ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

矛盾

2018-07-20 | わたしの思い

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我々の時代の矛盾は、建物の高さは高くなっているが、気が短くなっている。より幅の広い高速道路であるが、狭い視野である。我々はより多くの物を買うが、買った物を長く楽しめてはいない。我々は大きな家を持ち、小さな家族を持つ。利便性は向上しているが、時間が足りない。たくさん学位を持つが、判断力は少なくなっている。多くの知識があるのに、良い判断がつかない。より多くの専門家がいるのにも関わらず、さらに多くの問題が増える。たくさんの薬品があるのに、健康はそう維持できていない。


あまりにも多量にアルコールを消費し、あまりにも多く喫煙し、あまりにも無計画に時を過ごし、あまりにも笑いが少なく、あまりにも速く運転し、あまりにも早く怒り、あまりにも夜更かしし過ぎ、あまりにも読書せず、あまりにも多くの疲れを感じ、テレビをあまりにも長い間見る。財産を増やしても、自分の価値を低下させている。あまりにも話をし過ぎ、ごくたまに人を愛し、あまりにも頻繁に憎しみを持つ。


寿命を長びかせても、日々生活することを忘れている。はるばる月まで行き、帰還したが、新しい隣人に会うために通りを横切ることに躊躇する。 宇宙を征服したかのようだが、地上の出来事を征服できてはいない。 壮大なことをしてきたが、よりよいことはしなかった。 空気をきれいにしたが、魂を汚染した。 原子を分割したが、偏見は分割していない。より多くを書くが、より少なく学ぶ。 もっと計画を立てるが、その達成は少ない。 急ぐことを学んだが、待つことは学んでいない。 より多くの情報を保持するために、より多くのコンピューターを作り、多くのコピーを作成するのに、面と向かって意思疎通をする機会はますます少ない。


ファーストフードと遅い消化の時代である。 大男たちの矮小な人格。 急激に増幅する利益と浅い人間関係。 夫婦は2つの収入を持つが、離婚が増えている。 見事な家だが、中には壊れた家族関係。 現代は、時短な旅、使い捨ておむつ、捨てられた道徳、一夜限りの関係、太りすぎの体躯、そして高揚と鎮静のため、そして殺すことさえある錠剤、そんな日々である。 見せるにはたくさんあり、その実、倉庫にはなにもない時代である。テクノロジーがこの書き物を人に伝えることができる時、この矛盾を分かち合うか、あるいは削除するかを選ぶこともできる時である。


忘れないでいただきたい、あなたの愛する人と時間を過ごすことを。何故なら、彼らは永遠には、この世にいないから。


今、あなたに畏敬の念を抱く小さな人に、親切な言葉を言うことを忘れない。何故ならその小さな人はいつか育ち、あなたの傍を離れていくから。


忘れないでいただきたい。あなたの愛する人(伴侶、両親、祖父母、兄弟姉妹、叔父叔母、息子娘、孫)の手を握り、慈しむその時を大事にすることを。愛する時間を与え、話す時間を与え、心の中の貴重な考えを分かち合う時間を与える。そして常に覚えていること:人生は呼吸回数ではなく、人生に幾度息を飲むほど感激したかで測定されることを。



https://dissolve.com

 

 

ボブ・モアヘッド博士の話から。https://academictips.org

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2 コメント

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感動 (りす)
2018-07-23 02:07:43
タイトルそのまま、感激しました。
短いコメントで申し訳ありません。
そう、そのとおり、と思わせる記事です。
義両親を大事にしよう、何て思わせてしまう記事です。
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コメントをありがとうございました。 (ままちゃん)
2018-07-23 23:31:09
りすさんの日々の”観察”や思いを拝読しては、なるほどなあ、と思っています。フランクフルト在住の息子の妻は、ドイツに来てまだ半年なのですが、ドイツは嫌だ、と思っているようで、スエーデン人なのですが、1/4はドイツ人なのに、ホームシックになる、と言っていました。石の上にも三年というわよ、と言ったら、そういう考え方もあるのか、と申しておりました。ドイツ人気質は、スエーデンとは違うようで、なかなか慣れない、とも。今度りすさんが、それでも一生懸命生活なさって健気でいらっしゃると言っておきましょう。
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