ALL THOSE YEARS AGO~過ぎ去りし日々

なんでもありの気まぐれブログです。

ジョージの曲になると俄然張り切るポールって一体

2007-03-25 12:37:31 | ビートルズ
レノン=マッカートニーという余りにも偉大すぎるソングライターコンビがいたために、二人の手も借りられず、一人で曲作りをしなければならなかったジョージ。アドバイス程度しか受けられず、けして共作することもありませんでした。
かなり辛い思いもしたことと思いますが、偉大なライバルがいたからこそ、数々の名曲が生まれてきたことも事実ですね。

そんな境遇ではありながら、ジョージの作品が出来上がると、何故かポールが張り切ってしまうのは何故なんでしょうか。
ジョージひとりにいい思いはさせないぞということなんでしょうか。
ジョージの作品になるとかなり目立とうとするんですね。
まぁかっこよく決まっているから何も文句はないのですが、ビートルズの不思議です。

一番の例がTaxmanです。
Revolverのオープニングナンバーなんですが、ここでリードギターを弾いているのは、作者のジョージではなくて、ポールがリードギターを弾いていますよね。

勿論ベースもポールが弾いていますが、このベースもかっこいい早弾きのフレーズを弾いていますし、ベースに限ってはジョージの曲だけではないんですけど、もはやリードギターを超えるリードベースなんです。

かっこいいベースライン、ベースリフとでもいうんでしょうか。
ギター以上に目立ちます。

早い時期では、Ticket to Rideのリードギターはポールですし、Think For Yourselfでは、ファズベース(ベースの音を歪ませて)で、まるでディストーションをかけたギターのごとく、全面に出てきていますし、名曲Somethingでもこれでもかという位非常にベース音が目立っていますしね。

まあ、演奏で協力してくれるだけまだいいですか。
ジョージの曲に関しては、ジョンはほとんど協力してないみたいだし、やっぱり年下扱いしていたんでしょう。

録音技術の向上で、後から音を重ねて録音出来るようになったため、ベーシストであるポールが後からリードギターを録音出来るようになったんです。
こうしてポールはしばしば、リードギターの領域まで入ってくるようになったんです。

有名なのがLet It Beでポールにギターの弾き方にいちゃもんをつけられ、ジョージは一時セッションから離れてしまいましたよね。
結局はポールの謝罪でセッションには戻りましたが。

マネージャーのエプスタインが亡くなってから、ポールは必死にグループをまとめようと頑張っていました。
絶えずポールの「俺が、俺が」と仕切ろうとすることから、「I Me Mine」はポールのことを皮肉って歌っているとまで言われていますよね。
知ってか知らずかこの曲にはバックコーラスでポールが参加していますが。

Get Backセッションは、ポール主導で原点に帰ろうということで、基本的にオーバーダビングなしの一発録りで進められましたので、ポールはリードギターは弾けない訳で、(Two Of Usはアコギを弾いていましたよね。ジョージがギターでベースラインを弾いていました。)それでジョージに、そこはこんなふうに弾いてくれないかと注文をつけだしたというわけです。

リードギターの領域を絶えず侵されて来て、積もりに積もった怒りでジョージはとうとうぶち切れてセッションから抜けてしまったんですね。
この時の勢いでジョージはwah wahを作りあげたそうですよ。
「わあわあ言うなよ」という訳ではないんでしょうが(笑)

という訳でWah-wahをどうぞ。(見事に落ちがついた。)

http://www.youtube.com/watch?v=Ab7QsGlTfro