ、これはもう山頂だ!」
とピンときました。
瑞牆山山頂
瑞牆山の山頂は岩の上。この日はよく晴れていたので、素晴らしい眺望を見られました。

富士山。
いくつもの山に登りその姿を見つけるたびに、この山の偉大さに気付かされます。
誰が見てもそうだと分かる山なんて、この日本に他にはありません。

大ヤスリ岩の奥に南アルプス、中央アルプス、御嶽山。
写真右に見切れているのは八ヶ岳。
その右には北アルプスや北信五岳、浅間山まで全部見えました。

風も無く本当に良い天気で、写真を撮ったり山頂に居た他の登山者の方々と色々と話し込んだりしてしまい、
1時間半以上も山頂で過ごしてしまいました。

こういう景色を見られるから、登山はやめられないんですよね。
瑞牆山山頂~富士見平小屋~
当初の予定では不動滝ルートを下り、みずがき山自然公園から富士見平小屋へ戻る周回ルートをとるつもりでした。しかし1時間半以上山頂に居たせいでスケジュールが狂ってしまったので、
山頂から富士見平小屋に戻り、テントを撤収してからみずがき山自然公園へと下るルートに変更することに。

富士見平小屋からみずがき山自然公園へと下るルートは特にキツイところもなく、
踏み跡も明瞭で歩きやすい道でした。

手鳥川にかかる橋を渡れば、みずがき山自然公園はもうすぐです。

到着。
駐車場の奥には、さっきまで登っていた瑞牆山が見えます。
二度登ってみてもなお
「なんでクライミング無しに、あんな岩の上に立てるんだろう?」
って思うんですよね、この山は。
このあとみずがき山自然公園の食堂にて、山菜そばをいただきました。

登山後の疲れた体に、そばつゆが染み渡ります。
お腹を満たしたら、帰りのバスに乗るためにみずがき山荘へと戻ります。
舗装路を3キロ弱歩くだけなんですが、最後の1キロで100mほど登るため、バテてしまいました。

みずがき山自然公園から歩いて35分。
なんとか15時20分のバスに間に合いました。

2日目のルートとタイムがこちら。
8時半に山頂に着いたのに、出たのが10時過ぎとはw
このあとはバスで韮崎駅へと戻り、16時53分発のあずさ44号で東京へと戻りました。
瑞牆山は何度登っても良い山です。
登山口から山頂までの往復が5時間程度とそこそこの長さで、それでいて岩場も多く登りごたえがあります。
そして山頂からの眺めは高度感もあり、見晴らしも抜群。
富士見平小屋に前泊して登るにはコースタイムがちと短く、物足りなさを感じます。
とはいえ公共交通機関を利用しての都内からの日帰り登山となると、少しばかりスケジュールがタイト。
新宿7時発のあずさ1号から始発のバスで登り、コースタイム+1時間の間に帰ってこないと終バスに間に合いません。
バスに間に合うように焦って下るの、好きじゃないんですよねぇ。
せっかく山に入るならのんびり過ごしたい。
そういう登山をしたいなら、富士見平小屋でテント前泊して瑞牆山だけ登るというのもアリでしょう。