北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

'17出雲旅行記 そのⅢ

2017-12-04 16:44:00 | 旅行
出雲旅行3日目も晴れである。(11月28日 水曜日)
6時起床で、朝風呂に入る。



9Fのラウンジから大山の日の出が見られると聞いたので、7時前に行ってみたのだが未だ早かった。(ピンボケしてる)

ラウンジは別のお客さん達の朝食場所だったので、日の出まで待てず部屋を出た。



朝食は画像設定に失敗。残念ながら旨そうに見えないが、ハタハタ、カレイ、温泉玉子、蕎麦と湯豆腐、とろろなど。
ご飯が少なめだったので、珍しくおかわりをした。

バスは今度は前から2列目の左側で、良く前が見えた。

いよいよ期待していた「足立美術館」である。
ここは地元の実業家、足立全康(明治32年~平成2年)が昭和45年に開館させた。

美術館と一体となった50,000坪の庭園は日本一と言われる。足立全康は小学生の頃から庭に興味を持ったそうである。



団体で入ると、皆にスマホ的な音声ガイドを一人一人くれる。
日本人には説明書きを見れば分かるので、結局あまり使わなかった。
英語や中国語もあり、外国人には便利だろう。

名画、陶芸のコレクションもさることながら、庭園も素晴らしい。
ここは、館内にある「寿立庵茶室」の前である。

茶室の撮影に失敗したので映像が無いが、ここで和菓子と抹茶をいただいた。
抹茶はコレクションの器だから、一人一人違うのだ。

係りの若い女性から一人一人の前でお辞儀をして、抹茶を置いて行くのだが、その器の作者を述べて行く。

私のは巨匠「河井寛次郎」の息子さんの作品だった。
羊羹風の和菓子をいただいて、抹茶を飲んだがやはり苦い。



枯山水庭は午前中の為、手前が日陰になってしまい残念である。
しかし、きれいだ。



見事である。この日はNHKの中継もやるらしく、機材が運ばれていた。
ここに限らず、道中も天気に恵まれ、紅葉が実に綺麗だった。



ここは池庭。やはり現地に行って見るのが一番だ。
美術館内は撮影禁止だから、映像は無い。

大展示室には、文化勲章受章者の作品ばかりを集めていたが、壮観である。
竹内栖鳳、上村松園、「王昭君」の安田靭彦、「楊貴妃」の小林古径、河合玉堂、鏑木清方、前田青邨、西山翠嶂、川端龍子、徳岡神泉。

そして横山大観特別展示室は、横山大観のオンパレードであった。
それは見事な「紅葉」などがあった。

陶芸館には「河井寛次郎」「北大路魯山人」の陶芸作品、新館では現代日本画の大きな作品が展示してあった。

タップリと時間を取ってくれたので割合しっかり見られた。



美術館を出ると竹垣があり、本物の「紅葉」であったのでここで記念写真を撮った。

昼食はすぐ目の前の薬膳料理の「双葉」である。



我々のツァーで昼は貸切。黒ムツ焼きに天婦羅などいただき、またもや「どじょうすくい」を見させてくれた。

ここのご主人で、「どじょうすくい」にも資格があり、彼は準師範だそうだ。
だから、前日の「どじょうすくい」より、幾分不慣れを感じた。

腰ふって歩くのが難しいらしい。鼻に一文銭を付けるのが本物だと言う。



ここは国宝松江城である。四重五階天守、地下一階付となっている。1611(慶長16)年に堀尾吉晴が築城。

好天で素晴らしい。



全国に現存する12天守の一つで城の高さは約30m。階段は急勾配だ。



松江城の周りには堀川があり、遊覧船で見学できる。
このツァーは松江城見学か堀川遊覧船を選択出来て、我々は松江城にしたのだ。

昨年は松山城に高知城で、名城めぐりもかなりしてきた。

松江城からバスは宿泊地の、鳥取県三朝(みささ)温泉へと向かった。三朝温泉は有名らしいが私は恥ずかしながら、名前も読み方も知らなかった。
高濃度のラドン含有量を誇る。



ホテルは三朝川に面している「依山楼岩崎」だった。

夕食まで時間の余裕があったので、温泉街を散策することにした。
すぐ近くにラジウムで有名なキューリー夫人の銅像があった。毎年キューリー祭りがあるそうだ。




地図を頼りに散策をしたのだが、繁華街と言っても昭和の風情を残した、こじんまりとした町だった。

風呂は一階にあるのだが、幾つもの湯船があり、階段を上がって二階にも風呂があった。左の湯に入る。
ラジウム蒸気風呂もあったが、時間外だった。



夕食は最終日の宿泊だから解禁して、生ビールを飲む。

食前酒は北条ワインかりん風味に始まり、砂丘長芋蟹豆腐、刺身、マーブルポーク蒸し焼き、カニみそ豆腐、海老芋、鳥取牛・とちもちしゃぶしゃぶ、紅ズワイ、らっきょう、プリン等だった。

仲居のおばさんが一人で、てんてこ舞で見るに見兼ねて、私はタジン鍋の蓋をワゴン車に置きにいった。

夕食中、携帯電話がブルブル鳴ったので出てみると、尺八の後輩から飲み会の知らせで「今は出雲の方に旅行中だから、後程連絡する」と言って、この時の話を肴に後日飲んだのだ。

手荷物を減らすため、宅急便の手筈を取った。



夜8時30分から、1階のラウンジでビィオラの演奏があると聞いたので出かけた。
生原幸太さんで「ふるさと」や葉加瀬太郎の曲を演奏してくれた。

彼は「山陰のトワイライトエクスプレス瑞風」車内でも演奏をしているそうだ。私は独奏を聴くのは初めてだった。

ラウンジのガラス越しのライトアップされた、もみじが実に綺麗で、ビィオラはその豊穣なる響きとテクニックの素晴らしさで聴きほれた。特に和音まで綺麗だった。

近くに「三朝バイオリン美術館」があり、バイオリン製作の講師を昨年まで行っていたそうだ。

演奏終了後は話がしたくなって、尺八の「藤原道山を知っていますか?」と聞いたところ知っていると言う。

もう客はいなかったが、私のリクエストで「A列車で行こう」を頼むと、ものの見事に演奏してくれた。音楽仲間は話が合う。

彼の演奏はYouTubeで「ビィオラ 生原幸太」で聴けます。