ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

21世紀もあと80年と言うのに

2020-12-27 | 重要なこと

クリスマスの朝にふさわしく、一面記事でホビーロビー(手芸・裁縫・クラフツ専門店)の広告。

「ひとりのみどりごがわれわれのためにうまれた、ひとりのおとこがわれわれにあたえられた。まつりごとはそのかたにあり、そのは、『霊妙れいみょうなる大能たいのうかみ、とこしえのちち平和へいわきみ』ととなえられる」  イザヤ書9:6

 

 

 

クリスマスの朝にはスウェーデンの次男一家とフェイスタイムで久しぶりに元気な顔を見ながら話した。1月4日から次男は仕事始めで、長女のプリスクールも始まるため、三週間ぶりにドイツへ帰ると言う。スェーデンもドイツも厳しいロックダウン中だが、息子はアメリカ市民であると同時にスェーデンでヨーロピアンユニオンの市民権も取得しているゆえ、例え妻の実家でも、「自分の家」として自家用車で行き来できる。次男も私同様気管支喘息があるので、十二分に人との接触に気を付け、この三月以来自宅勤務である。

息子はドイツで会計を担当しているが、10人で1チームだそうで、無料のインフルエンザの予防接種を受けるよう上から伝えられても、息子一人だけが受けたと言う。他は皆ドイツ人だが、予防接種に冗談かと思えるほどの恐怖や疑惑を持っており、注射でついでにマイクロチップを植えつけられるなどと本気で信じる者もいるとのこと。え?ちょっと待って。

ルイ・パスツールはフランス人で、ロベルト・コッホはドイツ人で、二人とも近代細菌学の開祖と呼ばれて久しく、パスツールは狂犬病ワクチンを発明した人ではないか。そうした本家本元の人々がワクチン接種を避ける、否定するなどとはいかにして? 

確か1998年に三種混合ワクチンが子供に自閉症を発症させるとセンセイショナルな論文を「ランセット」上で発表した英国医師がいたが、彼自身の不正研究結果が間違っていると判明、重大な利益相反もあったとして、論文の一部を撤回したが、2010年には医師免許を剥奪されている。けれどもその空白の12年間にヨーロッパ、アメリカ、そしてオーストラリア、その他の、つまり世界中で麻疹が蔓延し、ニュースになった。その論文を未だ信じている人がヨーロッパには多い、と息子は言う。

麻疹の大流行はニューヨーク市ブルックリン地区ウィリアムズバーグの正統派ユダヤ宗教徒間でも見られ、今年春にも、再びその地域でのCovid-19の感染拡大が懸念されていたのを覚えている。ユダヤ人全てなのではない。ユダヤ宗教自体はワクチン接種を禁じてはいない。それにもかかわらず、排他的な正統派コミュニテイ内で誤った情報が拡散しているせいだと市当局は見ている。再三の説明や予防接種の呼びかけにも応じていない住民が多数いる。私の隣人はイスラエルからのユダヤ人医師だが、いたずらにワクチン接種を恐れ、真実を見ないことは、信教の自由ではなく、誤解の自由を謳歌しているにすぎないと言いすてる。

Covid-19のワクチン接種が可能になったにも関わらず、頑として感染を待つのは本当に人生の無駄である。私の周りでも医療従事者は、事務方も含めて接種をした人が増えてきている。確かに毎年インフルエンザ接種で、短期間の倦怠感や熱っぽさやらの副作用は、起こるし、母曰く、生後初めての三種混合でアレルギー反応を起こした私であるが、番が回ってくれば、接種を受ける。接種後三十分はその場に留まって重篤なアレルギー反応の有無が観察されることになっている。

その結果が最悪になるとしても、死は生まれるのと同じ自然なことで、怖がる必要を感じない。それは信仰によるのだろうが、数百、数千の風船をローンチェアにくくりつけて空へ舞い上がり、上昇し過ぎて風船が割れることによって急降下して失命するよりもずっと良い。

クリスマスの挨拶もそこそこにそんな話を展開したが、つくづくフェイスタイムやスカイプのように、アイフォンを互いに持っていればできるいわばテレビ電話の便利なこと。ひと昔前までの国際通話料金を気にしながらの電話が笑い話になるくらい便利である。ワクチン接種を無駄に怖がることもそのうちに笑い話になる日が来るようにと祈るばかりである。

 

おまけは三男の三児による生きたネイティヴティ。。。みどりご役は飼い葉桶(籠)の中で緑のワンシーズを着用して演じている。

 

 


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