リアルタイム・メヒコ その後

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暗くなるまで待って

2015-03-26 | 演劇,映画,アート
水曜の昼に、ちょっと(だいぶ?)古い映画を放送する番組がある。
家人が見ていることが多い。

昨日は「暗くなるまで待って」だ。

いつだったかは「シャレード」だった。

シャレードのサスペンティックでコミカルな作り
(反対かなあ、コミカルでサスペンス、なのか・・どっちでもいいか・・)
が、非常におもしろくて、こんな風になったらいいと思ったし
初見ではないけれど、初見な気分で見た。

今回も初見でないけれど、初見な気分で、
本当は、今回の舞台の稽古開始前に見ようと思いつつ、なんとなく、やめて
結果、やめてよかった。(ような感じ)。

ほぼ作りは同じだ、って、大女優ヘップバーンに対して、まあ不遜だけど・・

つまり、「健常」(って変な言い方・・)であることを
お客様は分かっているのです。どうせ、見えてんだろう、って。
なんたって、目、開けてるんですから。

それを、それでも、なんて言うんだろう、リアルに、じゃなく、ありのままにOKにしてもらう?
暗黙の約束を瞬時に作り上げる、お互いに。
そういう作業が必要で、そのためには、たぶん、見えないフリ、をしてはいけない。

極めてお芝居的。
どのお芝居も、お客様は当然「お芝居」を見に来る。見に来ていることを分かっている。
それでも、そこに「お芝居」じゃないものを見る。

「暗黙」の了解、「暗黙」の約束、の「暗黙」を、だから、作る側は、一旦「暗黙」から引き出さなければいけない・・んだろう。
これは、ムズカシイ・・・でもこれをすっ飛ばしては、いけないよ、まったく・・・

海外で「落語」をやってる、誰だっけ?お名前忘れました・・(そんなの、ばっかりだ)
ご隠居さんが
「ちょっと、ちょっとこっち、上がんなさい」って手招きすると
お客様が高座に上がってくる、そうですから、
そりゃ、お約束、の世界だなあ・・と思いますわ。





コメント
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