2011年9月撮影
#195 Piazza IV Novembre Perugia Umbria --
古いイタリアといえば、まずローマ帝国が思い浮ぶのですが、
有名なカエサルやオクタヴィアヌスが登場するのは、共和制ローマの末期（BC１C頃）。
それ以前は、地中海覇権をめぐる戦争や、国内の身分制度による内乱などで
いつももめていました。
ローマ帝国が戦いに明け暮れていた頃、
BC8世紀～BC1世紀、イタリア中部には、エトルリア人による12の都市が栄えていました。
エトルリアとはイタリアの先住民族。高度な文明を築いていたそうです。
ペルージャは、エトルリア連合都市のひとつ。とても古い歴史を持つ町です。
そのエトルリア時代に町の中心だった広場を、
現在、中世の建造物であるプリオーリ宮、サンロレンツォ大聖堂が囲んでいます。
中央に彫刻が見事な噴水、フォンターナ・マッジョーレがあり、
厳かな中に、劇場のように華やかな空気の流れるペルージャ。
ペルージャの町は海抜500mの丘の上にあり、麓にレンタカーを停めて、
エレベータやエスカレータを乗り継ぎ、ゆるやかな石段や坂道を登って
やっと町の中心の広場に到着します。
通りは、四角四面の建物で埋めつくされているのですが、
柔らかな材質のせいか、優しい色合いだからか、ぬくもりを感じます。
丸みを帯びた石畳が、時の流れを感じさせます。
どこを切り取っても中世の雰囲気漂う、絵になる町です。
古代エトルリアの遺構も、町はずれの城壁や城門に残っています。
My record ・・・次の旅のために・・・
撮影場所は、Piazza IV Novembre by Google Map
日本からミュンヘン経由ミラノ
ミラノからエミリヤ・ロマーニャ、ウンブリア地方をドライブ。
ペルージャはフィレンツェから150㎞（2時間）
Fattoria Di Vibio 50km（1時間）
(advice) ペルージャは、大学の町と呼ばれ、世界中から学生が集まる国際的な町。
フランスのリヨン郊外に、ペルージャという丘の上の町がありますが、
この町からの移民の町なのだそうです。
ここ、ペルージャは、多くの遺跡、歴史的建造物、美術品に恵まれた町なのですが、
世界遺産には登録されていません。 近くのアッシジ（世界遺産）観光とセットで
１日ツアーに組み込まれるようです。