ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ひまわり

2022-03-12 | 重要なこと
Photo Credit: Pixabay

 

 

 

 

下記は「沼地からの熟考」と題してリチャード・ヴァン・デユヴェンディックというカナダの記者がインターネット誌に記事を寄せたものを訳した。

 

2022年3月2日午後4:30PM

先週、私はウクライナの婦人が勇敢にロシアの兵士に近づくのを見ました。 その映像はたちまち拡散されました。【私自身もネットワーク局のイヴニング・ニュースの最後のセグメントで観た】 婦人はポケットに手を伸ばし、一握りのひまわりの種を取り出し、手渡しながら、兵士たちにこう言ったのです。

「この種を受け取り、あなたのポケットに入れてください。 そうすれば、この地にあなたが倒れる【戦死する】後には、少なくともヒマワリが育ちますから。」

世界中がウクライナ侵略について喧々轟々と渦巻いている今、私はこのウクライナの婦人について考えるのをやめることができませんでした。  彼女は私の頭の中で戦争のアイコンになりました。 婦人の言葉は、抵抗の意味全体を捉えています。 宗教的なアイコンやきれいに色をつけられたり、模様の描かれたイースターエッグのように、ひまわりははるかに深い意味を持っています。

ひまわりはウクライナの国花です。

先週、ロシア軍がウクライナに攻め寄せてきた時に感じた感情の波に目を向けてください。 兄弟、恋人、父親、夫をそうしたくなくとも祖国に置き去りにして国境へと逃げる人々を見てください。 ひまわりの種をポケットに入れているすべてのウクライナ人を想像してみてください。 これらの種はどこに植えるのでしょうか? この種は他の国で成長できるのでしょうか? いつ家に帰れるのでしょうか? 何故これが私たちに起こっているのでしょうか?

プーチンのコメント。 「ウクライナは国などではありません。 それはただの概念です。 国などではありません。」

コンセプト(概念)、ですか? イメージ、ビジョン、またはコンセプトというものは何時現実になるのでしょうか?

ウクライナには、この国以外の国にいる私たちと同じように、色とりどりの血なまぐさい歴史があります。 それは私たちの概念にはなりません。 私たちは主権国家です。 私たちは自分たちの道を決める民主主義です。 私たちは他の国が私たちを支配することを望んでいないし、必要としません。 ウクライナに対する攻撃は、民主主義を信じるすべての人々に対するものです。

4,000万人の人口があり、独特の歴史と文化を持つ国を概念以外のなにものでもない、とすることは、隣人・隣国に対する戦争犯罪を実行するための貧弱な正当化である概念に過ぎません。

カナダ人の36人に1人はウクライナ系です。 すべてではないにしても、ほとんどのウクライナ移民はより良い生活のためにここに来ました。 それらはカナダの「概念」の一部であり、現実の一部です。 カナダは、ウクライナとロシアに次ぐ世界で3番目に大きなウクライナ人の人口を持っています。

カナダ人だけでなく世界中の人は、はるかに大きなロシア軍に立ち向かっていくウクライナの人々を称賛します。 ロシアはそれほど多くの抵抗に会うことを期待していなかったことを世界は知っています。彼らが一国で立ちむかっているのを見るのは私にとって苦しいことです。 私は彼らの命が信じられないほどの高い確率で飲み込まれてしまうことを恐れています。 カナダ政府(あるいは多くの国々)は、現時点では、世界大戦に突入する危険性が大きすぎて、我々の軍隊を参戦させられないと言っています。 私たちがロシアにノーと言うこととそれを本気で意味することの境界線、まるで砂で書いた境界線はどこにあるのでしょうか?

ウクライナの侵略は、第二次世界大戦以来のヨーロッパで起こった最大の戦争です。

春が近づくと、庭にひまわりを植えます。ひまわりは多くの人々のお気に入りの花であり、私たちは一貫してさまざまなひまわりを育ててきました。

今年はひまわりが新しい意味を帯びます。 ひまわりはポケットに入れたひまわりの種をロシア兵に渡していたウクライナ婦人になるのです。 ひまわりは平和と自由への希望になるのです。ひまわりは嵐の最中でも立ちあがり、太陽を求め、その花の色の美しさを世界に示します。ひまわりは、新しい種子が平和に成長するための肥沃な環境を持つことへの希望に満ちているのです。

ひまわりを植えてください。 それらは概念などではありません。 良い土と日光で、それらはあなたの庭にいる場所を持ち、育っていきます。 ひまわりとウクライナはこの世界を美しい場所にしているのです。

 

Shutterstock

果敢なウクライナの兵士たち

 

 


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2 コメント

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🇺🇦ウクライナ (桃子)
2022-03-13 06:38:59
先日、私もちょうど この勇気ある女性のことをブログに載せました。

https://blog.goo.ne.jp/junon57/e/74e7a3442370f0f14777ace7f56c0b50
「ポケットにひまわりの種を!」

連帯あるのみです!
桃子様 (ままちゃん)
2022-03-13 09:15:16
コメントをありがとうございます。
全くその通りですね。連帯あるのみ。
かの国は、ウクライナという国の歴史や文化を妬む粗暴なリーダー(というよりもディクテイター)が好き勝手な占領欲で奪うことばかり考えているのですから、実際にはかの国の中から国民が政府を倒さない限り、平安はおぼつかないのかもしれません。ジョセフ・スターリンはヒットラーよりも天文学的な数の人々を殺戮してきて、そのような人をリーダーとしてきた事実は、あの国の鮮明な汚点なのですから。ひまわりは、ノースダコタやサウスダコタ州で生産が多い合衆国ですが、ここ加州でもあの南ウクライナのように壮観なひまわりのフィールドが続きます。今年も私は植えます。

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