ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

貧しさ

2018-10-07 | アメリカ事情

unsplash.com

 

 

 

 

 

ある日、非常に裕福な家族の父親が、確固たるある目的を持って、息子に貧しい人々の暮らし見せるべく、ある国へ連れて行った。彼らは非常に貧しいと見なされる家族の農場で数日を過ごした。旅行からの帰りに、父親は息子に「旅行はどうだった?」と尋ねた。

「すごかった、お父さん。」

「貧しい人々がどのように生きているかを見たかね?」父親は尋ねた。


 
「はい、」息子は言った。


「じゃあ教えて、君は旅行から何を学んだの?」父親は尋ねた。


息子は答えた。「うちには犬が一頭だけいて、彼らには四頭の犬がいたよ。僕たちには、庭の真ん中に達するほどのプールがあり、あの人たちは、終わりのない小川があったよ。うちは、庭に灯籠があるけれど、あの人たちの夜は満点の星を持っているんだ。うちのパティオは広くて前庭に届くほどだけど、あの人たちは端から端まで地平線が見えるんだ。うちは住むのに、小さな土地があり、あの人たちは見渡す限りの原っぱがある。うちには僕たちに奉仕する召使がいるけれど、あの人たちは他の人に仕えるんだよ。うちは食べ物を買うけれど、あの人たちは、食べ物は栽培するんだ。うちは僕たちを守るために敷地の周りに壁がある。あの人たちには彼らを守る友人がいるんだよ。」


少年の父親は無言だった。


そして、彼の息子は、付け加えた、「ありがとう、お父さん、僕らがどんなに貧しいか見せてくれて。」

 

 

 

 

Image credit: Vladimir Zotov http://www.instantshift.com

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする