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旅のお誘い ~今日の一枚~ redchilipadi

思い出の写真とともに旅の足跡をプレイバック。
撮影場所のGoogle Mapを見てたら、きっと行きたくなります!

#334 長い年月をかけた風の造作 カッパドキア

2016-11-29 | ★中東・アフリカ


1997年8月撮影

#334 Göreme Cappadocia Central Anatolia TK --

ギョレメは、トルコの中央アナトリアにある国立公園。
日本では、この辺り一帯は、カッパドキアと呼ばれ、奇岩で有名な観光地です。
カッパドキアとは、ペルシャ語で「美しい馬の地」という意味なのだそうです。

世界遺産に登録されているこのあたり一帯は、3つの観光ポイントで有名。
一つ目は、ユルギュップ(Ürgüp)。ペリバジャと呼ばれるかわいい「妖精の煙突」奇岩群
火山活動と長年の風化、侵食によって造られたのだそうです。

二つ目は、ウチヒサール(Uchisar)。 「三つの城砦」という意味。
カッパドキアで一番高い岩山がシンボル。大岩には無数の穴が空いていて、
山の麓は、村人の洞窟住居になっています。

三つ目は、ギョレメ(Göreme)。古代ローマ時代にギリシア人キリスト教徒が迫害から逃れる
ために建設した地下都市があります。 岩窟教会のフレスコ画はとても美しい。
ギョレメは奇岩でも有名で、今回の写真はギョレメの景色。

早朝、カラフルなバルーン
空を埋める景色もまた有名なのだそうですよ。



My record ・・・次の旅のために・・・ 

  撮影場所は、 ギョレメの谷 by Google Map
  日本からソウル経由アンカラ
  アンカラからツアーバスでアナトリア高原へ
  ウチヒサールの洞窟ホテル(ホテル名失念)
  (advice) 奇岩、岩窟教会、、と珍しい景色が続き、どれもこれも
   素敵なのですが、トルコ語の地名は覚えにくく、
   どこで何を観たのか、すぐにわからなくなってしまいます。その都度メモをとりましょう。
   朝陽、夕日を浴びって、白っぽい岩山が続くパノラマは、絶景に違いありません。
   日中、ツアーバスで全域をさらっと下見して、日の出、日没の時間を狙って再度出かけ
   じっくりと腰を据えて景色を堪能すると良いでしょう。 雪景色も幻想的に違いありません。 
   それと次回はバルーンに乗ってみたいな。


#327 土漠にワディ(涸れ川)の標識

2016-11-22 | ★中東・アフリカ


2003年9月撮影 旅の足跡(写真)

#327 -- Agouim Ouarzazate Province MO

砂漠のオアシス、ワルザザートから、マラケシュへ、
N9の一本道をアトラス山脈へ向かう途中に見つけた標識。
地図を見ても、湖はもちろん、小川も見当たらない。
車窓からも、土埃舞う中、あたり一面荒れた土漠が広がるばかり。

ただ、年に数度、雨が降ったときにだけ水の流れがあらわれ、
ワジ(涸れ川)と呼ばれています。

めったに川が出現しないため、橋が架けられることなく、
水がひくまで待つか、ドライバーの自己責任で渡る、とのこと。

どこに出現するかわからないワジ。
シーズン中は、標識を見落とさないよう注意。



My record ・・・次の旅のために・・・ 

  撮影場所は、N9(幹線道路)agouim近辺  by Google Map
  カサブランカ空港からフランクフルト経由で日本へ(帰路)
  マラケシュまで200㎞弱(3.5時間)その先カサブランカまで250㎞(2.5時間)
  マラケシュ(ホテルの名前、思い出せず)
  (advice) ワルザザートとマラケシュの間には、標高4000mを超える
   アトラス山脈が横たわります。
   幹線道路は舗装され、一本道で迷う事はないので、
   初めてのレンタカードライブでも問題はありませんが、
   ヘアピンカーブが続き、カーブミラーもない。ガードレールも乏しい。
   通行量も少なく、もしものトラブル発生時はやや不安。

   マラケシュからカサブランカまでも一本道。油断するとネズミ捕りにつかまりますよ。 


#320 玄武岩の町、煤けた世界 ボスラ

2016-11-15 | ★中東・アフリカ

2001年8月撮影

#320 Busra al-Sham بصرى الشام Daraa SY-- 

ボスラは、シリアの首都ダマスカスから南へ150㎞、ヨルダン国境の近くにある遺跡の町。
近くで産する黒っぽい玄武岩の建物が多く、町全体が煤けていて、独特の雰囲気があります。

ボスラは、紀元前2世紀、ヨルダン一帯を支配していたナバテア王国の都市の一つとして栄え、
その後、ローマ帝国時代から東西分裂後のビザンティン帝国時代には、
交易の十字路の町として繁栄し、
7世紀以降、イスラム国家の支配下でも、戦略上の重要な拠点と位置づけられました。


城砦、ローマ劇場、ローマ浴場、ビザンチンのバジリカ、Al-Omari Mosqueなど、多くの遺跡が残り、
特にローマ劇場は、保存状態の世界で最も良い遺跡なのだそうです。

遺跡全体が世界遺産に登録されているのですが、
登録前からすでに、遺跡内で多くの人が生活をしていて、
遺跡内を見学中に、人家の裏庭を横切ったり、普通に洗濯物が干してあったり、と。

早朝、近くのパン屋さんに家族の朝ごはんを買いに行った女性とすれ違いました。


My record ・・・次の旅のために・・・ 


  撮影場所は、ボスラ遺跡 by Google Map
  日本からフランクフルト経由、ベイルートへ。
  現地手配のレンタカー(ドライバー付き)でレバノン、シリアを周遊してダマスカスへ
  Sheraton Damascus Hotel
  (advice) シリアの内戦、ISLの支配などで、シリア国内の世界遺産は
   危機にさらされ、ボスラの遺跡にも、被害が及んでいるとの記事を目にしました。
   何千年もの歴史に耐えてきた遺跡が、今この時代に、破壊されてしまうのかと、
   残念であるとともに、何もできない無念、
   そして諸行無常の理を感じてしまいます。 


#299 ダマスク・ローズの谷、ケラア・ムゴナの羊飼い

2016-10-25 | ★中東・アフリカ


2003年9月撮影

#299  -- Kelaa M'Gouna Tinghir Province Drâa-Tafilalet MA --

モロッコ東部、地中海沿岸から内陸部へ、アトラス山脈を越えたところに
ドラア渓谷が横たわっています。
その渓谷に沿うカスバ街道の東の集落から西へ向かいます。

起点のエルフードは、サハラ砂漠の玄関口。
サハラ砂漠はパウダーサンドなのですが、
カスバ街道は、土漠地帯。一面、ごろごろした礫がころがっています。
途中のオアシスに隣接する集落以外で、人に会うことはめったになく、
時々、羊飼いの少年を見かけるぐらいです。

こんな荒涼とした乾いた土地ですが、
一年に一度だけ、バラで埋めつくされ、
バラの収穫のために集まった人たちで賑わうそうです。
この谷、ケラア・ムゴナは、世界有数のバラの産地。
バラといっても観賞用の大輪のバラではなく、
香水の原料となる、香り高いダマスクローズ。
昔、メッカの巡礼の際にダマスクローズを持ち帰ったのが始まりだそうです。

My record ・・・次の旅のために・・・ 

  撮影場所は、 Kelaa M'Gouna by Google Map
  スペインのアルヘシラスからジブラルタル海峡をフェリーで渡りモロッコのタンジェへ
  モロッコの玄関口アルジェでレンタカーを借りて、フェスを経由してエルラシディア(Errachidia)へ。
   エルラシディア(Errachidia)からケラア・ムゴナまで200㎞(3時間)、
   ケラア・ムゴナからワルザザート(Ouarzazate)まで100㎞(90分)
  ●@エルラシディア
  (advice) カスバ街道は、世界遺産に登録されている集落や、
  ロッククライミングが盛んなところで、観光は充実しています。
  ガイドやドライバーも手配が容易。

  私たちは、スペインからフェリーでジブラルタル海峡を渡り、
  モロッコのタンジェ(Tangier)でHerzのレンタカーを借りる。
  フェズを経由して、アトラス山脈を越え、エルフードからワルザザートを目指しました。
  高速道路は快適、一般道も整備され、単純なので道に迷う事はありません。
  道路標識もアラビア語だけでなく、アルファベット表記もあるので、
  順調なドライブでした。 


#292 アラビアのロレンスゆかりの地、ワディ・ラム(月の谷)

2016-10-18 | ★中東・アフリカ


2001年8月撮影 旅の足跡(写真)

#292 The Valley of the Moon, Wadi Rum ( وادي رم JO-- 

ヨルダン最南端のアカバから、東へ60㎞辺りにあるワディ・ラム。
「月の谷」というロマンティックな名前で呼ばれる場所です。

「ワディが谷で、ラムが月」と思っていましたが、
ワディは涸れた川、ラムは、高地という意味なのだそうです。
ヨルダンで二番目に標高が高い場所で、ジャバル・ラム山の標高は1374m。
舗装された道路を降りると、ワディ・ラムのキャンプ入り口一帯は、砂漠。
ただ、砂岩と花崗岩から成る地形で、
ビジターセンタあたりの地面は、小石まじりでざらざら、
目の前にはごつごつとした大岩が視界を遮ります。
サハラ砂漠のようなパウダーサンドは、谷の奥のへ進むとお目にかかれます。

ここは、第一次世界大戦中に、イギリス人将校のT.E.ロレンスと
共に戦ったオスマントルコへの反乱軍の拠点。
映画「アラビアのロレンス」ゆかりの場所です。 
「ロレンスの泉」なんていう小さなモニュメントもありました。

Wikipediaにジャバル・ラム山頂付近の写真があります。
砂の色の「濃さ」を是非、確かめてみてください。
それから、↓ のGoogle Mapは、是非Google Earthに切り替えて探検してみてください。



My record ・・・次の旅のために・・・ 

  撮影場所は、ワディ・ラム ビジターセンター辺り by Google Map
  アンマン空港(クィーンアリア)からフランクフルトへ
  空港まで200㎞(2時間半)、ペトラから100㎞(90分) 
   死海の畔のMovenpickホテルでレンタカーを借り、ヨルダンを縦貫。
  Mövenpick Resort Petra  Mövenpick Resort & Spa Dead Sea
  (advice) 私たちが訪れた2001年は、トレッキング目的で訪れる欧米人はいるものの、
  お隣のぺトラに比べると観光客も少なく、さびれた感じでした。
  2013年に世界遺産に登録されたとのこと、今は、宿泊のテントやジープでのツアーなど
  かなりアクティビティも増え整備されていることでしょう。

  私たちは、深夜便でアンマンからフランクフルトに戻る予定でした。
  朝、ペトラを発ち、アカバ港まで南下、Wadi RumでSun Set Timeを過ごし、
  夜、空港へ向かい、空港でレンタカーを返しました。
  Wadi Rumへは、訪れるなら、是非、早朝か日没時に。 
  山吹色や茜色の砂の色は、言葉でも写真でも表し尽くせません。! 


#243 イスラム神秘主義(スーフィズム)の旋舞の地、コンヤ

2016-08-30 | ★中東・アフリカ

1997年8月撮影


#243 Mevlana Müzesi Konya TK -- 

たしか1980年代後半だったと思うのですが、パナソニックのAV機器の
TVコマーシャルで流れていた不思議な映像が忘れられません。

 

それは、白い衣装の信者がくるくると回りながら両手を広げ、恍惚と踊る儀式で、
手の平を、右手は天に、左手は床に向け、天から受けた恵みを
地上の人々に分け与えて、神や宇宙と一体化する祈り、
メヴレヴィーのセマーダンス(The Mevlevi Sema Ceremony)と呼ばれます。

 

この儀式が行われるのは、中央アナトリア地方のコンヤ。
13世紀に、イスラム神秘主義者、ルーミー(メヴラーナ)はコンヤに招かれ
メヴレヴィー教団をこの地で開きました。
霊廟があるモスクでこの儀式が行われるのは年1回、彼の命日の12月17日だけだそうですが、
トルコの観光地ではディナーショーでも鑑賞できるのだそうです。

 

くるくる旋回しながら祈るダンスと、ルーミーの霊廟があるメヴィラーナ博物館

 



My record ・・・次の旅のために・・・ 


  撮影場所は、メヴィラーナ博物館 /> (advice) トルコは鉄道網の整備が急速に進んでいて、

   昔はコンヤ⇔アンカラ間は、10時間以上かかっていたのが、
   2011年に高速鉄道が開業してわずか1時間30分になったのだそうです。
   前回の旅行は1997年で、カメラもアナログ。 デジタルでトルコ各所を撮りに
   再訪したいです。

#236 幸せなロバのいる風景 ワルザザート

2016-08-23 | ★中東・アフリカ

2003年9月撮影 

#236 Ouarzazate、ⵡⴰⵔⵣⴰⵣⴰⵜ、ورززات MO 


ワルザザートは、モロッコ中部、アトラス山脈の南側にある町。
マラケシュからサハラ砂漠へ向かう途中にあり、空港もリゾートホテルもある、
このあたりでは結構大きな「都市」。
映画のロケにもよく使われていて、観光客で賑わっています。

モロッコの町から町へツーリングしながら移動の最中に
出会う地元民は男性ばかり。
久しぶりに町中で女性の姿をみかけました。
黒い衣装ですが、修道女ではありません。
このあたりの女性の普段着かもしれないし、または、未亡人なのかもしれません。

モロッコではロバやラバをよく見かけます。
お年寄りの乗り物、または
たいていは、重い荷物を背負ったり、荷台を牽いたり、
大変な重労働で、なんだかしょんぼりした表情なのですが、
珍しくこのロバは幸せそう。 耳もぴんと立てています。

クリスマスイブに、マリア様は、ロバの背中に乗ってベツレヘムへ
移動しました。大変な任務を負ったそのロバも、
こんな風に幸せそうな表情だったでしょうか。

 

My record ・・・次の旅のために・・・ 

  撮影場所は、ワルザザート by Google Map
  マラケシュまで、200km 3~4000m級のアトラス山脈を越えて
   いくため4時間以上
  Ouarzazateのホテル(宿泊記録紛失でホテル名わからず)
  (advice) 中東で、ロバをよく見かけます。いつも重労働で
   大変そう。それだけでなく、ロバは愚鈍で、頑固らしく、
   飼い主に蹴とばされたり、お尻を叩かれたりして、
   気のせいか、情けなさそうな顔をしているのです。 
   
   観光地でロバを見つけ、最初のうちは珍しいので写真を撮っていましたが
   だんだん、辛そうな表情に、写真どころではなくなってしまうのは
   私だけではないはす。 


#229 クルセイダーズが築いた城塞都市 クラッシュ・デ・シュバリエ

2016-08-16 | ★中東・アフリカ

2001年8月撮影

#229 Krak des Chevaliers Qal'at al-Hosn SY--


レバノンとシリアの国境から北は、古代から肥沃な三日月地帯と
呼ばれる穀倉地帯。
地平線まで平地が広がっています。
その国境から約10kmのところに突然盛り上がる丘。
丘の上には、堅牢な石組みの砦があります。
十字軍(クルセイダーズ)の城。

当初、地元の領主の城でしたが、第一回十字軍により1099年に落城。
その後、一時放棄されましたが、再度1142年の十字軍でもに占領し、
修復や拡張を繰り返し、徐々に強固な砦へと完成させたのだそうです。
13世紀には、第九回十字軍と共にここを訪れたイングランド王が、
自国で築城の際のお手本にしたのだそうです。

クラック・デ・シュバリエの全貌
がWikipediaにありました。




My record ・・・次の旅のために・・・ 

  撮影場所は、 クラッシュ・デ・シュバリエ by Google Map
  日本からフランクフルト経由レバノンへ
  レバノンから150㎞(2時間半) 国境際は渋滞がち。国境越えに+1時間
  Zenobia Cham Palace Hotel 
  (advice) 観光用に聖ヨハネ騎士団の恰好をしたスタッフが
   日陰で雑談をしていました。
   訪れる人も少ない、静かな観光地。
   2016年、シリアの内戦により、世界遺産の危機遺産リストに
   リストアップされています。